2022/07/18 のログ
ご案内:「常世神社」に笹森 ササメさんが現れました。
笹森 ササメ > ひょっこり。顔をのぞかせて神社を見上げる銀髪の女。わしじゃよー。

「ここが学園の神の社か。
 なるほど、流石に立派じゃのう………。わしのもそっと小さかったぞ。」

唇をぷぇー、と尖らせて階段をとんとこと上がる褐色肌。耳をぴょこんと尖らせて、ふっわふわの尻尾がゆらゆら揺れる。

元々長生きしただけの狐の妖怪。
なんか自然と山の主に収まってドヤ顔していたのだが、親友の狸より「人間界ではこの格好が大流行、この格好になることができれば信仰も賽銭もなんやかんやもがっぽりだぜ!」と吹き込まれて人の姿になった女。
そんなにがっぽり来なかった。

「………というわけでこちらに越してきたのでよろしく頼むぞい。」

ぽんぽん、と神社で両手を合わせる妖怪。
信仰というより、ご挨拶だ。

笹森 ササメ > 「しかし広い島じゃのう。島というからもっとちっぽけなものを想定しとったぞい。
 大妖怪と名乗ってきたが、本当に大丈夫かのう………。

 い、いやいや、わしが本気を出せば大丈夫のはずじゃ。
 まさか妖怪に比肩するような人間がおるはずもないじゃろーし。
 わしより年上の妖怪がおるはずもなかろう。うむ。」

ばいんばいんの胸の前で腕を組みながら、ひとしきり思いを馳せて、なんとかなるじゃろ、と考えるのをやめた。
ボディラインは狸の趣味である。

笹森 ササメ > 「………。」

それにしては、妖怪じゃと明かした時にこの島の人間全く反応無かったのう。
もうちょっと恐れおののいてもよいのではなかろーか。

「もしかしてこの島はとんでもないところなんじゃなかろーか。
 まあ、………わしならなんとかなるじゃろーけど。」

じーわじーわと暑さを象徴する虫の音まで響き渡る神社の中央で、すー、っと息を吸い込む。
日差しがカッ、と銀色の髪を照らしてキラキラと反射して、それをまぶしそうに掌を掲げて抑えるしぐさ。

「……しかし、あっついのう。
 早急にえあこんの効いた場所を探さねばなるまいて。」

ぱたりぱたりと掌で顔を仰いで、へぅ、と舌を出す。舌を出して体温調節……犬ではないが。

ご案内:「常世神社」から笹森 ササメさんが去りました。