2021/11/27 のログ
ご案内:「常世神社」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
11月最後の土曜日である。
常世祭も最後の盛り上がり、明日は一番賑やかかもしれません。
そんな時期ですので、神社の方も賑やかです。

明日は午前中でとお願いしてますので、今日は少し長め。
朝早くからの神楽舞などの為に参っている美奈穂です。
いつも通りにお車でお迎えいただきまして、神社の社務所に。

「おはようございます」

朝からなのでまだ落ち着いている神社境内ですが、お昼は凄いそうです。
ご挨拶をしまして、控えの間。
途中でのお着換えの為の服なんかいれた風呂敷包みを置いて、心を整えるのです。
甘い匂い・・今日はお昼前に頂けますから、1杯だけでしょうか・・。
いえ、お汁粉2杯に挑戦したいと思うのです。
幾度もの戦い?を経験した美奈穂、さらなる高みを目指すのです。

待っていましたら、神主さんもご挨拶。
丁寧に正座でご挨拶を返すのです。
ちなみに、今日は小餅は丸餅だけど1個にするか2個にするか尋ねられましたので、
2個にする旨をはきはきお答えする美奈穂です。
2個だと、紅白餅で入れて頂けますし。

幣美奈穂 >  
『Tokoyo Ultimate Battle Stage】というので、今のところ8回戦いまして、
勝を取ったのは僅か1つ。
悔しい想いをしたのです。
ですが、幾回もの戦いを経験することにより、足らないものが判った気がします。

――そう、必殺技!
美奈穂にはまだ必殺技と言えるものがないのです。
あと、相手の動きの素早さに対応できるようにもなりませんと。
わんこさんは駆けまわりますし、突進してきます。
にゃんこさんは素早くコーナーポストに登ったり、後ろに隠れたりもするのです。
高所を取られて飛び掛かられては、怪我をしないように受け止めざるえません!

そんなことを、深く思考しているのです。
あと、待ち時間に出されました栗羊羹も美味しいです。
真剣考えておりますと、時間が来たようです!

立ち上がりまして、装束をぴしりと整えまして、神楽台の脇移動です。

常世祭の神楽は、鈴ではなく瓶子とちょっと変わっております。
美奈穂が実家で行う神楽舞と少し作法や所作が少し違いますが、
美奈穂の知る神楽舞も古い古いものですので、そこらは地域差として修正できる程度なのです。

ゆったりとした滑るような足取り。
ふわりとした佇まいは体重を感じさせず――普通は重心を下げるものですが、
美奈穂の重心は高い位置、日本舞踊よりも西洋舞踊を思わせる位置なのです。

幣美奈穂 >  
――この御酒は わが御酒ならず 

伸ばした指先。
親指と掌の間に瓶子を挟み。
神様に感謝の念を込めて、誠心誠意に舞います。
あと、どういう必殺技がいいでしょうか?
こう、格好いい感じとかよく判りませんし。

社務所の調理場の窓が開けられ、扇風機で匂いを流し始めるのです。
無心で少女に神楽舞をさせると、とんでもないことが起こったりするので。

――酒の司 常世にいます

すすっと右足を前にして、手を少し上方に。
常世を見守る神様、ありがとうございます。
あと、何かいい必殺技はありませんでしょうか?

余分なことを考えている美奈穂ですが、ゆったりした神楽舞は乱れはなく。
幼き頃より繰り返し修練して身に沁みついた運法、
見る方にふわりと今にも浮き上がりそうな錯覚を覚えさせます。

ですが、いらない事を願って踊っているので、
空は晴れておりますのに、ごろごろと雷の音が!

なんか不可思議な力のある神力計が急に乱れ濃くなる現象に慌てる社務所の中。
扇風機の風速、強。

幣美奈穂 >  
――石立たす 少名御神の

実家での舞なら、ここでしゃんっと鈴を鳴らしますけど。
ここでは瓶子を傾けるのです。
この地を、見守る神様に捧げる一杯です。
何かいい必殺技がありましたら、ご助力お願いいたします神様。

と、空に稲妻が横に何本も走ります。
珍事に空を見上げる方もおられることでしょう。
もし、神域にいる神様を見ることが出来る目などを持っていれば、
大太刀を持った荒ぶる神が厳かに、空の裂け目から顔を覗かせてきたのを
見かけたかもしれません。

――神寿き 寿きくるほし

瓶子を切るようにして持ち上げて、それを両手に持ちまして。
ゆるりと舞台を回ります。
集う神様たちに捧げる気持ちです。
でも、美奈穂の年齢だとお酒を買うのは大変なのです。
ジュースとかでいいですかしら?

慌てる社務所、そして強い願いを聞き下界を見下ろすように顔を覗かせました神霊体ですが、
願いを、何某かの加護を叶えようと見下ろしたのですが・・え?、という感じ。
二度見三度見します。
身体能力をあげようとも、たかが知れているぐらいで既に万全に力を尽くしている少女です。
戦いに関する何らかの能力――ここでは異能と呼ばれる力を与えようにも、
その方面の才能は皆無に近い祈る者。
困った神様、別の神様を。
鎧を着た女性な神様を呼んで、下を見ながら何か相談。

幣美奈穂 >  
――豊寿き 寿きもとほし

今年もいい年であったと、神様に喜び祝う言葉。
それぞれの神様に献杯するのです。
あっ、でもお怪我をさせたり痛い感じなのは嫌です。

覗いている神様の顔が増えました。
無理だ、どうしようもないと首を横に振る憐れむような感じの神様たち。
ごめんね、せめて幸多からんことを・・。
と、雷が止んでいき、キラキラと陽光が射していきます。

色々と楽しかったことを思い出し、ほわっとした柔らかい表情。
躍動感はないゆるりとした舞ですけれど。
まるで水が流れ、風が流れるように流麗な動き。
そして、何度踊ってもミリのずれもない、あるべきところに、流れるべきところに。
手や足が動き、髪が揺れるようなのです。

――まつりこし御酒ぞ

最後の言葉は言わないというしきたり。
舞台に屈み、膝まづき。
本殿の方へと深く頭を下げるのです。

言葉と共に、季節外れな秋雷が止みます。
神力計も安定に。
社務所の中、ほっとした雰囲気。

常世島に来て様々な《歪》や《穴》に触れ、神威にも何度もあっている美奈穂。
その力は、年々増しているようなのです。

幣美奈穂 >  
ひょこりっ。
顔をあげますと、先ほどまでの、少しトランスに入っていたような、
神秘的ともいえる風貌や雰囲気が掻き消えます。

立ち上がって、見物していた方々にもぺこりんご挨拶をしまして。
てけけっと袖に戻ります。
今日もきちんとできましたかしら?
出迎えてくださった神主様に、ほわりとした無邪気な笑顔です。

お餅が二個入ったお汁粉!
あとは初穂料以外に、おだちんの金券10枚を頂けますのもいつもの通り。
今日はお昼もこちらで頂きまして、
昼からの雅楽にも参加予定。
炊き出しの芋煮会に行けるのは、おやつ時間過ぎになりそうですので、
今日はお料理だけして夕方に帰るだけになるでしょうか?

お昼までの間は、着替えて私服です。
それで境内の中の出店を廻ります。
お昼を頂きましてから、更に振袖に着替えましてお琴の予定。
ちょっとお忙しな美奈穂なのでした。

ご案内:「常世神社」から幣美奈穂さんが去りました。