2020/08/18 のログ
ご案内:「異邦人街-ホームセンター」に焔誼迦具楽さんが現れました。
焔誼迦具楽 >  
 ホームセンターの園芸用品コーナーを経由し、肥料などを買い足しつつ。
 清掃用品のコーナーへとやって来た。
 主にプール清掃のための洗剤や消毒薬を探すためだ。

「うーん──普通の洗剤じゃ駄目なのかしら。
 業務用の洗剤はー、この辺り?」

 棚を眺めながら歩くと、突然置いてある商品のスケールが大きくなる。
 業務用商品が置かれているエリアだ。

「へえ、便利そうな道具もあるのね。
 いくつか覚えて行こうかしら」

 並んでいるブラシや、ジェットクリーナーなどの機材に触れたりしながら、その構造や材質を把握する。
 こうして、道具の構造を記憶しておけば、迦具楽は自力で複製品を【創造】できるのだ。
 材質によって創り慣れているものならば、構造が単純なら買うよりよほど安上がりになったりもする。

焔誼迦具楽 >  
 とはいえ。

「んー、こういう道具なら楽なんだけどなぁ。
 化学薬品とかになってくると、複雑過ぎて燃費が悪いのよねー」

 並んでいるコーティング剤や消毒薬を眺めて、複製しようとした時のコストを考えげんなりする。
 創ったら一体何食分のエネルギーを使うだろうか。
 夏場だからまだいいが、それでも一回使う分を作れば金額にして数万は消えてしまう。

「作り慣れるにも、慣れる前に大赤字だぁ。
 まあいずれは創れた方が楽だし、ほんの少しずつ創って慣らすしかないか」

 と、肥料と土がいくつも載ったカートを押して、売り場を歩く。
 清掃用の大型機器──これは覚えて帰る。
 そして有名なハイター系洗剤に、次亜塩素酸ナトリウム──。

焔誼迦具楽 >  
「あ、これだ」

 次亜塩素酸ソーダを用いた業務用洗剤を見つける。
 水垢汚れを落とすのに最適らしい。
 おあつらえ向きに『プール用洗剤』とも書かれている。

「へえ、そのものずばり、ってのがあるんだ。
 ってそりゃあるか。
 それじゃあこれと、後は消毒用の塩素も買い足さないと」

 さっき見つけた次亜塩素酸ナトリウム――の、隣にあった次亜塩素酸カルシウムを持ち上げる。
 液体よりも固形の方が便利らしいという、ちょっとばかり調べたにわか知識。

 合わせて30kgほどもある箱をひょいと持ち上げて、カートの上にのせる。
 とりあえず、今日の買い物はこれで十分なはず。
 さて、他になにか不足している物はなかっただろうか。

ご案内:「異邦人街-ホームセンター」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 大量の雑貨類をカートに乗せているスーツの男。
内容を見れば新生活をまさに始めるぞ!っていう感じのカート。

そして、更にまだメモを見ながらウロウロとしている。

「あれ!?もしかして君は迦具楽さん?迦具楽さんじゃあないか!
 えーと、覚えてるかい?」

まだ、真が学生だった時代に知り合った少女だ。
以前とあまり姿が変わってないのですぐ分かった!成長を感じない!
異邦人の子なのかもしれない。

「僕だよ!真乃!真乃真!!」

無駄にかっこいいポーズをとりながら思い出してもらおうとする。
…だが、まあだいぶ前の事なので忘れていても仕方はない。

焔誼迦具楽 >  
 そう言えば、クローゼットの湿気取りとか買い足す必要があった。
 一人だと使わない部屋も多いものだから、定期的に掃除や除湿も必要なのだ。
 除湿器でも動かしておけばいいのだろうけれど、動かしっぱなしは電気代がかかる。

「まあでも、一台くらいはあってもいいのかなー」

 などと言いながら、売り場を横切るようにカートを押していると。
 ふと、懐かしい匂いがして、足を止めた。
 気になって視線を左右に動かしていると、突然声を掛けられる。
 それは覚えのある声だった。

「え、真?
 うそ、真だー!
 なに、どうしたの、とっくに卒業したと思ってた!」

 懐かしい匂い、懐かしい声。
 少し様子は大人びた気がするが、スーツの男性は間違いなく、かつて少年だった知り合いの一人だ。

「もちろん覚えてるわよ。
 あはは、そのポーズは相変わらずなのね!」

 嬉しそうに楽しそうに、昔と寸分変わらない少女は笑うだろう。

真乃 真 > 「そう!真だ!!覚えてくれて嬉しいよ!
 そう、卒業はしたんだけどまたこの島で今度は仕事することになったのさ!!
 それで今日は新居の為に色々そろえに来たというわけさ!」

誰かが自分の事を覚えていてくれているのはとても嬉しい。
どんな印象でも!忘れ去られるよりはずっといい!

