2022/07/17 のログ
ご案内:「浜辺」にシャンティさんが現れました。
シャンティ > 「……あぁ」

女の口から吐息が漏れる。


「ふふ……静か……静か、ね……? ここ、も……いず、れ……賑わ、う……の、かし、ら……」


女が佇む浜辺は、言葉通り……まだ、誰もいない。しかし、せまる猛暑の気配もある。ならば、言葉通り……いずれ、人が次々と集まる。そんなときも訪れるだろうか。


「さ、て……どち、ら……かし、ら……ね、え? ふふ。でき、れば……人、が……くれ、ば……たの、しく、は……ある、けれ、ど、ぉ……」

観察者は、観察するものがなければ……存在意義などない。

シャンティ > 「……静寂、も……悪く、は……ない、の、だけ、れ、どぉ……そう、ねぇ……」

唇に人差し指を当てて考える。いっそ、なにか事件でもあれば――


「それ、も……難し、い……の、かし、らぁ……」

見えない目で、天を仰ぐ。ふわり、とその体が小さく浮き上がる。


「そう、ねぇ……なに、か……きっか、け……楽し、み……そう、いうの、が……ある、と……いい、の、かし、ら……」

シャンティ > 「そう……そう、ね、ぇ……」

ふわり ふわり
女はゆらゆらと揺れながら、小さく中空に浮いたまま……静かに思案する


「人、が……いない、わけ、でも……ない……の、よ……ね、ぇ……?」

小さく首を傾げる


「もう、少し……夏、ら、しく……なれ、ば……なの、か……それ、とも……どう、なの、か、しら、ねぇ……」

ご案内:「浜辺」に茶髪の男さんが現れました。
茶髪の男 >  
一歩、また一歩。真夏の砂浜を足跡で汚していく。
ひりつくような暑さは例年通り、あるいは例年以上だろうか。
額を拭った手を、滲んだ汗が湿らせる。

訪れた理由は、取り立ててない。強いて言えばリハビリだろうか。
暫く歓楽街の一角に引きこもっていた反動か、海風でも浴びれば気が晴れる気がした。
その程度の思いつきだった。

「……ん?」

人っ子一人いない、そう思った静けさの中に一人の陰を見かけた。
銀髪に褐色の肌。
中空に浮かび物憂げな表情で首を傾げる女性の姿。

「……なにしてんだい、お嬢さん」

声をかけたのは気まぐれだった。
歓楽街、落第街。身体に染みついた澱んだ空気に無かった物に、触れたかったのかもしれない。

シャンティ > 「……あ、ら?」

『男は、一歩一歩砂浜を踏みしめ、歩く。当て所があるようで、ない。その歩みの先に――女が浮かぶ。「――」。男は、声をかける』


女は歌うように読み上げる


「……ふふ、お客、様……ね? 私? 私、は……そう、ねぇ……考え、ごと?」

ふわり、浮いていた体を砂の上に降ろし……女は男の方を向く。


「そう、いう……あなた……は? けが人、の、来る……場所、に……して、は……似合わ、ない……気、も……する、け、どぉ?」


くすり、と笑って問いかける