2020/11/22 のログ
■神樹椎苗 >
「――ええ」
それだけで、言葉は尽くさなかった。
今の青年は、いくら言葉を重ねても受け入れられないだろうから。
だから青年に応えてしっかり抱き返して、触れ合う事で答える。
■レオ >
「―――」
互いにお互いを感じ合って。
自分の不甲斐なさに、泣いた。
幸せになれる気がしない。
でも彼女には、幸せになってほしい。
どうしようもない、願い。
でも、やらなくちゃ。
でも、できる気がしない。
どうすればこれは、変わるんだろう。
ただただ……出口のない迷宮を彷徨うようで。
「――――……疲れ、ました」
泣いたせいもあるのか、体が鉛のように重くなって。
瞼が少し、落ちかける。
「―――いなくならないで、くださいね」
願うように、乞うように。
彼女へと何度も同じ言葉を、繰り返した。
■神樹椎苗 >
迷子の子供のように、弱弱しい青年。
その手を引いてやる事はきっと簡単で、そうしてやりたいと思ってしまう。
けれど、青年が生きるための答えは、自身で見つけなければならない事だ。
「一緒に居ますよ。
――言葉だけじゃ不安なら、印を刻んでくれたってかまいません」
離れられないようにする方法は、いくらでもある。
肉体的にも、精神的にも。
それだって、青年にされるなら構わない、そう思っていた。
「だから、今は休みましょう。
ちゃんと目が覚めるまで一緒にいますから、目が覚めても、一緒に居ますから。
ゆっくり休んで――今日を歩き、明日を想えるようになるまで、ゆっくりと――」
静かにささやきかけるように、寝かしつけるように、その背中を撫でて。
少しの間でも、青年が安らげることを祈った。
■レオ >
「しる、し……」
その言葉の意味は、直ぐに分かる。
彼女ともっと深く結びつく、印。
そうしたい、と思った事はいくらでもある。
でも自制してきた。
彼女自体はまだ、それを求めてはいないから…
自分が求めるだけのそれを、押し付けたくはなかったから……
「…、……」
甘えたい。
今の自分を…受け入れてもらいたい。
そんな我儘が、溢れそうになる。
「……しい、なさ……」
彼女の方を、見る。
もっと求めるように。
消えぬ苦しみからの、助けを乞うように。
■神樹椎苗 >
助けを乞うような視線に、手を差し伸べる事は出来ない。
椎苗に出来るのは、ただ、寄り添うだけ。
寄り添って、受け入れるだけ。
そっと顔を寄せて、青年に唇を落とす。
それがとても深い愛情表現だと知ったから。
安心させるように。
■レオ >
「っ…、……」
唇が重なり、気持ちが抑えられなくなる。
貪るように彼女の事を求め、舌を絡めてゆく。
許されないと分かっていても、それを止める事は出来なくて。
欠けた穴を埋めるかのように、彼女に触れる。
「…っ……んぁ…っ……しいな、さん……」
息を荒くしながら口を離し、彼女を見つめる。
彼女の体に、震える手で触れる。
首筋に、唇をつける。
揺らいだ心は、歯止めは利かず………
彼女の衣服に手をかける。
■神樹椎苗 >
「ん、ふ――ぁ――はぁっ」
息継ぎすら忘れたような深いキスの連続に、苦しくなって、涙が浮かぶ。
ようやく唇が離れると、藻掻くように荒い呼吸を繰り返す。
涙で潤んだ瞳で、青年を見つめた。
手が身体に触れ、唇が首筋に触れ、くすぐったさに身じろぐ。
未成熟な身体、未発達な性感で青年を満たせるのかはわからないが。
「――いい、ですよ」
青年の頬に手を添えながら、自分に救いを求める青年を受け入れる。
いつ、どこでこうされても良いように、準備はできていた。
身体を重ねる事で、青年が僅かでも癒されるなら、構わない。
薄く微笑んで、椎苗は青年のあらゆる行為を受け入れるだろう。
それがどれだけ衝動的なモノであっても。
■レオ >
「…痛かったら、言ってください…ね」
止めれるかわからないから。
一線を超えるにしては、余りにも相手の少女は幼くて、傷だらけで。
気もちよくさせれるかも分からない。
でも、感情は、止まらない。
理性が決壊し、これからする行為がどういう事なのか、曖昧になる。
彼女に、安らぎを求める。
彼女とつよく、結びつきたい。
誰にも知らない彼女だけの秘密を、知りたい。
倫理、道徳。
そんなものをかなぐり捨てて、ただ服を脱がしてく。
「…できるだけ、椎苗さんが気持ちよくなれるように…がんばりますので」
脱いだ衣類の先にある、傷だらけの体をやさしくなぞった。
「…止め、られ…ないと、思います、から…
だから、その…‥苦しかったら…言ってくださいね」
■レオ > ~その夜の出来事は、また次の機会に~
ご案内:「堅磐寮 レオの部屋」からレオさんが去りました。
ご案内:「堅磐寮 レオの部屋」から神樹椎苗さんが去りました。