2020/08/25 のログ
ご案内:「【イベント】海水浴場 浜辺」に朝宮 小春さんが現れました。
朝宮 小春 > ざっぱーん。

ざっぱーん。

波に揺られてゆーらゆら。 穏やかに目を閉じて、のんびりと太陽の日差しを浴びる生物教師。
母親が異能研究において倫理観の何もない研究に手を出していたことで、ここしか雇ってくれる場所が無かった……という、それなりに紆余曲折あってこの島の教師に収まっている女。

まあ、つまるところ帰るに帰れないからこの島で夏休みである。
母親も姉も妹も行方知れず。 一人でのんびりはそれはそれでちょいと寂しい。


ゴムボートの上でごろーんと横になって、更に浮き輪も装備している。

朝宮 小春 > これで溺れることはあるまい。完璧である。

「………最後は海に入って、浮き輪を使ったままバタ足で戻ればいいわよね。」

ふふふ、ここで戻れなくなる、みたいなことはしないのが大人の余裕である。
ただ、日焼け止めを塗り忘れているのはご愛敬である。

「………あっつ。」

飲み物も忘れているのもご愛敬である。
ぬるりと溶けるようにボートから降りて、ざぶざぶとバタ足で浜辺へ向かって。

後から、日焼けで唸るほど苦しむのだけれど、それはそれ。

ご案内:「【イベント】海水浴場 浜辺」から朝宮 小春さんが去りました。
ご案内:「夜の浜辺」に小鳥遊 巫優さんが現れました。
小鳥遊 巫優 > くるくると片手で杖を回す。
特に意味はない行動ではあるが、しいて言えば自分のタイミングを計るための行動。
ちょうどよいところで回転を止め、杖を海に向ける。

小鳥遊 巫優 > 「――ショット」

魔力玉を杖先に形成。
魔力玉から魔力弾を射出。
一発一発の発射速度は遅いが、それでいい。
連続射出するための練習ゆえ。

小鳥遊 巫優 > ドン、ドン、と連射に似つかわしくない音と速度。
まるで大砲を撃っているかのように水面が爆散し続ける。

貫通力が弾にないのだ。
弾を形成する方法が超圧縮なために、撃った瞬間から形成が解けていき、水面にあたった瞬間崩壊し、爆散を成している。

ご案内:「夜の浜辺」にラピスさんが現れました。
ラピス > 満月の照らす星月夜は、夜の散歩に丁度よい。
夏もようやく盛りを過ぎて、暑さも和らぎ始める頃。
ともすると、暇つぶし、或いは思索のお供に彷徨い出たくもなるもので。
ふぅらふぅらと気の向くままに向かった先は海の方。潮騒を聞きたくなったのだ。

途中のコンビニで、冷やっこいの飲み物とおやつを買って。
住宅街を抜け、ゆるりと浜辺へ。近づくにつれて聞こえてくるのは炸裂音。

「はて、花火大会でもやってるのですかねー?」

それならそれで、見物すればいいやという気分でぽてりこ。
やがて浜辺にたどり着き、足元がふかふかした砂に変わる。
素足で踏んだら、昼間の名残で温かいのかしら、などと由無し事を考えながら。
見上げても空は変わりなし。やっぱり花火じゃなかったみたい。
ならば、音の源を探ってみるかと、興味本位で彼女の方に近づいて行く。

小鳥遊 巫優 > (……やっぱり難しい)

何度も魔力弾を水面に叩きつける。
貫通力をもたせようと、なんとか頑張っているが知識ゼロの自分にはなにをどうすればわからず、手探りの射出。

結局のところ、目的の相手が倒せればそれは間違いではないのだが。

(裏渋、だっけ。あそこじゃあ、このままは通じにくいし……)

あそこにまた行くことになったら、今のままでは大変ゆえになんとか改善しようとしていた。

ラピス > ぽてり、ぽてり。白い砂浜に足跡を付けながら進む。
向かう先は、あの瞬きが放たれる原点。魔力弾の射線の根本だ。
はてさて、何をやっているのかしら、と好奇心の向くままに。
そのまま歩み進んでいけば、やがて見えてくるのは杖を携えた少女だ。
――なるほど、訓練中かしら、と一人勝手に得心すると。

「うーにゅ、お声掛けして良いものですかねぇ……?」

真剣そうな雰囲気に、へっぽこ教師は二の足を踏んでいる。
どうしようかなぁ、なんて。案外度胸がないのである。
これも他生の縁。とりあえずは、見守ってみようか。
手元の袋からペットボトルの紅茶を取り出して、ぱきっと封を切る。
へっぽこ教師、踏ん切りがつかずに様子見の構えである

小鳥遊 巫優 > ドン、ドン。
その後、数回ほど水面を爆破させて、青白い魔力玉は消滅する。
ふぅ、とため息をついて杖を消す。
結局一度も貫通力を持った弾は形成できず、結果は爆散に終わった。

