2020/07/19 のログ
ご案内:「浜辺」に雨見風菜さんが現れました。
■雨見風菜 > 海開きを目前に控えた海岸で、いつものように勝手に泳いでいる風菜。
暑いんだもの泳ぎたくなるでしょうとは本人の弁。
水滴が豊満な胸に滴る。
「はぁ、泳ぐのは良いですねぇ」
■雨見風菜 > なお、雨見風菜。
期末試験は不安がっていたもののいざ蓋を開ければ楽勝で逆に友人の方を心配していたりする。
なお、この場合の楽勝は"楽に赤点回避を出来る"と言うだけで成績が良いわけではない。
まあ異能制御や魔術制御は問題ないのだが。
■雨見風菜 > 「あー、それにしても。
水泳部のお誘い、困ったものですね」
風菜の泳ぎを見た水泳部に勧誘を受けているのだ。
豊満な胸でかなりの速さで泳げる以上、ある意味で勧誘されるのは当然だが。
「痴女ですからねぇ私」
清楚そうな見た目でそういうことを独り言ちていた。
■雨見風菜 > 「うん、やっぱり断りましょう。
その上で助っ人としてなら手を貸すだけに」
欲望最優先。
清楚そうな見た目なのにこういう所は痴女だった。
ご案内:「浜辺」に火渡 纏さんが現れました。
■火渡 纏 > ゴミ袋を片手に、砂浜のゴミを回収して回る。
危ないし、燃え移ったら大変だ。
地道な生活委員のお仕事の一つでもある。
「っかー!!暑いねぇ!!
こうも暑いとなんもかんもを投げ出してひと泳ぎと洒落こみたくならぁな!」
だって、すぐ横が海だし。
きっと海水は気持ちいいし。
そう思って海を見てたら、なんか赤いものが。
「……人か?
まぁ 暑いしな!!」
■雨見風菜 > そうして己の振る舞いを決定し、ざばざばと泳ぎだす。
ふと、砂浜でゴミ回収をしている人を見つける。
(こんな暑い中大変ですねぇ……)
自分が海に入るまでの間なら一応回収しては居るのだが。
流石に砂浜全体のゴミを片付ける気もしない。
(……そういえばあのシスターもゴミ拾いしてましたっけ。
無事でしょうか)
その時感じた寒気を思い出す。
その寒気の元がそのシスター本人とは露知らず。
■火渡 纏 > 「そういや、あの泳いでる姉ちゃん 荷物はどこだ?
魔術とかで収納してるってんならいいんだけどよ」
コインロッカーとか海の家とかやってたっけか と首を傾げて。
まぁ、考えても仕方ないかとすぐに思い直す。
火事の啓蒙でもできりゃよかったが、わざわざ呼び止め手までとも思えないし。
「まぁ、んなこと考えてて人様の私物を回収しちまったりしてな!!
さすがにねぇか? カッカッカッ!」
……遠目に見ても、でけえなあの姉ちゃん。
■雨見風菜 > お察しのとおり。
ちょうど、一度浜辺に上がり一息入れる風菜。
『物体収納』しておいたシートを出して座り、同じくペットボトルの麦茶を飲んで一息。
『物体収納』内は時間が経過しないため、予め冷やしておけば今でもひんやり。
ああ美味しい。
豊満な乳房に水滴が滴る。
■火渡 纏 > ごくり。
思わず飲み込む生唾。
ちらっ
いやいやいやいや、こちとら今は仕事中だ。
そりゃあ暑いし、やる気も集中力もそれなりに落ち込んできてるのは認める。
ああ、認めるさ。
ちょっと水滴になりてぇなぁ とか思うのも 潔く認めようじゃあねえか。
ちらっ
「ここらは綺麗なもんだねぇ。
手間が無くって楽になるってぇもんだ。
休憩をちょっとくらいやっても罰は当たらねぇだろうよ」
けっしておっぱいとかもっと見たいからじゃない。
■雨見風菜 > そう独りごちるゴミ拾いの人に気づき。
「この暑い中ご苦労さまです。
麦茶、いかがですか?冷えてますよ」
言って、『物体収納』から麦茶を出して勧める。
普段から数本準備しているのだ。
なお、無論胸への視線に感づいて揺れるように動いてやる。
滴が飛び、視点によっては輝いて見えたかもしれない。
■火渡 纏 > 「おう、すまねぇな姉ちゃん。
すっげぇ暑いもんでよ、もう歩いてるだけで汗がダラダラ、目の前クラクラって具合でよ。
いや本当に助かるぜぇ!ありがてぇ!!」
麦茶を受け取って実に美味しそうに飲む。
ついでに後光が差してる揺れるものを見て色んな意味でありがてぇ!!
