2022/04/22 のログ
ご案内:「常世神社」に大和アイさんが現れました。
■大和アイ > 【
――一段一段、石段を上る。
神仏などとは無縁の身だが、魔術等という神秘に魅せられたことで、神や仏の存在もあるものという考えを持つようになった。
よもや、実際にまみえることなど無いであろうが。
もし叶うならば、神秘に至るための助言などを乞うのも一興やもしれぬと。
】
「思いはするものの……」
【
――長い。
どこまで続くのかこの石段は。
それともすでに、化かされている途中なのだろうか?
】
■大和アイ > 【
――途方に暮れながら、上を見る。
続く石段の先、取り囲む木々と、浮かぶ満月。
そして、かすかに感じる、厳かな気配。
決して、データなどという確たるものでは言い表せぬ、曖昧さがここにはある。
ゼロとイチ。有るか無いか。
かつては即物的な物でしか図ることができない機械だったとしても。
この時代に来て、自分は少し変わったと思う。
ゼロとイチの間、有るか無いかの間。
デジタルではなくアナログな。
この世界を今は感じられる。
思念体となった、今だからこそ――。
】
ご案内:「常世神社」に調香師さんが現れました。
■調香師 > 一方、その階段を上るもう一つの影。月明かりが残す明るさと、地面に伸びる影が示すその歩み
数多の階段を苦無く、時々目を瞑っては何かを感じるように立ち止まっているソレ
一見すれば、この夜の神社にて交信に至る姿にも見えたのかもしれないが...
(潮の香り、木々の香り。海に面して近づいていく
昼間は風邪の影響か、もっと強かったけれd)
彼女は魔術とも神秘とも縁がなかった
そこにある『香り』を感じる。昼間、海から受ける風との違いを感じている
本日二度目の神社参り、信心そこに宿る様子、一切なく
■大和アイ > 【
続く石段の箸休め。
踊り場のようなところで、少し立ち止まった。
別に疲れたわけではない。
ただ歩くだけの中、ふと見て馳せた満月に、気を取られたのだ。
核戦争で地上が滅びても。
世界の行く末を見守ってきたあの月。
アイツは今も昔も、384400キロ先に居る。
よくも、見放さないものだ。
500年先には、月を軍事利用しようかという話もあったというのに
】
「はぁ」
【
溜息。
――とはいえ。
満月先輩ほどではないとしても、目的地はまだ遠い。
汗などかかぬ身だが、それでもややうんざりして。
思わず呟く
】
「いやがらせかしら、この建築様式」
【
神社とはどこもこうなのかしら?
気を取り直して、次の石段に足をかけた。
】
※つづきます
■大和アイ > 【――その先に先客の人影。
自分以外にもこの苦行に挑もうという物好きが居たなんて
――夜風に舞い届く微かな香り。
太古の時代から、生物が頼りにしてきたデータの一つ。
それが、届いてきて。
どこか懐かしさ、あるいは親近感を感じた。
なぜだろう?
その親近感に任せて、
やや早足に駆け上がる。足音をさせて、させて。
ただ――
】
「……」
【
声をかける第一声を思いつかず。
】
■調香師 > ひょう、と。より一層強く吹き抜ける風
ゴスロリチックな意匠を含む、白のスカートと髪を抑える
舞って、覗き見えたタイツだけが唯一、闇に溶けてしまいそうな黒さを含む
「あら?」
風の流れを追って、振り返った目線の先に、自身と同じく真っ白な誰かがそこに居た
足音は集中して気付かなかったか。私も随分と、のんびりしてたものね
「こんばんは。あなたはどうしてここに?」
微笑を湛え、彼女は見下ろす。月光がその人形らしい笑みをより鮮明に浮かび上がらせながら
■大和アイ > 【
衝動的に駆け寄ってしまって、その後のことを考えていなかった。
予定未確定で行動をするなど、昔の自分ではありえなかっただろうに。
自分の不手際に、相手が振り返ったところで気づいた。
少し恥ずかしい気になりつつ。
】
「こ、こんばんは……?」
【
来た理由?
