2019/03/14 のログ
ご案内:「常世神社」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 夕暮れの放課後が過ぎ、夕食の団欒を楽しむ時間が終わり、夜更けを迎える前の休息の夜。
委員会街での書類仕事を終えての帰宅途中。月次祭前日の神社に、何となしに足を向けた。

「……存在すらあやふやな神とやらの為に、よくもまあ此処迄金を掛けられるものだ」

常世神社の歴史は古く、神代の時代に創建されたと伝えられているらしい。
己の名前も異能も神の名を関するものではあるが、だからどうしたという程度。
宗教を否定はしないが、神を信じている訳でもない己からすれば、縋るものがあるのは良い事だな、程度の感想でしかない。

冷たい夜風から身を護る様にコートの襟を立てつつ、何をする訳でもなくぼんやりと境内を眺めていた。

神代理央 > 基本的に、己が縋るのは己の力のみ。
資産も異能も魔術も、それらを行使出来る事そのものが力であり、それを内包する己への自信が根源にあった。
だからこそ、自分より上位の者に救って貰おうという思想は全く理解出来ない。お布施で宝くじでも買った方が建設的じゃないかとすら思う。

「とはいえ、精神的な充足感を得る手段は人それぞれか。一概に否定する訳にもいかないか」

己の思考に対する問い掛けが、無意識に零れ落ちる。
若干疲れてるかなと苦笑いを浮かべつつ、薄暗い境内を眺めながら懐から取り出した缶コーヒーのプルタブを捻った。

神代理央 > 「……ま、明日の月次祭が賑やかになってくれることを祈るばかりだな。此処でなら、馬鹿騒ぎも早々起こるまい」

風紀の目が行き届く場所に人が集まれば、その分一般生徒が落第街に足を踏み入れる危険性も少なくなる。
此方の警備は非戦闘員でも大丈夫だろう、と仕事モードに切り替わった思考を走らせながら、人気のない神社を後にした。

ご案内:「常世神社」から神代理央さんが去りました。