「姉ちゃんこそ、この時期に泳いでてよかったのかい?
アレだ期末試験とか言うのがあるんだろ?
いや、俺もだけどな!」
■雨見風菜 > 「ご心配ありがとうございます。
ですが期末試験はなんとかなりそうなので」
赤点さえ回避出来るならなんだってやるつもりだった。
清楚そうな見た目をしておいて。
まあ実際には普段の勉強程度で問題なかったのだが、次からはどうなるかはわからない。
豊満な胸が揺れる。
いや意図的に揺らす。
■火渡 纏 > 「ああ、そりゃ良かった。
見た目の通り頭の出来もいいのかねぇ?
ッかー、俺様もあやかりてぇな。あんまり頭はよくねぇからさ!」
こうやって生活委員の仕事をしてれば、内申点とかよくなりそうで。
火事が大嫌いなのも理由ではあるのだけれど。
ごくり。
揺れている。震度はいったいどれくらいだ。
活火山が噴火したりはしないのか、津波も警戒しなければ。
いけねぇいけねぇ。
あんまりそこだけ見るってぇのも失礼ってもんだ。
見ちまう悲しい性だけどな!
「あー……麦茶の礼ってわけじゃあねえが、凍らせたいものとかはあるかい?
生憎と入れ物ごとまるっと全部カチンコチンに凍っちまうんだけどさ」
■雨見風菜 > 「いえ、赤点回避して補修回避できればそれでいいので」
さらっととんでもないことを言い放つ見た目清楚。
「凍らせたいもの。
今のところは特に無いですね」
お気持ちだけ受け取っておきますと微笑む。
■火渡 纏 > 「ああ、そうかなる―――いや、志ひっくいな!?
俺様も似たようなもんだからすっげぇわかるけど!!」
ギョッと驚く。
清楚系の胸の大きいお嬢様かと思ったら、ちょっと様子が違う気もする。
……いや、気のせいか?
不思議がりながらも、特にないと言われれば。
「おう、それならしょうがねぇな!
俺様は 火渡 纏。火事を見つけたらすぐさま生活委員に連絡してくれ。
どんな火事でもなんでもかんでも凍らせて、あっと言う間に消火してみせ~らぁ~!!」
後半は完全に口上で見得を切っている。
本人は決まったと満足気。
■雨見風菜 > 「纏さんですね。
私は一年生の雨見風菜です、よろしくおねがいしますね」
と、こちらも自己紹介を返す。
「なるほど、異能を有効活用してるんですね」
言ってる自分も異能を使って跳び回ったりする有効活用をしているが。
■火渡 纏 > 「おう、こちらこそよろしく頼むぜ。
ってもまぁ、過去問の融通くらいしかできねぇかもしれねぇけどよ」
授業よりも火消しの方に心血注いじまってるからな! と笑った。
「まぁ、そうでもしねえと危なすぎていけねぇからな。
何より火事はいただけねぇ。
あれだけは、本当の本当にダメってもんだ。
風菜も火の元と戸締りはちゃんと気を付けてくれな! あとコンセント!!」
魔術に長けていそうなのは先ほど見たけれど、異能はどうだかわからないし。
おっぱいとか魅了関係の異能じゃねぇよな とチラッと脳裏によぎるものの。
「さぁて、そろそろ再開と行くかぁ!!
