2020/07/24 のログ
ご案内:「【イベント】悪魔の岩礁」に園刃 華霧さんが現れました。
園刃 華霧 >  
はるばる海を歩き、岩礁へ飛び乗り……
 
「……ったク!
 りおちーまデ、あーンな変わっちマってるトかサ―!
 マジで反則じゃネーの?」

第一声はそれだった。
思わず座り込む。

「ァー、クソ、ホントまじで。
 ホント、さぁ……
 なンなんダよ……」

信じていたところはあった。
怪我の話で、多少の変化はあるだろうと読んではいたが、
まさか、"救いの手"を出してくるとは……

いつもの傲慢傲岸な態度で
『貴様が選んだのだ、好きにしろ』で終わると思ったのに。

「なンなんダよぉ……」

拾った岩礁の欠片……と思しき何かを、海に向かって放り投げた

園刃 華霧 >  
「やっぱリ、アタシの手には、何も残らない……
 アタシは、置いてケぼり、ナんだナ……」

石を拾って、再び投げる

ぱしゃん……

小さな音が静かな波の音に混じって聞こえる

「『戻ってこないか?』だっテさ。
 戻ってドーなるヨ。結局、ハンパなママじゃンか。」

ガンッ

岩場に拳を打ち付ける
痛い

痛い、が
生きていることを実感できる
この場にいることが体感できる

「ハー……
 クソアフロもこねーシ。
 いっそ、こいつ、動かシちまオーか……」

手の中にデバイスを取り出して
しばし、それを眺める

園刃 華霧 >  
デバイスを静かに眺める
黒光りするソレは、まだ命を吹きまれておらず
ただ、沈黙するだけ

怪異が棲家にしていた、という地は
そんな様子を欠片も見せず
ただ波の音だけが静かに響いている

「……ヤーめた。
 あのアフロマン、遠慮なク踏み込んでキやがったシ。
 ぶん殴って、目の前で作動、クらいしナいと気が済まン」

デバイスをあぐり、と咥え
そのまま飲みこんだ

手には、何も残っていない
空っぽだった

「でモな。
 時間制限付きだカんな?
 来なカったら……ヒヒ。
 <誰も来なかったから園刃華霧は死にました。アフロのせいです。あ~あ。>
 とかナっても知ンないゾー?」

ひひひひひ、と笑った
笑った

「マ、死ぬツもりも、ナいけどサ。
 サ、来ーるーかーナー?
 ひひひ」

けらけらけらけら
笑いならが立ち上がり
そのまま、海に足を踏み入れ
その場を去った

ご案内:「【イベント】悪魔の岩礁」から園刃 華霧さんが去りました。