2020/09/06 のログ
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」から月神 詠さんが去りました。
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」に月神 詠さんが現れました。
月神 詠 >  
「情けない、ですか? 私はそうは思いませんが……好きでやっている事ですし。
 あっ、でも今度は心湊さんのお部屋にお邪魔してみたく思いますね」

食生活に関しては見直してほしいと思っているが、料理することについては苦にもならない。
招くだけでなく、そちらの部屋に遊びに行きたいと考えていた。

「わりばし……なるほど、割って使えばよろしいのですね。
 んっ……えいっ!(パキン) あ、あら……?」

力みすぎたのか、上部分が片側に寄ってしまった。
不揃いな自分の割り箸と心湊のとを見比べて目を白黒させている。

彩紀 心湊 > 「いえ、多分私貴方に促されないとそこまでしないから…。
ん?私の部屋なんて学生寮だからそんな面白いものでもないけれど…。
あと、本とかで若干散らかってるかも…。」

学生寮となればあまり広くもないし、その僅かなスペースを本で埋めているわけで。
んーと苦笑はしつつも、来たいのなら近いうちに誘おうかと微笑み返した。

「ええ、そうそう。そんな感じでー……ぁ。

…ふふ、最初はこんなものよ。私もたまにそんな感じになるし。」

多少は持ちにくいかもしれないけれどね?とは付け足しつつも食べるのに苦はないだろう。
必要であるなら交換する気でもあったが、その必要はないかと焼きそばに箸を伸ばした。

月神 詠 >  
「自覚があるのなら見直す努力をしていただきたいのですが……
 心湊さんが将来どこかに嫁ぐようなことがあれば、流石にその後まで面倒は見られませんからね」

お小言が始まってしまった。
部屋に行きたいのは単にこちらから遊びに行きたいだけである。

「そうなのですね……精進せねば。
 んしょ、なんとか食べられ……あっ、出っ張った部分が指に当たって……」

ちくちくする。心なしか嬉しそうだ……それでいいのか月神詠。

彩紀 心湊 > 「とはいってもねぇ…。
嫁ぐだなんてそんなそんな、よ。大体、そういう相手がいたらもう出来てるでしょうよ。
詠が面倒見てくれれば助かるのだけど。」

ふふっと、からかうように笑いつつも。
実際そうなら助かるのだけどなぁ…と内心で思いはするのだ。

「…ん…久々食べたけど美味しい。
濃い口なのがまたなんとも…普段じゃ食べない濃さよね…。」

割り箸のチクチクでもいいのかーと苦笑は零しながらも、味わいながら焼きそばを食べ進める。
自分からすれば馴染みのある味ではあるが…彼女にとってはどうなのだろうと隣を見た。

月神 詠 >  
「……それはなりません。
 私には月神家を継ぐという役目がございますから」

冗談であっても真面目に捉えてしまうのは、裏を返せば満更でもないということなのだが……

「はふ、はふ……とても美味しいです。
 麺はもちろん、具材にまでしっかりと味が付いていて……」

液体ソースなので粉っぽさもなく、キャベツや豚肉が良いアクセントとなって箸が進む。
なかなか体験できない味わいに感服しているようだ。

彩紀 心湊 > 「…ふふ。
詠は、真面目ね。」

そう、短く返す。
しかしながら、いつもよりはややさみしげな、そんな笑みで。
同時に、醜い独占欲に僅かながら火がつく感じがして。

「…はいチーズ。」

と、スマホを取り出せばその様子をノータイムで写真に収める。
それは無防備に感服しながらも焼きそばを食べる詠の姿だった。

月神 詠 >  
こうしていられるのも学生の内だけで、その後は家督を継ぐため本家に篭もりきりになるだろう。
今でさえ祭祀局の務めと神社の計らいあってこそであり、遊び歩けるような自由は詠にはない。
以前までなら望むところだった窮屈さが、今では無性に恨めしかった。

「…………むぐっ……!?」

などと考えていると不意打ち気味にシャッター音。
気付いて目を見開いたのは、無防備なところをばっちり写真に収められた後だ。

彩紀 心湊 > 「…ふむ、中々かしら。」

撮った写真をマジマジと見つめた後に、驚く貴方にニヤリと笑いかけて。

「幸せそうに食べてるものだから。思い出作りってことで…いいでしょう?
あれなら詠にも送りましょうか?」

なんて、クスクスと笑いながら自分の分の焼きそばをペロリと食べきる。

月神 詠 >  
「も、もうっ……心湊さんったら!
 仰っていただければ合わせましたのに……いりませんっ」

気を抜いていた一瞬を撮られてしまった恥ずかしさで顔が赤くなる。
しかし、あなたが油断して焼きそばを食べ始めた隙を狙って自身もスマホを構えた。
武道で鍛えた反射神経が逃げる間もなくあなたの笑顔をカメラに収める。

「私にはこちらがございますので。思い出作りにございます」

これでおあいこですよ、と笑った。

彩紀 心湊 > 「ふふふ、そういう愛らしいところが好きよ。私。」

クスクスと笑みを零せば、微笑ましげな視線を送る。
自分としてはなんてことのないことなのだが、彼女にとっては仕返しなようで。
こんな初々しい反応を貰えるのも、ある種の特権かと思うとなおのこと嬉しさというかそれに似た感情がこみ上げてくる。


「さて、次のお店でも行きましょうか。
射的とかゲームもあるし…それから…。」

くじ引きとか、金魚すくいとかもあるだろうか。
それらに彼女はどんな顔を見せてくれるだろうか。
そんなことを思いながら、ゆっくりと立ち上がれば手を差し伸べる。

月神 詠 >  
「まったく、調子が良いんですから……
 ちょっと意地悪なところも含めて、私も心湊さんの事は好きですけれど」

被虐体質なのもあるが、名家の娘と気負わず接してくれることが純粋に嬉しい。
一人では決して夏祭りを心から楽しむことなどできなかっただろう。

「ふふっ……せっかくいただいたお休みですからね。遊び尽くさなくては」

まだまだ触れたことのない遊びや食べ物の屋台が溢れている。
もっともっと二人の思い出を増やしていきたい。
そんな気持ちを胸に、差し伸べられた手を取って立ち上がった。
祭りの夜はこれからだ。

彩紀 心湊 > 「あら、嬉しいことを言うのね。
ただ、意地悪なんてしたかしらね?なんて。」

楽しげに笑いながら、その手を握って再び屋台を歩いていく。
大変なことのほうが多かった夏休みであったが、今までにない夏であったのだから言うことなどないだろう。

この時間が、もっと長く続きますようにと祈って。

ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」から彩紀 心湊さんが去りました。
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」から月神 詠さんが去りました。