2021/02/06 のログ
ご案内:「浜辺」に迦具楽さんが現れました。
■迦具楽 >
居住区南の海岸。
本来ならこの季節にはヒトが少ないこの場所で、作業にいそしむ人たちがいる。
近日開催される、『エアースイム常世島冬季大会』の設営というやつだ。
そんな浜辺を動き回る人の様子を眺めるように。
堤防に腰掛けた迦具楽は、ぼんやりと海岸の様子を見下ろしていた。
「常世島大会かぁ」
ぽつりと、呟き声が零れる。
この大会は迦具楽にとっても想うところのある大会だった。
■迦具楽 >
四年前、初めて迦具楽が参加した大会。
そして、三年前に初めて優勝した大会だ。
それ以来は、参加する事もなくなったが。
「なんか、少し大きくなったかな」
以前よりも準備に関わる、運営側の人間が多い気がする。
昔は迦具楽もボランティアで手伝ったものだ。
今年はその必要もなさそうだが。
「大会、かぁ」
再び呟きながら、仰向けに倒れ込む。
空を見上げながら、大きなため息が零れた。
■迦具楽 >
『今度の大会に参加する』
親友から届いたメッセージを思い出す。
返信は、まだしていない。
親友がその気になったことを喜べばいいのか。
それとも――。
いずれにしても、返事を書こうとした指は、文字を打つ前に止まってしまった。
以来、一言だってメッセージを送れていない。
「――はぁ」
ため息があふれる。
ぼんやりと空を見上げながら。
寒空の下、寝転がる。