2021/07/10 のログ
水無月 斬鬼丸 > 「なるほどね…」

まぁ、雨の中だというのにそんなところにいるんじゃ
紛れもなく捨て猫だろう。
捨て猫にしたってよくおとなしくしていたほうだと思うけど。

「うん、ちょっとエアコンきっとくね」

異能で、ではない。リモコンポチポチ。フェイには悪いけど
ひとまず猫が落ち着くまでは温めたほうが良いだろう。いろいろと。
サラダチキンは気に入ってくれたようすでなかなかいい食べっぷりだ。腹減ってたんだろうなぁ。

「今は主夫が精一杯だけどね」

冗談に冗談を返しつつ、ひとまずフェイも落ち着いたか。
自分も隣に腰を落とした。サラダチキンを食べ終わるまでは、猫もおとなしいだろう。

「そっか、流石にこの雨じゃなぁ…
うん、気づけてよかった」

他の生き物に気を向ける余裕ができたのもフェイにとっては大きな変化だったのかもしれない。

妃淵 >  
「ん。まぁ今年は雨のせいかそんな暑いってコトもないしな。ムシムシするけど…。
 汗だくになるよーなことしなきゃ、じゅーぶん」

ひたむきにチキンを貪る小動物を見下ろす
そういえばあまり暴れなかった、人をコワがったりもしなかった
ほんのちょっとだけ誰かに飼われてたのかもしれない

「ちょっと悩んだけどまァ、連れて帰るのが一番死亡率ひくそーだった」

「このあとどうするかまでは考えてナイ」

そしてはっきりとそう言いつつ、隣に座る斬鬼丸へと視線を向ける
どのみち勝手に決めれることでもないということくらいは理解していた

水無月 斬鬼丸 > 汗だくになること。
まぁ、今はそれどころじゃないからいいか。
猫はテチテチとチキンを食べている。結構な大食いだ。
小さいながらに。子猫とは言え、ものすごくおとなしい…というか
警戒心があまりないようにも見える。たぶん、もと飼い猫?

「そーだね、今日明日保たなかったかも知れないし
死亡率ってやつならこれが一番低いのは確か、かも」

たしか、であるが…問題はこのあと。
このまま放り出したとしてもまた死亡率爆アゲ案件にしかならない。
里親を探すかはまたは…
軽く視線をフェイの方に向けた。こっちを見てる。

「まずは…名前?」

フェイの視線はなんだか彼女を引っ張り上げると聞いたときのそれに似ていた気がする。

妃淵 >  
「だから、なんていうか…飼ってもいいかナって思ってさ」

人への警戒心のなさ
しかし首輪をしているわけでもない
仔猫は自分に視線が向いていることに気づいたのか、くりくりと大きな青い眼を向け、一鳴き

そしてまたチキンをむさぼりはじめた
まぁ飢えていたのだろうからやむなし

そんなこんなで、おそらくどこかの飼い猫が家で子供を生んでしまい
その里親に困った飼い主が…という線が妥当だろう

「コイツの食い扶持くらいはオレがバイトでもなんでもして…ン、名前…?」

そういえば要るか、と思うと同時に

「ソレって、良いってコト?」

じっと視線を交わしながら、聞き返す

水無月 斬鬼丸 > やはりというか…フェイがわざわざ拾ってきたのだ。
サラダチキンを刻んでた時点でこうなることは十分に予想できた。
フェイはともかく、自分にも馴れてくれるだろうか?この猫は…。

「まあ、子猫一匹ならそう困るもんでもないだろうし…」

猫が落ち着いたなら、後でちゃんと洗ってやらねば。
雨を拭き取っただけだし。
めちゃくちゃに引っかかれたりしなければいいけれど。

「うん、名前。なんか良いのある?」

俺が考えても良いのだけど、なんか、ゲームとかでよくありそうな名前になっちゃいそうだ。
むしろこの子オスなのかメスなのか。
確認しないと、こう…獣医に連れて行く時に自分と同じようなことになりそうだ。

妃淵 >  
「ほんとかー?結構大変かもしれないぞ。まぁ、人には慣れてるみたいだけど」

チキンをむさぼり終わった小動物は呑気に毛繕いをはじめていた
体を拭いて毛布の上にいるだけでもふかふかと暖かくなってきたのかもしれない

「オレ何かに名前つけたこととかほぼないんだけど」

真顔
そもそも名前ってどう考えるものなのか
やはり特徴からだろうか
白いし、シロとか

「…斬が考えたほうがいい気がする。シロとかしか浮かばない」

真っ先に浮かんだのがシロだったことに自身のネーミングセンスというものの欠如を感じた顔だった
なおオスかメスかはまだフェイエンも確認はしていなかったが、毛繕いの様子をよく観察すればオスだということがわかるかもしれない

水無月 斬鬼丸 > 「まー…しつけとか大変かも。
オレも猫飼ったことないし…そこまでは終わってることは願いたい…」

といっても、猫グッズは一通り揃えないといけないだろう。
給水器に爪とぎ用のなんかに爪切りにブラシにトイレに餌に…
なんとかなるとはいったが、わりと出費もバカにならなさそうだ。
だが、二人でなんとかすればいいだろう。
毎日買わなきゃいけないものなんてものは少ないし。

