2020/07/14 のログ
ラヴェータ > 「ふむ、思った通りの味だ。混沌を極めている」

納得した表情で包み紙に挟まれたそれを見つめる。
紫色と桃色と青色と黒色の混ざり合った、絶望を饅頭にしたような...何言ってるかわからんがそんな饅頭。
実際に食べてみた感想は、見た目通り色々な味が混ざり合った味だ。
味の統率は取れていないが、それぞれの味が味蕾を程よく刺激する。
端的に言えば美味い。
人によっては顔を顰めてもおかしくはないとは思うが。

「...重いな。この饅頭」

サイズはそこまで大きくない。精々肉まんサイズのそれは買い食いするにしては少々根が張るものだったが...
このボリュームなら理解できる。
というか饅頭というよりかはパンだこれ。
見た目は完全に饅頭だし蒸してたから饅頭だと思ったらパンだこれ。
想像以上に腹に溜まるそれを食い終えれば、胃もたれのような気分。
つい顰めっ面になってしまう。
...美味いパンだったが致し方ない。二度と食わん。

「何か飲み物が欲しいな。喉が乾いてしまった」

先程のパンは喉の乾燥まで持ってきやがってらしく。
何も考えずに買い食いした事を後悔しつつ、飲料を求めて再び探索を開始した。
どうせまた何も考えずに買い食いするのだろうが
まあ、それもこの街の楽しみ方だろう。

ご案内:「異邦人街」からラヴェータさんが去りました。