茶ありがとよ、生き返ったぜ。
ついでにゴミがありゃあ、こっちで引き取って片づけとくぜ?」
■雨見風菜 > 「過去問。
先輩だったのですか」
その後の付け足しにあらあらと笑い。
「そうですね、昔は付け火は極刑だったとかなんとか。
それだけ被害が大きくなりやすいですしね。
コンセント……電気火災は水消火ができなくて厄介だと聞いたことがあります。
ええ、気をつけますね」
さり気なく腕で胸を持ち上げる。
「でしたら、お願いしましょうか」
と、ゴミ袋の中に『物体収納』から回収したゴミを直接出していく。
■火渡 纏 > 「らしいな。っても、ちょいと早くこっちに来たってだけで年はそうそう変わらねぇと思うぜ?
ちなみに、今年で16だ」
快活に笑っていたけれど、付け火と聞くと苦い顔に。
「おうとも。
火事なんざ起きねえに越したこたぁねぇ。
自然発火はまだしょうがねえが、付け火だけは本当にいただけねぇよ。
ああ、ついでに友達とかにも伝えておいてくんな。
皆がちょっとずつで起きねえなら、それが一番だからよ」
喋りながらゴミ袋を少し広げて……おっと持ち上げるとやっぱりすげぇな。
こう ボイーンって感じで。
いけねぇいけねぇ、鼻の下が伸びちまわぁ。
■雨見風菜 > 「あら、同い年ですね。
学園は他の学校とは違っていても、やっぱりそっちの感覚になっちゃいますね」
苦笑しつつも、乳房が見られているのは見逃さない。
「ええ、そうですね。
皆が警戒してこそ効果があるんですしね」
そうして、拾ったゴミをすべて入れ終わると。
「ふふ、やっぱり男性ですね。
これだけ頑張っているんです、少しくらいいい目を見てもバチは当たりませんよね」
そう言って一度言葉を切り。
「揉んでみます?」
■火渡 纏 > 「同い年だったか。ますますもって先輩面がしにくいったらねぇな!」
笑いながらも同意してもらえたので満足だ。
火事はダメ、ほんと。絶対。
袋もいい感じに膨れたので、口を縛って。
「まぁ、頑張っちゃいるがいい目ってぇ……!?」
思わず周囲を見渡して。
周りに誰もいない。誰もいないのだ。
「……まぁ、そんだけ立派だとついつい目がいっちまうってのは……」
ごくりと生唾をもう一度。
何度でも飲めそうだ。
長い逡巡も実際は一瞬で。
「……めっちゃ揉みてぇです!」
陥落はもっと早い。自己レコード更新。
■雨見風菜 > 勢いのいい回答に頷き。
「ええ、良いですよ。
どうぞ、存分に……♡」
纏の手を取り、自分の胸に押し付けようとする。
■火渡 纏 > 存分にと言われて。
手に取られる。もうこれだけでドッキドキのバックバク。
心臓が和太鼓をエイトビートで刻んで回るぜ。
本日、何度目かわからない生唾を飲み込んで押し付けられるようにスススと進んで掌に。
「……すっげぇ……」
すっげぇ。
なんていうか、すっげぇ。
語彙が消えちまうレベルだぜ……。
世のおモテになってる男子はこういうの経験してんの?
ズルくね?すごくね?
手が自動的に揉みしだいていくの止められねぇよな!!
■雨見風菜 > 「ん……♡」
手を胸に誘導してやれば、後は本人の意志で揉んでくる。
堪能させ、堪能し。
そうしてしばらく揉ませた後。
「そろそろ、お仕事に戻ったほうが良いのでは?」
と、止めはしないが声をかける。
■火渡 纏 > 「はっ!?」
声をかけられるまで夢中で揉んでいた。
この乳は……そう、魔性。
なんらかの引力的な何かを出しているに違いない。
大きくなっても目立たない袴で良かった。
心底思った。
「お、おう そうだな。
そろそろ休憩も終わりにしねぇとな……」
滅茶苦茶名残惜しそうに手放す。
くそう、仕事を憎いと思ったのは初めてだ。
■雨見風菜 > 手放したのを見届けて。
「では、お仕事がんばってくださいね」
笑顔を投げかけ、また泳ぎだす。
痴女は今日も痴女だった。
■火渡 纏 > 「……おう!!」
もうやけっぱちで声を出す。
切り替えてゴミ集めの再開でぇい!!