「シロ」

フェイから出た名前はシロ。
確かに白い。オスメス関係ない白さだ。
しかし、ここからちょっとずつ色が焦げてきたら茶になってしまう。

「猫奉行…フェニャ…ブルーアイズホワイトキャット…」

いや、駄目だ。人のこと言えたもんじゃない。
そう言えば去勢手術もしないといけないのかオスだし。

妃淵 >  
「躾…そうかトイレとかも躾が要る…のか?」

なんか勝手にそういうトコでする生物だと思っていた
そうなると思っていた以上に必要なものが多いかもしれない

「じゃあ、今月のバイト代入ったら渡すから斬、要るもんリストしといて、
 明日のバイトの帰りにで…って、ペットショップってどこにあったっけ」

商店街にあったっけな、なんて普段行きもしない興味もない場所に思いを馳せる、案外覚えていないものだ

そして彼の口から出てきた名前の数々
猫奉行…猫って言っちゃってるし奉行ってどういうアレなのだろう
フェニャ…可愛い系の名前のような気がするけどなんか舌がもつれそうだ
ブルーアイズホワイトキャット…そのまますぎるしなんか長い…

「ブルーアイズ…うーん、ブルー?アイズ…?『アイズ』は?」

そこだけ抜き出せばなんかそれっぽくない?といった感じの提案である

水無月 斬鬼丸 > 「必要、だと聞いたことがある…」

たぶん。
なんかしつけできないと居心地いいところに勝手にしちゃうことあるっぽい。
ベッドの上とか。とりあえずネットで色々調べてみよう。

「わかった…っていうか、しばらくはどっちかバイト休まないとな
この子放っておくってのも良くないっぽいし」

少なくともふてぶてしさがそれなりに出てくるまでは
一匹にしておくのはかわいそうだろう。なにせこっちも不慣れだ。
いざとなったら二人と一匹でペットショップに行くのが良いかも知れない。

そして、名前の方だが……まぁ、お互いのセンスを思えば少し唸っても仕方ない。
しかし、なんかフェイが良い着地点を用意した。さすがフェイ。

「なんかいい感じっぽい。それで行こう」

ここで決めあぐねるとドツボにはまりそうだ。良さげなあんはスパッと採用しよう。

妃淵 >  
「んじゃ、うまいこと交代で家にいれるようにするか。
 ちょうどこの天候でバイトのほうも人あぶれまくってっからさー」

今日も開店休業状態だったぞ、と
最近は商店街の惣菜屋でバイト中のフェイエンであった

「おし。じゃあお前はアイズだ。よろしくなアイズ」

くつろぎ気味だった仔猫、もといアイズの両脇を抱えて持ち上げる…と

「っくしゅ」

小さくくしゃみをした、自分が

「…あー…シャワー浴びてくる。ついでにこいつも洗ってやるか」

お腹いっぱいになってやや眠いのかぐんにょりとした大人しさの仔猫を胸元に抱いて、ソファから立ち上がる
さてバスルームに、とあるきはじめたところでぴたりと足を止めて、振り返る

「ありがとな、斬」

そう言って、笑った
猫を飼うことの許可へのものなのか
それともその猫と同じように、自分を落第街、積んだ状態から掬い上げた彼への言葉なのかははわからないが
いつもの悪戯みのある笑顔とは少し違う、自然な笑みだった

水無月 斬鬼丸 > 「そーだね。オレの方もなんとかしてみる」

こちらは今はファストフード店。
天候はあまり左右されないようだが
それほど忙しいと言うほどでもない。問題はないだろう。

名前もつけてご満悦のフェイ。
どうやらお風呂に連れて行くらしい。羨ましい奴め。
それよりも、おとなしく洗われてくれれるやつだと良いんだけど。

しかし、こっちにはやることがある。
ちゃんとした仮寝床づくりとか、仮設トイレとか…
とりあえずの水飲み場とか…アイズ用の施設の設営がいる。
フェイがお風呂に言っている間に仕上げられれば良いのだけど。

「ん?なんでもないよ」

これくらい苦労でもなんでもない。
こちらも笑みを返した。

妃淵 >  
「そっか」

なんでもない、という少年
結構面倒ではあるはずである
それをなんでもないとさらりと言えるのは…彼が誰かのために何かを出来る人間だからだ
スラム時代の自分から見ればけったいなヤツ、面白いヘンなヤツだったが
今日自分がやったことを考えれば…
まぁ、納得がいくというもので

「よーし、綺麗にしてやるかな。覚悟しろよアイズ」

猫に話しかけながらバスルームへと消えるフェイエン
その後、そこそこバスが騒がしかったりもしたが、
一応仔猫ともども無傷で出てこれたとかなんとか──

ご案内:「堅磐寮 部屋」から水無月 斬鬼丸さんが去りました。
ご案内:「堅磐寮 部屋」から妃淵さんが去りました。