2021/12/19 のログ
ご案内:「常世神社」にシャンティさんが現れました。
シャンティ > 女は別に信心が深いわけではない。むしろ神などに頼るつもりもない。それでも


「……スピリチュアル、と……いう、の、かし、らぁ……ふふ。肌、触り、は……悪く、ない、の、よねぇ……」


人の悩み、足掻き
人の願望、欲望
神頼みというのは、人の生の部分が現れる。それを眺めるのは、とても楽しい


「さ、て……そう、いえ、ば……神社、では、ない……お祭り、が、そろそ、ろ……だった、かし、らぁ……? ふふ。あま、り……興味、は、ない、けれ、どぉ……ええ。愛憎、は……面白い、かも、しれ、ない、わ、ねぇ……?」


くすくすと笑いながら、参拝者用に用意されている椅子に腰をかける。

シャンティ > 「ふぅ、ん……?」

恋の悩み、学業の悩み、病の悩み――数々の悩みが寄せられているのが"見える"。


「いっそ……アルバイト、でも、すれ、ば……色々、見れる、の、かし、ら、ねぇ……?」

ふと、妙なことを思いつく。年末年始の忙しい時期は、そういう仕事もないわけではない。


「……気の、迷い……か、しら……」

小さく吐息をつく。色々な理由で手持ちは潤沢、金に困ることは何もない。けれど――そういうのも悪くない、と思う自分は。前と少し変わったのだろうか。

シャンティ > 「それ、に、して、もぉ……」

曰く、常世坐少名御神とは――医薬・温泉・禁厭・穀物・知識・酒造・石を司るという。正確には色々な側面を持った神、ということであるようだ。それは、確かどこかで読んだ記憶がある。

そう考えれば、様々な霊験が在るのだろう。女自身はそれを信じる気もない、が。

――同僚の怪我が早く治りますように


医薬、とくればこのような願いも在るのだろう。願うものの心は切実で。ああ、なんと心配に満ちていることか。


――次のテストでいい点数が取れますように。せめて、赤点だけは回避!

知識とくれば。学生であればありふれた願いなのだろう。少々気が早い気もするが。それでも面白いことに、先程の願いと同じくらいの切実さが其処には溢れている。


「願い、は……欲望。なら……つき、ない、わよ、ねぇ……ふふ。」


そうやって、人を観察するだけでも楽しいものである。

シャンティ > 「……」

収穫はそこそこ。可もなく不可もなく。


「さ、て……」


次の獲物……否。観察対象は。

また、新たに探すとしよう。


「帰り、ま、しょ、う……」

ゆるりと立ち上がり、静かに立ち去った。

ご案内:「常世神社」からシャンティさんが去りました。