……柔らかかったな……
ご案内:「浜辺」から雨見風菜さんが去りました。
ご案内:「浜辺」から火渡 纏さんが去りました。
ご案内:「浜辺」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > ――夕刻と夜の狭間。浜辺の或る一角で独り佇んでいる少年が一人。
本日は風紀は非番、同居している少女に”居候”の彼のあれこれを任せてここに来た。
特に何かあった訳でもなく、日々順調にして平穏で何時も通り――少なくとも自分の限られた範囲では、だが。
「――何かある、って訳じゃないんだけどね…。」
何もせずにただ過ごす事が最近どうも落ち着かない。理由も原因も分からない焦燥感。
期末考査は順調だし、仕事のトラブルもなし、新しいバイトも紹介されて面接の予定もある。
(人生は何処に落とし穴があるか分からない。だから最後の一線だけは気を抜くな、だっけ?)
本土の山奥で独り暮らしをしている体術の師匠の言葉だ。その言葉の真意は正直未だに分からない。
ご案内:「浜辺」から飛鷹与一さんが去りました。
ご案内:「浜辺」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > 「――師匠も、先生も元気にしてるかな」
先生とは少年が親戚を盥回しにされた後、最後に行き着いた養護施設の院長の事だ。
少し病弱だがしっかりとした芯を持つ強い人であると思う。
師匠は――あの人は殺しても死ななそうだなぁ、と微苦笑を浮かべて。
「ああ、そういえば■さんと■さんと…■■の墓参りも、行か―…ない、と…。」
ザザッ、ザザッ…脳裏を走る不快なノイズに一瞬顔を顰めてこめかみを抑える。
――まただ。家族のことを思い出そうとするノイズが走って痛みが襲う。
…記憶障害、と診断されたが今の所は元に戻る兆候も無く今まで我慢してきたが。
「――俺は一体、”何を忘れてる”んだろう。」
気にはなる。実の■■と血を分けた■の事だ。…嗚呼、またノイズが酷い。ゆっくりと深呼吸。
■????? > ――血に塗れた両手と、血塗れの幼い自分。
足元に転がるナニカ。空はどんよりと曇っていた。
――誰かの声が聞こえる。お前は悪魔だと、”死神”だと叫んで指差している。
やめて、俺が、ボクが何をしたって――そこで途切れた。映像も、怨嗟も、残響も。
■飛鷹与一 > 「うっ…おぇえぇええっ!!」
吐いた。盛大に。胃の中の物を全部ぶちまけながら、えずくように咽る。
(何だよ、今のは――あんな光景、記憶に無いぞ?)
なのに、酷くリアルで…それでいて現実感が全く無かった。
まるで、過去の情景の1シーンだけ切り取ったかのような曖昧さ。残るのはただ気持ち悪さ。
一通り、吐くものを吐いてから息を整える。口の中が胃酸で酸っぱい。
「ハァッ…くそ、吐くなんて久しぶりだなぁ…。」
ご案内:「浜辺」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 「今日も今日とて浜辺で黄昏れ・・・・何でござろうかこの匂い」
今日も今日とて浜辺でダラダラしようと思ったら何やら吐いている御仁がいる。
「おーい!!少年ッ!!!大丈夫でござるかー!!」
ダッシュで駆けつけてくる大男、すっごい早いなんかもうすっごい早い 何なら砂が巻き上がりまくってる
■飛鷹与一 > 「取り敢えず、これ後始末しないと流石に迷惑が――え?」
何か声が聞こえた気がしてそちらに視線を向ければ――凄い速度でダッシュしてくる大男が一人。
(何か砂が巻き上がってるんだけど、どういう脚力なの!?)
