2019/05/03 のログ
■狗上 春華 > 春華「む、お巡りさんの前で暴力ゲームの話をしたら、犯罪者予備軍だっ、みたいな理論ですね……」
いや確かに神経を疑いますけど。それはちょっと反省したほうが良いんでしょうけれど。
でもそれはそれとして。なんだかここでハイそうですかと言うのは釈然としない。
春華「そもそも、人の言葉の揚げ足取りをするのが、風紀委員の仕事なのでしょうか……」
そう、彼女はまず、そもそも前提の"未成年かも"と疑われていることが原因なのをすっかり忘れている。
理由は忘れても心の痛みは消えないのだ。
■佐藤重斗 > グサリ。なんかこの娘の言葉威力高いよぉ。
確かに揚げ足取りいくない。でも負けないからな!
「ふむ。揚げ足を取ったのは謝ろう。
だが…だがしかし!俺は別に間違ったことは言ってない!」
そうだ。結局のところ未成年が酒の話をしてたから、未成年飲酒はダメだぞ?と言ったにすぎない。
俺は!間違ったことを!言ってない!
■狗上 春華 > 春華「むう、確かにそれは……ええ」
うん、まあでも自分が風紀委員なら同じことをする気がします。
そういえば時期的にもまだ春先。もしかして新しくなったばかりの子なのでは………?
つまり、張り切って仕事をしようとしていただけでは……?
そう、眼前の少年についての考察を巡らせ。
そうだ。そもそも、何の話をしていたのだっけ?と。
彼の声で、思考が引っ張り戻される。
春華「……いやあの。ええと、私、二十歳ですけど」
ああ。そういえばそんな話でしたっけ?
と、彼の言い切った態度に、キョトンと首を傾げてそう返す。
そう、少ないお小遣いを神へのお友達料に献上したあとの荒んだ思考回路は、少なくない摩耗の中にあったのだ。
■佐藤重斗 > ………?
…………?
………………はぁ?
え、噓。マジで?
俺、もしかして年上の二十歳のお姉さんを?
自分と同年代だと思って?
飲酒の注意をしてた…と。
「二十歳?年上?かわいいお姉さん?」
恥っずかしいぃぃぃぃ!
バーカ、バーーカ!俺のバーカ!
クソ。もうヤダぁ~。
二十歳なら雰囲気大人っぽくしてよ…。
「二十歳なら雰囲気大人っぽくしてよ…。」
…あ。
■狗上 春華 > 春華「……あの」
かわいいという言葉は、まあ。ええ。悪くないでしょう。
しかしその後の発言に、びきりと青筋が立つような、そんな感覚がして。
ごごごごご、とオーラが立ち上る……というよりは。
春華「あのですねぇ!それができてれば、そもそもこうなってないと思いませんかぁ!?」
割と、泣き言というか、理屈もへったくれもない反論が口から飛び出た。
そう。それが出来てればこんなことにはならないのだ。
■佐藤重斗 > 「ああぁぁぁ。ごめんなさい!」
そうですね。悪いの僕ですね。
何とか切り抜ける話題はないだろうか。
このままだと恥ずか死する。
「すいません!俺は佐藤重斗。2年で風紀委員見習いやってます!」
まずは先制の自己紹介で話の流れを変える…!
■狗上 春華 > 春華「……あ、二年生の風紀委員の子なんですね」
やっぱり、と。ポンと手を鳴らして
学生には見えない。しかし、まるで学校の事を知っているというか理解しているような口調で。
■佐藤重斗 > なんだろう?違和感がある。
もしかしてこの人、常世学園に来たばかりなのか?
「もしかして学園に来たばかりの方ですか?
それなら案内しますが…。」
話の流れが変わったことに喜びながらも、風紀委員として問う。
■狗上 春華 > 春華「あ、いえ、そういうわけじゃなくてですね」
ごそごそと、懐から身分証を取り出す。
そこに書かれているのは、教育実習生、まあこの常世学園においては、教師見習いといった身分であることを示す文字が刻まれている。
春華「4月付でこちらにお世話になることになった、社会担当の先生見習いなんです、私」
■佐藤重斗 > 教育実習生。この学園が普通でないので忘れがちだが、ここは学校だ。
あまり見かけなかったがそんな制度もあるらしい。
「そうなんですか。よろしくお願いします。
せっかくの縁ですし、どこか案内しますよ?」
相手が教師とわかると態度を変え、笑顔を向ける。
■狗上 春華 > 春華「ええと、じゃあお酒も置いてるコンビニに……」
あ。と言いかけて慌てて口をつぐむ。
春華「……シュワシュワする麦茶とか、ツーンと来る美味しいお水の置いてあるお店にですね……」
慌ててごまかす。
彼女は体質的に、というより憑依している狗神が、お神酒というかアルコールを求めてくるのだ。
彼女自身が酒好きというわけではない、断じて無い。
■佐藤重斗 > 「あい。わかりました。ついてきてください。」
歩き出してふと思い出す。そういえば名前を聞いてなかったな…。
「先生。名前を聞いても?」
これから何度も会うかもしれないのだ。名前は知っておいた方がいいだろう。
個人的にも可愛い系年上お姉さんとは仲良くしておきたいし。
■狗上 春華 > 春華「狗上春華ですっ……ええと、親しみを込めてくがせんせーとかなんとか、お好きな呼び方でいいですのでっ」
と、本人なりに馴染もうとしているのか、自分で考えたあだ名を持ち出したり。
春華「……でも風紀員的に、案内もアウトならいいんですよ?」
そして、本人はそこそこ気の回るタイプである。
予想外のことが起きなければ。
■佐藤重斗 > 「わかりました。くがちゃん先生。」
相手があだ名を持ち出したのならすかさずいじる。
俺はそういう人間です。
「いえ。これも風紀委員の仕事ですから。」
優しく笑いかける。
…これでイケメンなら絵になるんだがなぁ。
■狗上 春華 > 春華「なんですかそれー!?」
春華「……ともかく。案内をしていただけるなら、ぜひ」
「あ、でも考査の採点はマケませんからね?」
一回いってみたかった台詞を、さり気なく口にしてみる。
そういう細部で調子に乗る女である。
■佐藤重斗 > 「考査の点数はいいですよ。
あ、でも今度手合わせしてください。
今、少し修行中なんですよ。」
幸い普通教科は得意なほうだ。
ふふふ。すぐにぎゃふんと言わせてやろう…。
■狗上 春華 > 春華「あのですねえ、ここについてはもう少し欲しがるような態度をとっても……」
春華「まあ、それは置いといて……案内、お願いしますね?」
くすりと笑って
■佐藤重斗 > 「任せてください」
こうして、くがちゃん先生に学園の中を案内するのだった。
ご案内:「常世神社」から狗上 春華さんが去りました。
ご案内:「常世神社」から佐藤重斗さんが去りました。