2023/01/13 のログ
ご案内:「堅磐寮 屋上スペース」に鞘師華奈さんが現れました。
■鞘師華奈 > 夜の寮の屋上。本当なら暖房を利かせた自室でぬくぬくと過ごしたいものだが…
何となく、本当にこれといった理由も無く屋上スペースを訪れてみた。
立ち入り禁止等ではないが、少なくとも寒い季節の夜にここを訪れる寮の住人達は流石に殆ど居ないようだ。
「……まぁ、私も何となくで来ただけだしね…。」
ついさっきまで”仕事”をしていた為、スーツ姿にチェスターコートを羽織った格好。
片手にライターを持ち、口元には既に煙草を咥えている。
そのまま、緩慢な動作でジッポライターで煙草の先端へと点火。ゆっくりと紫煙を吐き出し一服。
「ふぅ~~……今年中には、私の”過去”にケリは付けたいものだけど、どうなるかな…と。」
過去は過去とはいえ、自分の肉体の変調もほんの少しずつだが日々増しているのは感じる。
いっそ、準備は入念に整えて黄泉の穴に訪れてみるのもいいかもしれないが…。
(…流石に時期尚早かな…と、いうか私にとってはある意味で鬼門の場所だしね…。)
まぁ、一度死んだ場所だから無理も無く。嫌な記憶とかがフラッシュバックして前後不覚にでもなったら目も当てられない。
■鞘師華奈 > 「…まぁ、魔術のレベルアップもしている最中だし、地固めをまずはしっかりしないとね…。」
体の変調は、まだ日常や仕事に致命的な影響を及ぼすレベルには遠い。
油断は出来ないが、時間的な猶予はあると見ていいだろう。
1本目の煙草を吸い終えれば、きちんと吸殻は懐から取り出した携帯灰皿に放り込みつつ一息。
そのまま、2本目を取り出して吸おうと思ったが、ふとその手を止めて。
「…禁煙は厳しいけど、減煙くらいはしないとね…。」
呟いて、煙草を仕舞い直す。軽く首や肩を回す。結構凝っているのが自分でも分かる。
整体マッサージとか行くべきかなぁ、と思うが正直そういうのは少し苦手なのだ。
「…取り敢えず、魔術の研鑽、例の儀式の調査、あとは武器も出来るだけ調達しておかないと。」
可能なら魔導具の類も上級レベルのものが幾つか欲しいが、求めるなら裏常世渋谷だろうか?
■鞘師華奈 > 「…いや、あともうちょっと交友関係広げないと駄目かなぁ…。」
親しいのが『相棒』と最近出来た『友人』と、あとは公安の『仲間』くらいしか居ない現実。
育った環境や元々あったのか、どうにも猜疑心を抱きがちなのもあり、中々人との距離を詰められない。
「…と、いうか対人スキルが低すぎないかな私…。」
公安でそれは結構マズいのでは?と、今更ながらに思い当たり何とも言えない渋い表情。
3年間の怠惰が本当に駄目だったなぁ、と。もう何度目になるかも分からない後悔だ。
だが、それを引き摺っては前に進むなんて土台無理な話。切り替えて行こう。
軽くんー!と、伸びを一つしてからそろそろ部屋に戻ろうと踵を返して。
「…さて、私の『物語』をいい加減にちゃんと始めないとね。」
…だろう?■■■。誰かの名前を呟くが、それは夜風に掻き消える程度には小さいもの。
そのまま、ゆっくりとした歩調で屋上スペースを後にして自室へと戻る女であった。
ご案内:「堅磐寮 屋上スペース」から鞘師華奈さんが去りました。