と、思いつつ大丈夫です、とばかりに右手を挙げながらついでに会釈もしておこうかと。
「えーと、ハイ。ちょっと気分が悪くなっただけなので…問題ありません」
と、何時もの苦笑いで誤魔化そう。褒められた事じゃないが、こうやって場を流して誤魔化すのは”慣れている”。
■持流 童男 > 「うおお!?気分が悪くなっただけならいいのでござるが・・!」
近寄ってきつつ途中で思い切り止まる。
砂がその場で舞いつつも。
「うーむ!何やら顔色が悪い模様!飴ちゃん食べるか?あと吐いた後、の処理手伝うでござるよ!困った時はお互いさまでござる!」
言いつつバッグから袋とかスコップが出てきつつも。
「うーむ・・・何でござろうか、この既視感、お主なにか無理してないでござるか?」
なんとなく直感で言う。
■飛鷹与一 > 「あはは…まぁ、今は持ち直したので気にしないで下さい」
これが同居してる彼女様なら一発でバレバレなのだが、幸いそれ以外の人には訝しがられても気付かれた事は無い。
そして、改めて彼を見る…直接の面識はおそらくこれが初めてかもしれないけれど。
「――あの、もしかして同じ風紀委員の方、でしょうか?お会いするのは初めてですけど覚えがある気が」
確か風紀の名簿リストで顔写真とか見た気がするが、名前が直ぐには思い出せない。
あと、慌てて「いやいや俺がやりますから!!」と、言いつつ嘔吐物の処理は手早く行い。
「――いえ?まぁ確かに先ほどまで気持ち悪くて吐いてしまったのは事実ですけど。
まぁ、吐くもの吐いてむしろすっきりしたというか」
と、笑顔で申しておく。こうして能天気に振舞うのは、相手をそれ以上踏み込ませない防衛線でもある。
割と抱え込む悪癖があるので、そうそう人様には頼らないのが少年の基本方針だ。
これが風紀の仕事なら迷わず頼るだろうが、プライベートではまた事情が違う。
■持流 童男 > 「うおお、それならばいいのでござるが」
と、ちらっと少年の方をみつつ、
「んお?うおお!?某は、異邦人!、風紀委員の下っ端!持流童男でござる!胸を晴れるヒーローを目指して!ヒーローをやってるものでござる!あとオタクでござる」
「よろしくお願いするでござるよ!」
びっしっと決めつつ、同じ風紀委員の方というのに対して、快活に笑いながらも名乗りを上げる。
「お主がスッキリしたならばそれでいいでござるよ。」
「某はここに聖地巡礼してるのでござる。」
「エロゲ・・・アニメの!!!」
言葉を濁しながらも、快活に笑いながらも、柔和に笑いつつ。
■飛鷹与一 > 「異邦人…いや、風紀委員会に下っ端とかあまり無いと思うので…ひ、ヒーロー?」
彼の自己紹介に色々と押されつつも、露骨に引く訳ではなく、ちょっとすれば直ぐに笑みを浮かべて会釈を。
「えーと、じゃあ俺も自己紹介ですね。3年の飛鷹与一といいます。与一で構いませんよ持流さん」
明らかに見た目は自分より年上の気がしたので、取り敢えずさん付けにしておきつつ自己紹介を。
多分、風紀としては自分が先輩になるのかもしれないが、先輩風を吹かす気は無くて。
「聖地巡礼…あーーアニメとかの舞台のモデルになった実在の場所を巡るってやつでしたっけ?」
うん、エロゲという単語は俺は聞かなかったよ?アニメだよね!!と、心の中で補正していく。
そんなエロい事を考えたら真白さんに申し訳ないから。そういう所は真面目である。
「でも、ここって何かのアニメの聖地だったりするんですか?」
ふと、素朴な疑問が沸いて彼へと尋ねてみようか。
■持流 童男 > 「おう!、魔法少女ブルーっていう作品でござって」
「ここの浜辺は、魔法少女が大切なものを失って再起する話でござる。その題材に使われた所でござるな。」
はっきりと言いつつも
(まぁ、自分が魔法少女の大切なものなんておこがましいでござるし、それにあのストーリーはそこで治ってハッピーエンドになったでござるしね)
少しだけ感傷に浸りつつも
伸びをしながらも、いい意味で笑いつつ趣味の話はすごいする!
