2021/01/13 のログ
ご案内:「常世神社」に水無月 斬鬼丸さんが現れました。
水無月 斬鬼丸 > いい感じの昼下がりの、いい感じに人のいない時間。
正月気分もすっかり抜けて寒風吹きすさぶ神社。
こんなところに何しに来たか?もちろん初詣だ。
初詣するにはおそすぎる?うん、知ってる。
でも、バイトだったりなんだったり、フェイと一緒にいる時はだいたい部屋にこもっちゃったり
そもそも、初詣の時期にダイレクトに神社にいくと、人がいるのだ。そりゃもうたくさん。
陰キャの自分にとってはそれはだいぶ、こう、なんか、つらい。
にしたって…

「さっぶ…」

寒すぎゃしないだろうか?

水無月 斬鬼丸 > こんなクソ寒いのに手水舎で手やらなんやら清めるとか正気の沙汰ではない。
正気の沙汰ではないが一応の作法。やっとかなきゃ色々とアレだろう。
なんか、前にここであったおこん先生にそういうのもいるって話聞いたし。
鳥居をくぐって、ざしざしと砂利を踏みつつ手水舎へ…そこでみたものは…

「………ですよねー」

口から氷を垂れ流した龍の水吐口。そして、そこにつながる水盤も同様
バッチリ凍りついてる。
こうなっている以上神様も許してくれるだろう、多分。きっと。
というわけでお清めはスルーで。
くるりと手水舎に背を向ける。夏に機会があったらよろしくな!

水無月 斬鬼丸 > そういえばここは神社。
神社といえば巫女さんだけど、フェイはこういうとこのバイトとかはしなかったのだろうか。
クリスマスはケーキの売り子をしていたらしいが。
ケーキはともかく、うん、色々と素晴らしかったのは大いに認める。
巫女のバイトもしてたならみてみたかったものだ。
自分もバイトで忙しくなければよかったのだが…。
年末年始はどうしても仕方がない。今はそれなりに時間ができたことを感謝しよう。

「さて…」

小銭、あったか?
拝殿前でゴソゴソと懐を弄る。
でてきたサイフの中身……小銭は五百円しか無い。まじか。
どっかで両替機とかないだろうか。
まぁ、ないだろうが。
とはいえ、お賽銭に500円は流石に厳しい。
相場の100倍である。

水無月 斬鬼丸 > 悩む。
どうせ手水舎のお清めもスルーしたんだから賽銭も投げんでええやろと言う気持ちと
スルーしたからこそ、ここは奮発してでもしっかりお参りすべきだという気持ちと。
とはいえ五百円。
学食で素うどんが二杯は食えるだけの金だ。
バイト生活…しかも二人暮らしとなってくると、できればお金は大事に使いたいところ。
だが、ここで奮発することで後でいいこと起きたり起きなかったりするなら、未来への投資的なアレで…

「ええいっ!ままよっ!」

別にお母さんを呼んでいるわけではない。
どうにでもなれ的な意味でだ。
バブミでオギャるとかそういうわけではないのだ。
そして賽銭箱には…投げ込まれた、五百円玉が。
いつも投げ込む五円玉に対して音がやや重たく感じる。

「クッソ…去年の十倍いいことアレよぉ…」

やややけくそ気味に鈴をガランガラン。

水無月 斬鬼丸 > 二礼二拍手一礼…だったか?
たしかそうだ。

『いいことありますようにいいことありますように俺の周囲にもいいことありますように
フェイともっといい仲になれますようにお金とかバーンと手に入りますようにますように
ついでになんかこういろいろいいめぐり合わせだかなんとかありますように』

除夜の鐘?知らない子ですね。
相場の100倍支払ったのだから、少しは贅沢言ってもバチは当たるまい。

水無月 斬鬼丸 > 「よっし」

初詣はこれでいいだろう。
フェイともバイトが落ち着いたら一緒にこよう、そうしよう。
拝殿に背を向けてスタスタと立ち去る。
せっかくだし、おみくじでもやっていこうか…?
というか、さっき先におみくじやっておけば五百円お賽銭に使わなくても良かったのでは?

…色々と複雑な気持ちにはなるが、ここまで来ておみくじをひかないというのも
すこし味気ないと言うかなんというか。
どうせ一緒におみくじの結果見て盛り上がる友達とかいないわけなんだけど。
それはそれ、これはこれだ。

おみくじ > 1:大吉
2:中吉
3:吉
4:末吉
5:凶
6:大凶
7:死
[1d7→4=4]
水無月 斬鬼丸 > 末吉。
可もなく不可もなく…というよりは、不可よりの可といったところ。
まぁ、こんなもんである。

願事:根気よく待つべし
失物:出ず
学業:努力すれば成る
旅行:今は悪し
争事:気持ち強くあらば成せり
恋愛:待てば良縁叶う
出産:安し母子ともに健康

いや、出産でいいことあってもこっちは困るんだが。

水無月 斬鬼丸 > 学業の努力もなぁ…あまりやりすぎるのは良くない。
以前に比べて勉強はしている方なのだ。
とりあえずはそこらの枝に結んどこう。
初詣シーズンが終わった後ということで、結構結んであったりするわけだが…
でも、どこにも結べないというわけでもあるまい。
テキトーに空いてるところに結んどく。
これで安心。

「……はぁ…」

これで初詣的な何かは終わった。
後は帰るだけなのだが…
どっかで温かいもんでも飲みたいものだ。

水無月 斬鬼丸 > 甘酒…は、正直あんまり好きじゃない。
飲むならぜんざいとかおしるこがいいな…なんて。
違いはわからないけど。
ざしざしと、砂利を踏む音は心地いいが、風は冷たい。

帰ったらフェイも帰ってるかもしれない。
フェイがいたら温めてもらおう、そうしよう。
つめてーなって言いながら押しのけられるかもしれないけど
それはそれでいい。

水無月 斬鬼丸 > おしるこっていっても、流石に缶のおしるこってのも味気ない。
どうせなら、どっかの甘味処でいただきたいところだ。
フェイには悪いが、美味しいところだったらまた今度一緒に行くことで許してもらおう。
前途は多難だし、色々と苦労もしたが
こうやって、誰かを想う生活ができるようになったのは、普通に嬉しい。
もし神様やらなんやらが、そういう縁を結んでくれたなら
500円じゃ足りない恩だ。

振り返って、もう一回、軽く頭を下げる。
あざっす。

ご案内:「常世神社」から水無月 斬鬼丸さんが去りました。