2021/10/09 のログ
ご案内:「常世神社」に幣美奈穂さんが現れました。
■幣美奈穂 >
今日のお仕事はどちらかというと祭祀局寄りかもしれません。
仲良くなっているサモエドの子犬、足が太く短いのでぬいぐるみみたいな小太郎君といっしょに神社に。
その奥院です。
普段は人が踏み入れない静謐な間。
しゃんしゃんしゃんっと神楽舞でお見送りの儀式をしてからが大変です。
そう、神様が明日から出雲にお出かけになってしまうからです。
「ハンカチに、酔い止め。あっ、胃腸薬も。
飲み過ぎになってはいけませんわよ?
あっ、褌は3枚入ってますから、毎日きちんと履き替えて、天女様にクリーニングに出してくださいませ」
スーツケースに詰め詰め。
折り畳んで、小袋に分けて詰めやすくです。
素足もいいですが、足袋をきちんとはいた方がいいですわよー。
なんて、スーツケースを覗き込みふんふん嗅いでいる小太郎君が悪戯しないかも注意しながらです。
昔は漆や金で装飾した桐箱などが主流でしたが。
今はもっといいのがあるのです。
そう、スーツケース。
タイヤもついているので運びやすい。
■幣美奈穂 >
「今年の一発芸の準備はばっちり?
去年は手品、失敗したって聞きましたわよ?」
えっさえっさ。
霊感のない人には全く見えず、ある人にはぼやりと、かなりある人には存在力も感じさせるなにか。
結構しっかり見えている美奈穂。
慌てず騒がずです。
「帰る時になって適当に放り込んではだめです。
きちんと毎日、天女様方に整理して貰って、
前日とかにはまとめて貰ってくださいませ。
ほら、装束とかしわになりますと、お手入れできる方少ないのですから・・」
世話焼きな美奈穂です。
他にも色々な神様がお出かけするので、今日のお昼の仕事は神楽舞と荷物の準備です。
明日になって急にこれもあれもと言わせないためです。
あれがあると、お付きの方々も大変なのです。
小袋には、メモ紙をぺたり。
これは何日分用、これはどれそれな時用、と。
判りやすく書いて差し上げます。
10日間に満たない程度なのですが、結構な荷物量になります。
似たような装束ですが、用途が少しずつ違うからです。
それらも間違わないようにと、きちんと纏めております。
封をできればいいのですが、いかな美奈穂であろうとも力ある神様から見れば抵抗なくちょいです。
ですので、組みひもなどで物理的な封です。
■幣美奈穂 >
大型スーツケース7つ分。
ふー。
結構大変でした。
特に、小さくできない肩当とか大変。
その隙間には、おやつのジャーキーなどを密かにいれてあります。
飲み会といってもお仕事なのです。
サプライズなプレゼントです。
「あと、ここにホッピーと焼酎とあたりめ入れてありますから。
行きの移動の間の分ですから、今夜飲んだらだめですわよ。
うんうん、きちんとマヨネーズに七味の小袋も入ってますから」
移動中の楽しみというので、結構大きな巾着袋。
ここにきちんと入れてあります。
最近、ホッピーに凝っているらしく、異邦人街の長屋横丁にいるホッピー仙人に注ぎ方を教わっていたのも、
お付きの方から聞いているのです。
「明日お出かけするときに渡してくださいませ」
と、神様でなくお付きの方に手渡しです。
そうしないと今夜飲んでしまいそうですから。
神無月になります。
色々な封が綻びやすくなり季節です。
美奈穂の係のお仕事も増えるかもしれません。
さて、次の神様の準備です!
次の神様は女神様なので、また大変ですけど頑張りましょう!
と、小太郎君を引き連れて移動する美奈穂なのでした。
ご案内:「常世神社」から幣美奈穂さんが去りました。