2021/02/17 のログ
ご案内:「浜辺」にシャンティさんが現れました。
シャンティ > 【見渡す限りの大海原が広がる。さざめく海の音が響く。12.35.67から海の香の乗せた風が吹く。風速2m。足元の砂が吹きこぼれていく。さくりさくりと音を立てる。さざめく海の音が響く。風が木を揺らす。葉が音を立てる。空の雲が流れていく。形が―ーーから■△●へと移り変わる。さざめく海の音が――】


ぱたん


女は本を閉じ、地面に座り込んだ。いつの間にか本は手から消え、女はそのまま寝転がる。



「は、ぁ――」


女の口から吐息が漏れる。今や、光も音も彼女にはなく――ただ、肌に触れるものと匂いだけが世界との繋がりであった。



「久しぶりに……働きすぎちゃったかしら、ね……」


ぽつり、と言葉が口から漏れた。

シャンティ > 女の顔は、やや熱っぽく上気している。其の肌に、潮風は心地よかった。潮の匂いが鼻をくすぐるのもまた、気持ちが良かった。


「やることは、大方済んだし……後は待つだけ、かしら。あっちのオオカミさんはちょっと気になるけれど……」


小さく、囁くような声で独り言。其の声は、すぐに潮騒にかき消されていく。


「お薬、ねぇ……あまり、美しくはないわねぇ……」


ごろり、と横向きになる。



「でも……エキストラなら、ありかしら……」


其処まで口にして――


「ああ、いけないいけない。これは私の舞台ではないわ……」


打ち消すように小さく手をふる。