2022/04/23 のログ
大和アイ >  「お店?」

 【相手の言葉の中、気になる一言をチョイスして、思わず復唱してしまう。
 何かお店でも営んでいるのだろうか? という疑問がわく。

 それを聞くよりも早く、彼女のエスコートに誘われよう。

 で、私が聞きたいことって?】

 「カミサマに? あなたに?」 
 
 【まぁ、カミサマにだろうな、と予想とつけて】

 「――神様の方なら、この世の不思議なことについてね。……少しやりたいことがあるのだけど、それについて、アドバイスを貰おうと思うわけ。この時代……というか世界の神様なら、何かしらのヒントをくれるかなと思ってね。ダメ元で」

【会えるか分からないからダメ元。

 一歩一歩、億劫な階段も、話して入ればその面倒くささも忘れられる。

 ゆっくり流れだした景色の中、歩く二人は、夜に浮く白い装いだろう。

 ――そして、次は私の番】

 「ところで、お店って?」

調香師 > 「私のお友達みたいな事言うんだね
 彼女はそう、魔術の事を考えてる人なんだけど

 それとも、違うのかな。聞かなくて、試行錯誤で知りたがって?」

話している彼女の方が、もしかしたら理解度が足り無さそうな様子
今迄無縁であるのだし、取り繕うとも無知は容易く露呈する

指先を合わせ、口の前に当てて。考えてみても、情報が無い物を推測する手立ても無い
それが私の答えられそうな事なら、役に立てたかもしれないのに
申し訳なさそうな苦笑の仕草は自然に出せる。首を傾け、貴女に

「お店の事。それならちゃんと話せるね
 私はお店をやっているの。香りの事、マッサージ、そんな事をするお店

 歓楽街の路地裏にあるの。分かりにくい場所だから、いつもは名刺を渡してるんだけど...
 そうね。例えばどんな香りが好きだとか。あなたにはそういうものはあるのかな?」

しまった。普段お出かけに使うバスケットも深夜だから置いてきちゃった
次からは備えておくべきかな?

大和アイ > 「お友達……」

【――も魔術のことを考えているですって?】

「……あなたのお友達もすごく気になるわ」

【真面目な低音で呟いた。
 口ぶりから言えば、魔術に詳しそうな雰囲気のお友達。神様の次にお話を聞きたいかもと思いつつ、今は目の前の少女のことが優先だ。

気を取り直す】

「まぁ、魔術の事、といわれれば、おおむね正解だけど……」

【それだけでなくて、錬金術とかいろいろ。自分の技術と混ぜ合わせられないか気にしているのだ。ただの興味本位、本能的な部分かもしれない】

「やっぱり、お店を経営しているのね」

【香りにマッサージ、どちらも今の自分とは遠いところにあった。
 香りは嫌いではないけど、そもそもデータの一種という認識だし、マッサージに至っては、筋肉痛という概念すらない。

 あと名刺はないらしい。残念だ。
 というわけで、好きな香りと訊かれても困ってしまう。
 硝煙やオイルの香りという訳にもいかないだろうし】

「……う~ん……お、お花とかかしら」

【無理やり考えた。無難なやつ】

調香師 > 「そう?そうだね。彼女も喜んで...うーん、くれるのかな?」

曖昧なお返事。確かに、前回はバレンタインデーがらみだったから
貴女の場合はまだ、純粋な興味に留まっている、筈?

それでも一応マスター、お友達の事。一線を引いて、確かめるのも悪くはないのかな

「お花の香り?だったら、ローズ、ジャスミン、ミュゲ
 代表的だから色々なノートがあるけれども。どれが好きとかあるのかな

 それとも、あまり意識したことがなかったのかな
 だったら本当に、勿体ないかなと思うけど
 あなたも可愛らしいのに、もっと知る事が出来るって意味では、良いのかもなんて

 気にしてくれる?だと良いな」

いつかお店に誘えるならば、お話しも聞けるし相手も知れる
注意・観察は三割ほど。残りは本心で、知って欲しいし訪れて欲しいとの奉仕の心

最後の階段を登り終えた頃、彼女はまた隣を見つめる

大和アイ > 【今はお友達のことはさておき。
 
 お店の事。  

 歓楽街は何度か行ったことあるが、さすがに何処にあるのか見当もつかない。
 一度大雑把に散策したから、大通りに面していれば目にしたことはあるかもしれないが。

 そして外見をほめてくれるが、この外見は作った物であるから、あまり素直に喜べず】

「そおかしら」

【苦笑を浮かべる】 
 
【しかし困った。
 適当にお花と言ったが、種類までは良く知らない。
 電波とネットワークを介して調べてもいいが、それでは意味はなさそうに見える。

 だから、また、う~ん、と唸りを上げ。

 味覚として嗜んで気になっていた物を記憶から引っ張り出す

 そう、紅茶だ。何のお茶だったか……。時空転送の弊害で記憶へのアクセスがおぼつかなくて困る】

「確か、アレは、そう、ダージリンね」

【これで、回答になっているかな?

 ――と、話している間にやっと到着したようだ】

調香師 > 「それは紅茶の種類だね。ししし、それも好きなのかな?」

全体的に、返事に困っている様子までは読み取れる。そんな感性を抱いているもの
彼女は言葉から心を読み取る機微を抱く。必要な事だから、何にかと言うと、それはまた別のお話し

「お店を探してみたかったら、香りを追ってみて
 それは私と同じだから。そうして訪ねてくれる人も居るからね」

そこにも自信がなさそうな言葉を返すのなら、きっと彼女は手の甲を差し出す様に求めてくるだろう
満月も随分と近くなった山の上で、風がまた強く通る

大和アイ > 【おや、お花と紅茶では別なのね。
 お相手の笑いにつられて、微笑む】

「うん好きよ……香りという意味では、ね」

【飲み物としてはちょっと渋い。まぁ、ストレートで飲んだからかもしれないけど】

「歓楽街だったわね。今度探してみるわ。あそこのあたりにはよく停めてもらっているからね、探す機会はたくさんあるはずよ」

【泊ではなく停。自宅がトレーラー故に】



――やがて、鳥居をくぐって。

 さて、カミサマとやらに会いに行こうか。

 ま、出てきてはくれなくて、無駄足になる未来が見えているけど――


ご案内:「常世神社」から大和アイさんが去りました。
調香師 > 「なんだか、アクセントがおかしいよね?」

指摘するだけはするけれど。ここからは、私たちの用事は違うのだし
お店の事を伝えれば、彼女の歩みは海岸を臨む崖へと進む

また会えたらいいな。そんな風に思いながら。今日の香りを、確かに記憶していくのでした

ご案内:「常世神社」から調香師さんが去りました。