「魔法少女が、まぁ、「とある男」に助けられて「その男」は魔法
少女を助けて消えるのでござる。その世界から。まぁ記憶から消えるのでござるな。」
「そして、魔法少女はブルーは色々とあって、周りの人達に助けられて、魔法少女ブルーは立ち上がるでござる。」
「魔法少女がそこから立ち上がる姿は名シーンでござるから。見るといいでござるよ!」
少しだけ寂しそうな表情をして、その話を「魔法少女ブルー」の話をする。
ニット笑いながらもちょっとだけ辛そうに笑いながらも
「お主にも魔法少女ブルーをおすすめするでござるよ!与一殿!」
布教を忘れないオタクの鏡!!
「その魔法少女は、泣いてたんでござるけど、まぁ、ハッピーエンドになったでござるし大丈夫でござろう。」
ボソリと与一さんに聞こえないように言いつつももしかしたら聞こえるかも知れない。
■飛鷹与一 > 「魔法少女ブルー……再起の場面の場所ですか」
その作品は知らないが、つまりここでその少女が立ち直ったのだろう。
――自分は、むしろそこで見知らぬ記憶に翻弄されて嘔吐してしまったのだが。
勿論、彼の感傷も思考もほぼ初対面である少年には分からないし、その心を汲み取る事は出来ない。
相互理解とは、お互いの対話からまず始まるのだから。
「――つまり、その男の人は世界を救う一助をしたのに、誰からも覚えられず感謝もされず、って事ですよね?」
彼の話を聞きながら、笑うでもなく困るでもなく悲しむでもなく。ただ静かにそう問い返す。
(――ああ、きっとそれは辛いんだろうな)
どんなに心を通わせても、どんなに支えあっても、必ず忘れられると言うのはどんな生き地獄だろうか?
自分みたいな青二才には想像が付かない――きっと、過酷な道のりなんだろう。
「あ、ハイ。(いや、何か真白さんから突っ込み受けそうなんだけど!)」
その魔法少女ブルーに関しては、まぁ機会があればという事にしておこう。
流石に、魔法少女アニメを唐突に見始めたら変な顔をされそうな気がするし。
けれど――…
「持流さん。俺の個人的な考えなんですけどね?
――泣いていたのなら、それはハッピーエンドとは言えませんよ。”心残りがあるから”泣いてるんじゃないですか?その子は」
もしくは。忘れたくない大切な何かを忘れてしまった。記憶に無くても心が覚えていたのだろう。
あくまで、これはこちらの勝手な想像で個人的な意見でしかないけれど。
「涙のハッピーエンドも勿論数多いと思います。けれど――」
また、ミシミシと頭痛と共に僅かなノイズ。ああ、けれど涙は――…。
「”泣いて終わる物語”なんて俺は絶対に認めない」
真っ直ぐに彼を見据えてそう言い切った。言い終えてから我に返り、「な、何かすいませんいきなり」と平謝りするが。
■持流 童男 > 「お主は強いのでござるな、与一殿」
少し優しく笑みを浮かべながらも、ほんの少しだけ笑いつつも
「そして優しい」
しっかりと与一さんのほうをみつつ。
「その男の人はでござるね・・こう、まぁ某のことなんでござるが。」
ちょっとだけハハと笑いつつも、冗談めかして
「誰からも覚えられず感謝もされずまぁ、辛いでござるよ。でも推しを助けられるのに一生懸命になってたら割と自分のことがどうでも良くなったでござる。ただ、まぁ、色々と泣かれて、いざこざも会ったでござるが。」
すこしだけ笑いつつも
「いろんな人に頼って、助けられたてその結末に至ったでござる。」
すこしだけ悲しい顔をしつつ
