2020/07/26 のログ
ご案内:「異邦人街」に雨夜 賢瀬さんが現れました。
■雨夜 賢瀬 >
「異邦人街、○○の○○番、現場確認完了、作業班と合流」
状況を報告して、バイザーを上げる。
今日も現場へ便利に走らされている。
どうやら事態が大きく動いたらしい。
俺は小回りの効く事後処理係。まぁ、全然よろしい。
それが俺の仕事だし、俺が働けば他のやつは休めるってもんだ。
このスタンスは特に変える気はない。
■雨夜 賢瀬 >
……事態が大きく動いたところで、風紀内部がちょっと慌ただしくなるぐらいで、
下っ端の仕事の内容は変わらないし、世間の様子は当然変わらない。
そんなもんだ。
いつものようにコーヒーを手に、事後処理の実作業を眺めている。
ある程度完了するまでは、現場を見ていないといけない。
交通整理が必要な場所なら、そっちの作業も俺の仕事だ。
■雨夜 賢瀬 > 『雨夜さん、大体片付いたっす。
……前から思ってましたど、良くコーヒー飲めますね』
作業班の一人がこちらに声をかける。
"人が死んでるというのに"ということだろう。
「あぁ……まぁ、もう見慣れたからな。ご苦労、完了報告はこっちでしておくよ」
はぁ、とため息で返す。
『……そう、っすか……』
少し遠い目をする作業班。
特別最近は多いのだが、それ以前でも結構な頻度を見てきた。
"現場急行"の性質上、そのままの状態をよく見るのだ。
嫌でも慣れてしまうというものである。
■雨夜 賢瀬 > 綺麗になった現場を見て、一息。
相変わらず想定されているかのように手際が良い。
ここも明日の朝は通常通りだろう。
「異邦人街、○○の○○番、作業の完了」
バイザーを降ろしてメッセージで報告。
数秒待って画面に出ているリストが1つ黒くなる。
リストも黒いところや違う色になっている部分が増え、
そろそろこの動き回る案件も、終わりが近いのだろう。
そんな予感がある。
この案件で何か変わっただろうか。
……賢瀬にとっては何も変わらないのだ。ちょっと忙しいだけ。
もともと落第街は車やバイクが入りづらい都合、
交通部はほとんど出向くことはない。簡単な話である。
そこを主に置いた活動が変わった所で、
そこに転属でもされない限りは特に変わらないのである。
■雨夜 賢瀬 >
まぁ、この案件が終息すれば、穴埋めが発生して配置換えがあるかも知れないが……
賢瀬は便利屋だ。動きにくくなる転属はまぁ、ないだろう。
故に、自分におそらく影響がない。そう読んでいる。
バイザーを上げて缶コーヒーを口に運ぶ。
飲み終わらないと動けない。……このコーヒーは悪くないな。
……また新商品に挑戦していた。
作業班は撤収してしまった。現場には賢瀬と、その白いバイクだけ。
次の行き先の連絡はまだ入っていない。しばらくは待機して良いのだろう。
■雨夜 賢瀬 > 「ん?あぁ、もう上がりの時間か、わかった」
ヘルメットの無線に応じると、
バイザーを降ろしてバイクに跨り、走り去っていくだろう。
ご案内:「異邦人街」から雨夜 賢瀬さんが去りました。