2021/10/15 のログ
ご案内:「浜辺」にシャンティ・シンさんが現れました。
シャンティ・シン > 「……ふぅ」

小さな吐息を一つ。例の日取りも連絡が来た、が……その連絡の後、どうにも騒がしいことになったようだ。さて、本当にあちらは予定通りにことを運べるのか――


「ま、ぁ……だめ、なら……だめ、で……ね、ぇ……?」


どうせ失敗、失態、台無しな自体など散々に経験してきた。今更一つ、増えたところでなんということもない。それなら、次のことに移るまで、だが。


「……万が一、も、ある……し……と、思った、けど……やっぱ、り……だめ、ねぇ……」


自分を刺激してくれた、その一つ―― しかし、求めるには過ぎたものだろうか。


「……ま、ぁ……一人、で……のん、びり……楽し、む……の、も……いい、かし、ら、ね……ぇ」


ふわり、と女の体が小さく浮く。それは、エアースイム、と呼ばれる競技に使われる技術、装置を利用した浮遊。本来であればスポーツ用のそれを、ただただ"浮遊感を得る"ためだけに、使用する。

シャンティ・シン > 「……そう、いえ、ば……彼、会わない、わ、ね……そういう、こと、も……ある…そんな、もの、ね…」

ふわりと、重力を無視して浮き上がったまま、宙で仰向けに寝転ぶ。まるで、空気のハンモックに揺られるようで嫌いではない。


「ん……そう。あっちは、そう……やる気、ね……ふふ。また、厄介な、人……いる、けど……ふふ」


くすくすと笑う。


「さ、て……今日も、外、は……にぎやか、みたい、ね、え?」

シャンティ・シン > 「ん……それ、に……して、もぉ……ほんと……強い、子……って、難しい、わよ、ねぇ……あの、こ……も、あの、子……も……」

ふわふわと宙に浮きながら、女は考える。


「は、ぁ……ま、た……次の、こと……考え、ない、と……かし、らぁ……?」


種を撒き、芽を咲かせる。そのために、地道に地道に、できることを重ねていかなければならない。


「まず、は……やっぱ、り……お祭り……か、しら、ねぇ……?」

シャンティ・シン > 「……へ、ぇ……?」

くすり、と笑う。


「渇望……面白、い……発想、ね……ふふ。 いい、わあ……あ、は」


くすくすくす、と笑いが響く

シャンティ・シン > 「ん……いっそ……で、も……ちょっと、手出し、しす、ぎ、かしら……」


逡巡する。できることは無数にあるかもしれないが、何事も、やりすぎというのはよくない。加減は重要だ。そのラインを、どう見極めるか……


「……あぁ」


吐息が漏れる

シャンティ・シン > 「悪く、ない……本当に、悪く、は、ない……けれ、ど、ぉ……また、大会……みられ、ない、か、しら……」

ふわふわと宙に浮かびながら、小さな望みを口にする


「……届く、と……いい、わ、ね、ぇ」


すとん、と地に足を下ろす

シャンティ・シン > 「……じゃ、あ……次、いき、ます、か……」


くすくすと、わらう


「紳士、淑女、の……みな、皆様……次の、幕……では、とて、も……とても、見ものの……一幕を、ふふ。ご提供、いた、します……役者、の……迫真、の……姿、お見の、がし、……な、くぅ……」


くすくすと謳うように笑いながら、女は何処へともなく消えていった。

ご案内:「浜辺」からシャンティ・シンさんが去りました。