2020/08/26 のログ
■希 > 「んー、私がこっち」
赤い色を取って、青色をしーなちゃんに渡して、特別予算(黒猫基金)から払い。
「お揃い!」
にこーって楽しそうに笑い
■神樹椎苗 >
「お揃い、ですね。
まったく、子供っぽいのです」
そう言って青を受け取りながら、言葉に反してどこか嬉しそうに笑みを浮かべ。
「ほら、そろそろ花火の時間ですよ。
よく見えるところを探しましょう」
そう言って、見晴らしの良いところを探しに。
■希 > 「えへへ」嬉しそうに宝物を抱くように赤いそれを手に
「はーい、しーなちゃん」
また手を繋いで、歩いて行く
■神樹椎苗 >
手を繋いで、境内の中を人の流れから外れて歩く。
鎮守の森の方まで行くと、屋台も何もないためか人は少なく、比較的見通しがよかった。
「ここならそれなりに見えそうですね」
空模様は晴れ。
花火が上がれば、綺麗に見える事だろう。
そして少し待てば、尾を引くような音が鳴って、空に火の粉の花が咲く。
華やかな色は、あまり興味のなかった椎苗にも、綺麗なものだと思わせる。
■希 > 「うん、見れそう」
キョロキョロと周りを見回しながら、まだかなまだかな、と
「わ」
綺麗だ、と言葉を飲みこんで
■神樹椎苗 >
花火は連続して上がっては、空を彩っていく。
体の芯まで響くような音も、綺麗な光景と合わさって心地よい。
(結局、また付き合わされちまいましたね)
空を見上げながら思う。
本当なら、この少女との付き合いは試験が終わるまでのつもりだった。
それが、遊びに行く約束をして、課題をして、片腕を贄にしてまで助けたりして。
気づけばこうして、並んで空を見上げている。
帯に着けた飾り紐に触れる。
二人の記念であり、思い出。
きっと、二か月前の自分だったらこんなものは受け取らなかっただろう。
そして、こんな光景も知らなかったに違いない。
■神樹椎苗 >
「――ありがとう、ですよ」
■神樹椎苗 >
小さく呟いた声は、花火の音にかき消されていくだろう。
それでも、今日、今の『椎苗』があるのはこの少女のおかげだ。
その感謝の思いだけは、伝えるつもりはなくとも、言葉にしておきたかった。
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」に希さんが現れました。
■希 > 「んー?なに、しーなちゃん?、綺麗だねー?」
夏祭りのソラを見上げ
■希 > 「えへへ、しーなちゃん、ありがと」
こちらも花火の中、そう伝え
■神樹椎苗 >
「なんでもねーですよ」
そう返す表情は自然と笑顔になり。
「はいはい、どーいたしましてです」
二人で並び見上げる空は眩しく。
何も感じないはずの繋いだ右手は、とても暖かかった。
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」から神樹椎苗さんが去りました。
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」から希さんが去りました。