2021/08/08 のログ
ご案内:「常世神社」にジャムさんが現れました。
■ジャム > 昼。セミの音もかしましい常世神社の境内。
しかし、その木陰と吹き抜ける風は夏をしのぐのにちょうどいい。
茶トラに黒猫、色んな柄の野良猫が木のたもとで思い思いに過ごしてる。その横にひょいと座り込む小さなセーラー服姿。
猫たちは怪訝そうに顔を上げるが、獣耳と尻尾を眺めると勝手に同類と判断したのか、ぺろぺろと手を舐めた後に目を瞑った。
「ふー!夏休みの夏!
熱いー!
でも僕にはー、……これがある!」
野良猫の横に堂々と座り、片手で服の裾を揺らして、はたはた。胸元に送る風も熱風に近い。
しかしその反対側の手に持つビニ袋には、カップアイスにバーアイス、チョコバーにミントアイス。あらゆる納涼グッズを準備してある。
自宅で食べるより外で食べるほうが夏っぽくて良いのだ。
そんな理由で屋外アイスを摂りに来た。
ピリっと包装破り、まずはチョコバーを口に含もう。
チョコクランチに包まれたバニラアイスが口の中で溶けて、
脳の裏側まで冷たさ届く。
一言で言うなら。
「おいしー……!」
■ジャム > 「よーし、完食!
ごちそうさまでしたー!」
夢中になってアイスを頬張っていれば、いつの間にか全部棒きれ及び空カップになっていた。
時折襲い来る頭きーんをも楽しみながら、木陰でのアイス酒池肉林をたっぷり堪能。1人満足げに両手を合わせ。
「んー……?
僕と遊ぶ?いいよ!遊ぼうー」
ふっと横を見れば空っぽになったビニ袋が気になるのか気に入ったのか、野良猫の一匹がガサガサ言いながら中に入ったり出たり入ったりしてる。
そして両足を袋につっこんだ状態でたしたし、地面に置いたアイス棒に猫パンチを繰り出し。何か言いたげにこっちを見てる。
同じ耳尻尾のよしみである。アイス棒の片端を指につまむとひらひらふらふら、猫じゃらしみたいにして猫の眼前に揺らしてみせ。ついでに自分の尻尾も、煽るように伸ばして振ってみせ。
そんなのどかな夏の午後――。
ご案内:「常世神社」からジャムさんが去りました。