2023/01/10 のログ
■黛 薫 >
「ん、よろしくお願ぃする」
上りでは随分と苦労させられた長い石段。
疲労の度合いで言えば下りの方が楽そうだが、
踏み外しやすいのもまた下りである。
特に今は参拝客の視線に晒された後。
悪意の視線がないとはいえ、無視できない程度に
疲労は溜まっている。素直にメロウに頼るべき。
メロウの手を借りて1段ずつ、慎重に。
遅々とした歩みは着物の裾を気にしているのか。
それとも単にこの時間を惜しんでいるのだろうか。
どうあれ、特別な日は長く続かないからこそ特別。
2人は日常へと帰っていくのだった。
ご案内:「常世神社」からメロウさんが去りました。
ご案内:「常世神社」から黛 薫さんが去りました。