2021/11/14 のログ
ご案内:「常世神社」に桃田舞子さんが現れました。
桃田舞子 >  
ワガハイはモブ子である。って誰がモブ子だ。
今日は風紀委員の交通部として、毎月15日に斎行される月次祭。
その交通整理の手順を確かめに来ていたのです。

どうにも最近、月次祭が混むと。
そんな話を受ければ我々としても力の入れ時。
ここからここに人の導線がある、みたいなのを確認しに来たわけです。

もう夜だ。早めに終わらせたいところ。
そして夜の常世神社はとっても雰囲気が良い。

桃田舞子 >  
この辺に露店が並ぶから混むのかも知れない。
ここはちょっと注意して交通誘導したほうが良いかも。

となると、この辺は甘酒が配られるところかな。
立ち止まらないようにしてください、と言わざるを得ない。

交通部からも増員を考えたほうがいいかも。
さすがに3人や4人でどうにかなるとは思えない。

携帯デバイスを開いてメモを取る。
明日までにまとめるのは大変かも。
でも、増員とか決めるのは私みたいなモブじゃない。
情報だけ、適切にまとめて送るまでが私の仕事。

桃田舞子 >  
宮司さんに許可をもらって現場の写真を撮っておこう。
こういうのも大事な風紀委員のお仕事なのである。

前に友達に『風紀委員って違反学生と斬り合ったりするの?』と聞かれたことがある。
少なくとも私は威圧以外で抜刀したことはない。
戦える異能だけど、戦いたいわけじゃない。

私が守っているのは、日常である。
だからといって、非日常と戦う必要はない。

よし、いい感じの写真。
これを見て上が何かを判断するのなら、モブだって非力じゃあないのだ。

桃田舞子 >  
少なくとも、私は異能非覚醒者(マンデイン)だったとしても。
同じように風紀委員交通部に参加していたと思う。
そんなことを時々考える。考えるだけなら別にいいだろうし。

よし、仕事はこれくらいでいいか。
後は明日のお仕事が無事に終わるように、参拝していこう。
(明日の月次祭では絶対にそんな余裕はないので)

………?
穴の空いた硬貨を取り出して、考える。
参拝ってどうやったっけ。
一礼二拝三茄子…………?

桃田舞子 >  
ヤバい、マジで思いつかない!!
携帯デバイスで調べるべきだろうけど!!
後ろに笑顔で見ている宮司さんがいる!!

コイツ齢16にもなって参拝の仕方もわからないんだな。
そう思われたら苦しすぎる!!

「………五円玉………………って…」

後ろの宮司さんに微笑みかける。

「丸いですよねっ」

なんだそれはああああああああああ。
お前はアホだああああああああああ。

思い出せ、今のうちに!!
一礼……二礼!?
二拝は間違いない………サン、サン、サンダルフォン!!

お前はアホだ。そりゃモブ子って呼ばれるよ。
私は自分を厳しく糾弾した。
しかし状況は変わってはくれない。

桃田舞子 >  
ふと、宮司さんが視線をそれとなーくどこかへ向けていた。
あっ……書いてある!! 看板にふっつーに書いてあった!!
二拝二拍手一拝だ!!

そしてそれすら知りませんでしたゴメンナサイ!!!

真っ赤になりながら五円玉を投げて。
高速で二拝二拍手一拝を済ませる。

神に祈った。
どうか私のINTを上げてください、と。

逃げるようにその場を立ち去る私。
ああ、欲しい……教養。

ご案内:「常世神社」から桃田舞子さんが去りました。