2021/10/20 のログ
『調香師』 > 「刺激的な香りね。それなら一度、オリエンタルな香りをお勧めしてみようかなと思うけど」

香木の中にもぴりりと、スパイスの刺激を含んでおります
全体的な雰囲気はミステリアス、まろやかな調和もある為極端な物ではありませんが

話を聞く度に、なんだか調合をしたくてうずうずとしてしまいます
出張。新たな出会いを求める傍ら、自分の『人の為に』との気持ちを抑えなくてはいけないなんて
内心の彼女は、そんな諸刃の剣を握っていました


「興味をもってくれてありがとう!だから、来てくれるといいな
 お店に来てもらったら、作れるよ。ううん、作らないと気持ちが抑えられなくて壊れちゃいそう」

今は接客に集中せよ。衝動の行先とするように、きびきびとした動きでキャンドル3つを紙袋に梱包
メニューによると1つでもお安めですが、3つセットでお得になるそうです

追影切人 > 「あー、そういや三種類目がそういう名前だったな。まぁ、こういうのはお奨めに従うのが一番って話だし。」

スパイスの香りは多分好み、と言えなくも無いし。ただし香木の方は男は全く知らなかったが。
勿論、彼女の葛藤、とうか諸刃の刃には気付く筈も無く。

「おぅ。……つーか、店の場所わかんねーんだけど、どの辺よ?目印とかあんのか?」

時間や余裕がある時にでも一度くらいは訪れてみるつもりではある。
と、いうか気持ちが抑えられなくなって壊れそう、ってどんだけ作りたいのだろうか。

(…情熱がぶっ飛んでいるのか、それだけ仕事熱心なのかわかんねーが。)

ともあれ、紙袋に梱包されたキャンドル3種類セットを受け取りつつ。
財布を取り出して会計――なんかセット価格でちょいとお得だったようだ。

『調香師』 > 「名前じゃなくて、香りのイメージだけどね。そのどれも
 名前はまだ決めてなくって。『誰かの為』という訳でもなかったから、私には付けられなくて...」

改めて、目を逸らしてしまう彼女
貴方が察せそうなのは、きっと今回『随分と慣れない事をしていそうだ』という所か

「歓楽街の路地裏。匂いを辿れば辿り着くよ」

詳細な目印が必要なら、彼女も思い出しながら確かに伝えた事でしょう
おつりと同時に、羽のスタンプが押されたポイントカードもついてきました。残り押せそうな箇所は2つです

追影切人 > 「んーー、そこはネーミングセンスがある知り合いとか客に名付けて貰うとか?
まぁ、俺は全然そういうのねーから、完全に無責任な意見だけどよ。」

目を逸らしてしまう少女を眺めつつ。感じ取れるのは”慣れない事をしている”という違和感。

「……なんつーか、今無理してねーか?アンタ。」

あくまでそう感じ取れたから、そう率直に尋ねてみただけの事。
オブラートに包んだり遠慮して気を利かせる、とかこの男は割りと駄目駄目なのだ。

「おぅ、歓楽街の路地裏な。……あー、あっちまで行けっかな、俺。」

自分の立場を考えるとギリギリ行けるか?…彼女の店の場所次第だが、行けなくもないだろうか。
と、お釣りと一緒に何やら受け取る。…ポイントカード?羽のスタンプが一つ押されており、あと2箇所空きがある。

「これはポイント溜まるとなんか特典でもあんのか?」

『調香師』 > 「私はその人からがいいの。貴方の時も、センスがなくてもお願いするからね?」

無理かどうかは本人曰く、『もう大丈夫。そろそろ帰るから』と

「そのカードはね、来た時に持ってきてね
 その時に一緒に説明しようかなと思ってるから

 多分、あの辺りはまだ危なくないと思うから
 落第街は出来るだけ私も近付きたくないもんね。怖いもんね」


自分の苦手な臭いが強い地域である、と言うのが一番の理由
片付けを始めた彼女はそう思い出し、必要もないのに手指が逸る

追影切人 > 「……おい、マジかよ勘弁しろっての。」

この日一番の露骨に嫌そうな顔を浮かべて。センス云々なんて欠片もないのだけど。

「おぅ、このカードは持参な?…つーか、訳あって単独じゃあの辺りまで行けねー身だからな。
まぁ、歓楽街ならギリギリ…行けるとは思うんだがよ。」

これで駄目でした、となったらそれはそれで何と言うか…まぁ、うん。
ともあれ、行けるかどうかじゃない、行ってみる。これに尽きる。後で問題になるかもだがその時に考えればいい。

「…あー、そろそろ店じまいか?んじゃ、俺も引き上げっかね。」

本当なら常世神社を見ていくつもりだったが、もうこのまま帰るとしよう。
その前に、ついでとばかりに日傘を畳んだりとか多少彼女の片付けの手伝いだけしておこうか。

「あ、最後に一つ。これって普通に蝋燭みたいな使い方でいいんか?」

肝心の事を聞き忘れていた。そう、アロマキャンドル初心者である。

『調香師』 > 「生まれる香りの為に、名前は必要だからね」

ブルーシートをふぁさ。砂や埃を落とした後、最後にバスケットに入れました

「買ってくれただけじゃなくて。お手伝いも、ありがとう
 使い方はそれで問題ないね。眠る前のリラックスのお役に立てば幸いだね」


彼女はお辞儀で最後に〆るつもりです
日傘を改めて差し直して、香りを纏う少女は参道をあとにしたことでしょう

追影切人 > 「名前、ねぇ?そういうのあんま考えた事ねーんだが……。」

難しい顔で唸っていたが、これはこれでいい機会かぁ、と思いつつ。
最低限だが片付けは手伝いつつ、紙袋を小脇に抱えながら。

「あー、まぁついでだから気にすんな。
おぅ、了解了解。リラックス出来るかどうかはわかんねーが、使ってみるわ。」

こちらは会釈も何も無いが、軽く右手をひらりと振りつつ、彼女を見送ってから歩き出そうか。

ご案内:「常世神社」から『調香師』さんが去りました。
ご案内:「常世神社」から追影切人さんが去りました。