2022/05/04 のログ
ご案内:「浜辺」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 浜辺で、悠然と空を舞う少女の姿。
雨見風菜だ。
身にまとうのはエアースイム用のスイムスーツと自分のS-Wing。
スイムスーツは先日買ったばかりの、羽が体を包んでいるような柄。
風菜のS-Wing、フライングスターⅨ風菜カスタムと合わさればまるで天使。
……まあ、本性を考えれば堕天していないとおかしいのではと言われても無理はない。

「~♪」

気持ちよさげに空を泳ぐ風菜。
今は居ないが、見るものを魅惑するように泳いでいる。

男性 > そんな浜辺に、車が一台通りがかる。
風菜の姿を見たのか、少々通り過ぎたところに車が停まる。
そうして降りてきたのは、髭面の男性。

「お嬢さん、少し話をさせてくれないだろうか!」

そう、風菜に呼びかける。

雨見風菜 > その声が聞こえた風菜は、ふわりとターン。
離れた位置の男性のところまで泳いで、優美に降り立つ。

「はい、なんでしょうか?」

男性 > 「まずは、私はこういうものでね」

言って、名刺を差し出してくる。
その名刺には、彼がエアースイムのプロチームのマネージャーであることが書かれていた。

「君の泳ぎにビビッときたんだ。
 うちのチームでやっていかないかい?」

雨見風菜 > 話を聞いた風菜は、表情を曇らせる。

「お誘いは嬉しいんですが、ご期待に添えることはできないです。
 まず、私は……ルールに認められているものでも、他の選手への攻撃をする気は有りません」

その程度なら、なんの問題もない、といいそうな顔色を察知して続ける。

「次に、私はスキャンダルの塊でもありますので。
 まず間違いなくそちらにご迷惑をおかけします。
 ですので、残念ながら諦めていただいたほうがいいと思います」

男性 > 「そっかあ、残念だ。
 気が向いたら、とも思ったがそういう事情があるんじゃあしかたないね。
 まあ、なにかエアースイムで困ったことがあれば相談に乗るよ」

意味するところを理解したのだろう。
何も言わず引き下がる。

「済まないが、私はこれで失礼するよ。
 忙しい中で断られちゃったけど、君に出会えてよかったと思っているよ」

笑顔でそう言って、車に乗って走り出す。

雨見風菜 > 「ええ、お声掛けありがとうございました」

風菜も、ニコリと笑顔で返す。
そしてそのまま、車を見送って。

「いやぁ、チャンスではあるんでしょうけど。
 こればかりはどうしようもないですしねぇ」

そう独り言ち、また空を泳ぎだす。

雨見風菜 > すいすいと、空に泳ぐ。


時折、水を跳ね上げて、降る水滴の中を泳ぐ。


その様は見るものを魅惑するように。


悠然と、一人空を舞う。

雨見風菜 > そうして、しばらく泳いで。
満足した風菜は普段着に着替えて帰宅の途に付くのであった。

ご案内:「浜辺」から雨見風菜さんが去りました。