2020/11/13 のログ
ご案内:「常世神社」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
去年までは初等部相当生でしたので、特に御呼ばれしませんでしたが。
今年からは中等部相当生、そう、オトナなのです。
美奈穂は、常世祭の巫女として、神楽舞します。

常世祭の神楽は、鈴ではなく瓶子とちょっと変わっております。
美奈穂が実家で行う神楽舞と少し作法や所作が少し違いますが、
美奈穂の知る神楽舞も古い古いものですので、そこらは地域差として修正できる程度なのです。
その違いを少し修練しますと、さっそくです。

――この御酒は わが御酒ならず 

伸ばした指先。
親指と掌の間に瓶子を挟み。
神様に感謝の念を込めて、誠心誠意に舞います。

――酒の司 常世にいます

すすっと右足を前にして、手を少し上方に。
常世を見守る神様、ありがとうございます。

『・・!、神域が開き始めてる!?』
何か外が騒がしいですけど、美奈穂はきちんと舞うのです。

幣美奈穂 >  
――石立たす 少名御神の

実家での舞なら、ここでしゃんっと鈴を鳴らしますけど。
ここでは瓶子を傾けるのです。
この地を、見守る神様に捧げる一杯。

――神寿き 寿きくるほし

瓶子を切るようにして持ち上げて、それを両手に持ちまして。
ゆるりと舞台を回ります。
集う神様たちに捧げる気持ちです。

――豊寿き 寿きもとほし

『境内の外に神域が・・!』
『参拝している異邦人に異変が!?』
穢れを持つ異邦人が、何故か神楽殿に立ち上る神木のような気配に。
具合を悪くして膝まづいてきているのです。

幣美奈穂 >  
少しトランス状態になっている美奈穂。
たたんっ、と舞台を踏み鳴らしまして。

――まつりこし御酒ぞ

最後の言葉は言わないというしきたり。
舞台に屈み、膝まづき。
本殿の方へと深く頭を下げるのです。

『――域が安定しました。神域開くまでは・・!』
『神力、臨海前です・・』
ほっとした通信が飛び交います。

そんな騒ぎになっているとも知らない美奈穂。
少し大人びた色気を帯びた表情、ふっ、と解けますと。
いつもの無邪気なお目めがぱちぱち。
そしてへにょり。

「できましたでしょうか・・?」

頭を神主さんに撫でられまして、ほのほの嬉しそうな美奈穂。
神様に沢山感謝しました、とえっへんと伝えますと。
次は、お友達と仲良くしていることに感謝してみようか~。
と、次の舞には力を抑える方法を画策する神主さん。

本土の、関東地方を地鎮する巫女、それも神木の加護を持つ力。
ばちぱねぇ感じだったのです。

ご案内:「常世神社」から幣美奈穂さんが去りました。