気を取り直して、冷静に言う。
】
「少しこの先に用事があるのよ」
【
――そして、感じる気配の中。
これは、自分の出自による知識かもしれないが。
相手は唯の人間ではないことは解った。
】
■調香師 > 「そうね。用事が無いと、登らないもんね。んふふ」
笑い声と言うよりも笑う声。感情の表現を、声に頼るほど歪なものか
彼女が何かを察するとすれば、匂いに由来する物だろうが、
風上に居る為か、貴女に何かを想う様子もなく、理解しても変わらない
ただただ、こんな時間に訪れようとする気まぐれなお客様のもう一人
「ここにはやっぱり、言葉には言い表せない物があるよね
本来調和しない物が混じり合う様な事が許されるみたいに
夜の清浄な空気が連れて来るの。それでも、言葉で探りたがる
私、この場の何たるかを知りたくて、今日のニ回目を登ってるんだよ」
立ち止まってるならお互いに。近づいてくるなら、静止して
■大和アイ > 「カミサマというものは、ただでは会わせてくれないみたいね」
【石段に佇むまま。
笑う声につられて微笑。
そして彼女の言葉を聞く。
言葉で言い表せないモノ、それを100%感じられているかといえば、自信は無いのだけど】
「まぁ、そうかもしれないけど……、昔の――いえ、最近の、読み物みたいなことを言うのね」
【詩的というべきかな?
って、え? 2回目?】
「え? 弐回目!?」
【呆れる】
「こんなところを、よくも何度も登るわね」
【私なら次は飛ぶわ。何かの手段を講じて】
■調香師 > 「昼と夜は違うからね。その差を知る事も、サンプルとしては大事だよ」
脚で登る他に知らないとも言える。飛ぶなんて、彼女にとっては夢のまた夢
選択肢にすら浮かんではこない。特殊能力はありませんもの
「そういうあなたも登ってるし。カミサマに会いに来たのかな?
んーっとね。私にはそっちの縁がない事。それは残念だと思うけど」
首が傾く。神社に二回も登る者が、神に興味がないとは如何なものか
或いは、興味が無いからこそ二度も登るという若干の外れた行動も取ってしまうのか
「ねぇ。一緒に行っても良いかな?あなたの事、気になっちゃうし」
真夜中に階段上り。一人より二人の方が楽しそう
■大和アイ > 「なるほど、一理ある」
【たしかに、時間の差で違いがあるのかもしれない。
そこは、計算に入れていなかった。
次の機会があれば、日中にも訪れることも考慮しようと思う。
――次の機会があれば】
「そうよ。少し訊きたいことがあって」
【縁が無いって?】
「じゃ、カミサマとのナコード役は、期待できないという事かしら」
【それは殆ど、おどけて言ったような言葉だけど。
興味が無いのに登るのだとしたら、そう……考えれることは一つ。
一緒に行っていいかという問いへの返答に乗せて】
「良いわよ? あなたのトレーニングに付き合うことにするわ」
【どっちかというと、付き合ってくれてるのはそちらになるのだろうけど】
「……私はあなたのことが気になるけどね」
【――そして、再び石段を登り始めようか?】
■調香師 > 「そうだね。私はあなたの役に立てるか分からない部分は残念だけど
...気になる事?うん、いいよ。気になってくれてありがとう
私も勿論気にしてる。でも、気にしきるかどうかはお店の方がいいかもね
だから、今日は行こっか?」
鏡写し、程ではなくとも似通った衣装の貴女と並ぶ
覗き込んだ瞳の色は、こちらの透き通った青に対して赤く
対照的だね、なんてまた完全ではない笑みを向けたまま
「何が聞きたいのか。聞いてみても、良いのかなって」
歩み出した彼女たち。まずは手探りの話題探し