2021/10/18 のログ
ご案内:「常世神社」に幣美奈穂さんが現れました。
■幣美奈穂 >
月曜日。
朝になりますが、神社では大忙し。
そのお手伝いに美奈穂もします。
祭祀局のお仕事のお手伝いです。
「あ~、そっちの神様はたぶん、京都に寄り道ですわ」
下賀茂あたりに寄ってくると思います。
神使の狐さんたちもそうでしょう。
鞍馬による天狗様たちもおおいですし、彼らの帰宅?はもう少しあとでしょう。
生真面目にすぐ帰ってくる神様は、限られてます。
お帰りになられる際の正式な儀式も、その方々だけで十分。
その他の神様は、都度、ちょっと賑やかにして差し上げれば喜ぶでしょう。
■幣美奈穂 >
出雲の宴会も昨日まで。
でも、二次会三次会する神様も多いですし、直帰する神様は重度のインドア派な神様が多いです。
筆頭は月読様です。
でも、ここの主神ではないので、こちらにお帰りではないです。
「はい、迎え酒の樽は忘れないでくださいませ。
あるとないとでは、拗ね具合が随分違いますから!」
神様が見えない方々からみれば、美奈穂の態度は軽い扱いです。
でも、ここにきて4年。
樽があるかで随分と神様の表情が違うのです。
神様が寝そべっていないから、寝所のお掃除も楽々。
箒で掃いて転がすことができるほど、神聖力を持つ職員も少ないのです。
まあ、お掃除だからと神様を箒で掃いて転がす巫女は、美奈穂の他にどれだけいるか判りませんが。
■幣美奈穂 >
帰ってきたら、さっさとお荷物から衣服などを出して貰わねばなりません。
洗濯するからです。
神様、時間間隔がないために荷物をほったらかし、
気付けば皺だらけな装束――となることもたまにあります。
神衣、たいていは大丈夫なんですけど。
最近履き心地で化繊なものを着る神様も多いですし、
神衣を直接触り洗濯するのを出来る巫女も少ないです。
神様と同じく時間間隔が人とずれている神使さんだけに任せておけません。
ちょっとお邪魔します、と。
襖を開けるが如く動作で、普通の方では立ち入れない神域、
神様のプライベートスペースにお邪魔します。
貯め込んでいるいらないものを処理です。
ここに入れる人は少ないので、お掃除は神使さん任せ。
でも、おかんな美奈穂は見逃しません。
敷きっぱなしのお布団は、太陽神様のぽかぽかがよく当たるところに干しておきます。
そして、お布団の下に隠していたものは、いらないものとごみ袋の中に。
ぽいぽいぽいっ。
どうせ、無くなっていても気付かないものです。
神様的には「仕舞っているんだ」でしょうが、美奈穂から見れば散らかしているだけ。
売れそうなものは、神社に奉納です。
ざっざっざっ。
色々な空間を開け風通し良くして空気入れ替え。
そして、まあ問題なさそうな空間に塵芥?を掃いて落としていきます。
■幣美奈穂 >
大御所神様は、自家用雲や自家用牛車で帰ってきます。
お昼ごろまでお時間があるのです。
ですが、力のある神様でない神様は、色々な方法で帰ってきます。
お昼からは港や空港でお出迎えして、
明日は朝から宅配便で帰ってくる神様の仕分けです。
大体は元の場所に送られるのですが、酷いところだと段ボールに収められたまま
来年を迎えます。
ですので、きちんと救出して元の場所に置かないといけません。
祭祀局もてんやわんやな時期です。
力次第では、ぼんやりとしか見えない神威。
そんな宛先伝票をしっかり見れる美奈穂は、それなりに貴重な人材なのです。
■幣美奈穂 >
寝所をきっちりと綺麗にした美奈穂。
人が人なら涙を流し拝む場所でしょうが、神様沢山いるので忙しいのです。
ぴしゃりっ、神域をあっさり出ます。
こうして、神戻りの儀式の準備が整っていくのでした――。
ご案内:「常世神社」から幣美奈穂さんが去りました。