一度休憩しようと、公道の方を振り返り。

「あ」

今更誰かいたことに気付き、ぺこり、と頭を下げる。
見られていた。
うるさかっただろうか、と少し不安になりつつ。

ラピス > 放たれる青白い魔力弾は、海を割る様に照らして消える。
彼方では、爆発で吹き上がった飛沫が月光で煌めく様子がちらりと見て取れた。
花火ではなかったが、これはこれで綺麗な光景だ、と紅茶を一口。
程よく冷えた仄かな甘さを舌の上で転がすと、ゆっくりこくんと嚥下して。

それから少しの後、目の前の彼女が手元に携えた杖を消す。
もしかして休憩かしら。だとすれば声かけるのに丁度良いかも、なんて思いつつ。
折良くこちらへと振り向く彼女に、にっこり笑顔を浮かべつつ。

「こんばんはですよー。頑張ってましたねー?
 魔法の訓練、或いは練習って感じでしょうか?」

頑張ってる子は素敵だなぁ、とへっぽこ教師は上機嫌。
音なんて全然気にしてないと言わんばかりのぽわぽわ雰囲気だった。

小鳥遊 巫優 > 「あ……うん、練習。
弾に貫通力を持たせたいんだけど…。
……その、魔法の知識が、あんまりなくて、難しくて……」

女の子――まさか彼女が先生とはつゆしらず――に、ため口でそう説明。
自分より年下の子に見える子が、夜に歩いているとは思えないのもあるが。

「ごめんね、うるさかった?」

ラピス > 「ふふ、頑張り屋さんですねぇ。良いことです。
 ――ふむ、弾に貫通力を、ですか。なるほど、なるほど」

どうやらへっぽこ教師の見立ては当たっていたらしい。
話を伺うと、どうやら悩みごとがある様子。ふむり。
なお、大体の生徒からはタメ口だから、気にする様子はまったくない。

「あぁ、大丈夫ですよ。お薬の配合間違えると、爆発したりしますから慣れてますし。
 それにしても、うーにゅ、魔法の知識は先生もあんまり多くはないですけれど……。
 んー、それじゃ、もう一回、海に向けて魔法弾打ってもらっても良いですかね?」

ここであったのも他生の縁。ほんの少しばかり、出来ることをやってみよう。
白衣のポケットに手を突っ込んで、引っ張り出すのはシャープフレームのメガネ。
それをひょいと掛ければ準備完了。ちょっとだけ集中して、彼女の様子を観察だ。

小鳥遊 巫優 > (……爆発に慣れてるっていうのもすごいけど)

なるほど化学に爆発はつきものかもしれないし、それは仕方ないかもしれないけど。
でも慣れるほど爆発するのもどうかと思いつつ。

「え……あ、うん」

いわれるがままに。
杖を現し、片手で持って海へ向ける。
魔力を収束させ、魔力玉を形成。
そして魔力玉から弾分の魔力を分け、超圧縮して形成し

「シュート」

射出。
圧縮をかけられた魔力は――それがお米のようにくっつくのならよかったが――結合していることはなく、霧散しながら空間を高速で飛び、水面に叩きつけられて爆散する。

ラピス > 彼女が魔法弾を放つ用意を始めると同時に、へっぽこ教師も準備を始める。
もう一口紅茶を口に含んで、甘味をチャージ。こくんと飲んだら、意識のスイッチを切り替える。
刹那、目の前の汎ゆる全てが、無数の情報と化してへっぽこ教師の頭の中になだれ込む。
へっぽこ教師の異能が一つ、精密鑑定による物品・異能・魔術の解析だ。
彼女が杖を生み出し、海に向け、魔力を収束し、魔法弾を生み出し、圧縮して放つ。
その一連の工程を、動作を余す所なく分析し、観察し、理解しようと試みる。

「――なるほど、なるほど?」

放たれた魔法弾は、その軌道の只中で分解・霧散しながら、海面を叩く。
それはさながら、ショットガンを叩き込んだ様な面攻撃。水面への打擲のように見えた。
そこまでを見届けて、再びひょいとメガネを外す。精密鑑定の強制終了。
それから、少しばかり頭の中を整理して、練って、掻き回して。

「えーと、ですね。ざっくり見た感じですと、確かに貫通していないですね。
 それで、お役に立つか立たないかは微妙なお話、聞く時間あったりします?」

お時間あるなら、お茶でもどうです?なんて、手元の袋からボトルを取り出す。
散歩の途中で喉乾いた時用に買っておいた予備だが、休憩のお供には丁度いいだろう。
そのままボトルを差し出すと、にこぱーっと笑いかけてみる。

小鳥遊 巫優 > 役目を終えたように、ふわり、と杖が霧散して消える。
何か納得したように彼女が頷いているのを見つつ

「えと……うん、時間なら」

あるには、ある。
役に立たないかどうかも、とりあえず聞いてみればいい。
話してくれるのは、魔法の助言だろうか。

咲いた花のように笑う女の子につられ、軽く微笑みながらお茶を受け取る。

ご案内:「夜の浜辺」から小鳥遊 巫優さんが去りました。
ご案内:「夜の浜辺」からラピスさんが去りました。