「某は弱いでござるよ。本当に弱いヒーローでござる。推しを泣かせてしまって、そして、そんな結末を繰り返している。お笑い草のヒーローでござるよ。」
しょんぼりしつつ一拍追いて
「だけどだからこそ、推しが笑って居られる世界が来るでござる」
「それに、某は、大丈夫でござる。」
「なんせ、こんなキモオタ、覚えて無くても生きていけるで御座るからな。某は、推しの幸せを願うでござるよ」
とニット笑いつつも言い放ちつつ
「ただまぁ、推しが笑顔で、某を看取ってくれたことはなかったでござるなぁ。今度は推しが笑顔で、看取ってくれるといいのでござるが。」
「”泣いて終わる物語”にしないために頑張って見るでござるよ。与一殿」
「ありがとうでござる。」
ニット笑いつつも与一さんに対して言い切る
■飛鷹与一 > 「――俺は強くも無ければ優しくも無いですよ。
もっと強くて、もっと優しくて、もっとデカい人はこの島にも世界にも沢山居るんですから」
しっかりと彼を見返しつつそう言葉を返す。そう評してくれるのは嬉しいが…。
飛鷹与一は自分をそうだとは思わない。何故なら、まだ半人前ですらないのだから。
「――ああ、やっぱり。話し方からしてそんな気は少ししてたんですよね。
――推し、というのはつまり…持流さんが”好き(ファン)”になった人という事ですよね?
多分、貴方にも色々な出会いと別れがあったのは…何も知らない俺にも何となく分かります」
ふと右目を閉じて左目だけで彼を見る。その瞳が黄金色に輝けば――僅かに『天眼』が発動する。
――ワールドトラベラー…世界放浪者。そして、彼の渡り歩いてきた世界の”断片”が観測できる。
それは、一部でしか無いが確かに彼の歩んできた道のりであり、彼が背負ってきたもので、彼の宿命だ。
「誰だって、笑顔で終わるのがいいとどこかで思っている筈です。
どんな内容だろうと、笑って終われるならそれは不幸でも何でもない」
悲しいのは、認められないのは――笑顔も無く、ただ無為に終わること。
ゲームで言うなら…そうだ、唐突にセーブもなく電源を切られるようなものだろうか。
「まぁ…笑顔で終われるようにしたいというのが俺の考えです」
視線を彼から逸らして水平線を一度眺めて。それから、ゆっくりと一息を付いてから笑みで彼を眺めて。
「だから、まぁ気長に行きましょう。俺は俺の物語があるんで手助けくらいしか出来ませんが。
――持流さんには持流さんだけの”ハッピーエンド”がきっとある筈ですから」
それを見つけるのは、或いは見出すのは彼自身にしか出来ない事だから。
そして、そろそろ同居人や居候のことも気になるので引き揚げようかと伸びをして。
「んーー…と、じゃあすいません持流さん。俺はここいらで失礼しますね?また風紀の本部か仕事先とかで会ったらよろしくお願いします」
と、会釈を律儀にしてからゆっくりと確かな足取りで歩き出そうか。
■持流 童男 > 「某には某のハッピーエンドでござるか・・・・」
「応!!お主も頑張るでござるよ!こちらも手助けはするでござるよ!」
と言いつつも、こちらも答えつつも
「・・・某が、止まるのは、推しに覚えられたときでござるよ。お主がピンチのときには必ず<知られずの英雄>を発動するでござるから、大丈夫でござる、与一殿。」
少しだけ遠くなった与一さんを見つつも、優しく笑みながらも
ご案内:「浜辺」から飛鷹与一さんが去りました。
■持流 童男 > 浜辺を見渡しながらも、感傷に浸りつつ、浜辺を後にする。
ご案内:「浜辺」から持流 童男さんが去りました。