2021/11/13 のログ
ご案内:「常世神社」に幣美奈穂さんが現れました。
■幣美奈穂 >
常世祭の例祭は、毎月の例祭に比べても賑やかです。
旧暦の神無月時期ともあり、現世でも賑やかに。
そんな例祭も、土日などとなれば格別な人出です。
美奈穂は神楽舞のために神社へと、送り迎えの車で到着です。
正面から上がれば本当はいいのですが、人込みと出店でいっぱい。
迷子にならないようになのですが。
社務所で元気にご挨拶、今日もよろしくお願いいたします。
丁寧に頭を下げてご挨拶です。
黙っていればお人形のような美奈穂ですが、興味を取られ動く様子はお年よりも少し子供っぽく見えるかもしれません。
用意といっても、千早と冠被るぐらい、常日頃から巫女服な美奈穂です。
今日の神楽舞はお昼過ぎからの時間が割り当てられています。
午前中から夜遅くまで行われる祭祀、神楽舞う巫女も手分けしてです。
待ち時間の間に、お茶と羊羹。
美味しく頂く美奈穂です。
お残しはしません!
■幣美奈穂 >
羊羹の甘さの余韻に浸って熱いお茶を頂いておりましたら、お時間です。
すくりと淀みのない所作で星座から立ち上がりまして、床を滑るような歩法。
常世祭の神楽は、鈴ではなく瓶子とちょっと変わっております。
美奈穂が実家で行う神楽舞と少し作法や所作が少し違いますが、
美奈穂の知る神楽舞も古い古いものですので、そこらは地域差として修正できる程度なのです。
お銚子を受け取りまして、神楽台の袖に立つ美奈穂。
伏し目がちな目に、凛とした佇まい。
少し神秘的な雰囲気を漂わせます。
傍から見れば、生者かどうかと一瞬悩むような雰囲気は、とても静かで――
するりと歩を進める所作、先ほどまでの生気溢れる子供っぽさがある美奈穂と同じとは思えないほど。
しんっ、とする静謐な空気が場に流れるのです。
――この御酒は わが御酒ならず
伸ばした指先。
親指と掌の間に瓶子を挟み。
神様に感謝の念を込めて、誠心誠意に舞います。
■幣美奈穂 >
――酒の司 常世にいます
すすっと右足を前にして、手を少し上方に。
常世を見守る神様がたへの感謝の願い。
鈴がないのに、しゃんっ、しゃんっ、と音が聞こえてくるような気がしてくるかもしれません。
そんな中、社務所の一部屋の窓が少し開けられます。
そう、ふるまいのぜんざいを作っているお台所の窓が。
そして動かされる換気扇。
以前、美奈穂が神楽台で舞った時に起こった現象を抑えるために。
甘い匂いが僅かに流れれば、美奈穂の小さなお鼻がひくっと。
そして静謐な霊験溢れるような空間に少しの生の気配。
――石立たす 少名御神の
実家での舞なら、ここでしゃんっと鈴を鳴らしますけど。
ここでは瓶子を傾けるのです。
この地を、見守る神様に捧げる一杯。
ですが、神域にも出入りする美奈穂は知っています。
今の神様、結構庶民的なお味も好きだということを。
■幣美奈穂 >
――神寿き 寿きくるほし
瓶子を切るようにして持ち上げて、それを両手に持ちまして。
ゆるりと舞台を回ります。
集う神様たちに捧げる気持ちです。
――豊寿き 寿きもとほし
少しトランス状態になっている美奈穂。
たたんっ、と舞台を踏み鳴らしまして。
――まつりこし御酒ぞ
最後の言葉は言わないというしきたり。
舞台に屈み、膝まづき。
本殿の方へと深く頭を下げるのです。
そして静かだった時が敗れるように、再び人々の喧騒が。
美奈穂も立ち上がりますと、袖の方へと。
そしてへにゃりとしたいつもの笑顔。
「上手にできましたかしら・・あっ、お餅、2個大丈夫でしょうか!」
褒められて照れ照れとなる美奈穂ですが、
さっそく頭はおぜんざいの方へ。
今日は2杯は難しいかもしれません――!
そうして、いつも通りの初穂料と、そして神主さんからで出店で使えます金券10枚をお小遣いとして頂けます。
おぜんざいを頂いた後に、さっそくに境内にと行くつもりの美奈穂です。
今日の目標は、べっこう細工飴と広島風のお好み焼き、そして残った金券でジュースです!
美奈穂の計算であれば、これで10枚になるはず。
最初にジュース、それを持ってお好み焼き。帰りにべっこう飴で、これはおうちに帰ってから頂くのです。
こうして、常世祭りの例祭のお勤めを果たす美奈穂なのでした。
ご案内:「常世神社」から幣美奈穂さんが去りました。