「いや?昔の僕とは違うぜ!手の角度とかがちょっと変わってるのさ!!」

いや、それは分からない。
何年か越しの間違い探しの難易度が高すぎる。

「それはそうと迦具楽さんは何買ってたの?えっと…『プール用洗剤』?」

…とても大きい……そのサイズの洗剤を何に使うのだろう。
家に25メートルプールでもあるのだろうか?

焔誼迦具楽 >  
「そうなんだ、戻ってきたのね!
 それじゃあ引っ越し祝いしなくちゃ」

 なんて、自分の事のようにうれしそうに。
 とりあえずかっこいいポーズを真似してみるが、当然、手の角度まではよくわからない。

「そうそう、私ね、今年からプールの営業始めたの。
 完全予約制のプライベートプール!
 よかったら、真も彼女とか連れて遊びに来てよ」

 と、これこれ、と言いながらチラシを見せる。
 http://guest-land.sakura.ne.jp/tokoyo/pforum/pforum.php?mode=viewmain&l=0&no=155&p=&page=0&dispno=155

真乃 真 > 「やっぱり、この島で学んだ事生かすにはこの島で働くのが一番生かしやすいかね!」

この島での知識、技術などは本土の方で生かそうと思えば専門的な仕事につかねばならない。
常世島の方が魔術や異能を仕事に圧倒的に生かしやすいのだ!!

「うわ!すごい本格的なプールじゃあないか!!
 残念な事に彼女はいないから僕は友達とかと行くことになりそうだけど……」

めちゃくちゃ本格的なプールがそこにはあった。
サウナもジャグジーもある上に天井が開閉するだなんて……。

「値段もまあ学生でも無理なく楽しめるぐらいだし…。
 異邦人街ならあんまり人がいるプール行きたくないって人も多いだろうし……。
 めっちゃ、いいねこれ!!かなり人きてるんじゃない??」

これはとてもいい。
確実に需要はある、この学生が少しだけ頑張れば簡単に手がとどく値段が良い…。

焔誼迦具楽 >  
「そっかそっかぁ。
 いい仕事見つけられたのね」

 それはなによりだと、祝って。
 しかし。

「そう、本格的に作ってみたの。
 人が来てくれてれば、いいんだけどねー」

 と、がっくりと肩を落とす。

「想像していたよりはマシかなーって感じなんだけど。
 とりあえず初月は赤字かなあ。
 需要はあると思うんだけど、あんまり流行ではないのかも」

 最悪よりはマシみたいだが、それにしたってうまく行っているとは言い難い状況ではあった。

真乃 真 > 「おや、あんまり流行ってないのか。
 うーん、場所が難しいっていうのとこの島が泳ぐ場所に恵まれてるからね……。」

異邦人街の宗教施設群、普通にプールを楽しむタイプの生徒とは縁遠い場所。
更に海に囲まれている為、人目を避けたとしても泳ぐ場所には困らない!
後は…

「そもそも需要を持ってる人に届いてない感じかもしれないね……。
 まあ!でもあれさ!!逆に!逆にこれは夏が終わってからが本番かもしれないぜ!!」

プールであるのに夏が終わってからが本番だとは…。

焔誼迦具楽 >  
「そっかあ、ふつうにチラシ配るだけじゃダメなのかも。
 まあ一年通して使えるようには設計してるけどさ」

 わざわざ冬場には来ないだろうと考えれば、良くて秋の中頃くらいまでだろうか。

「もしこのまま、収支が真っ赤っ赤だと――。
 ざっとお金にしたら数千万くらいの大損、かなあ」

 それはもう眉間にしわだって寄る。
 知名度さえ上がれば、安定した収入源にもなってくれそうなものなのだが。

真乃 真 > 「数千万円!!!!!!」

数千万円!!!!!!!!

「かなり良くないね。これは良くない!!」

立派なプールだものな…
それぐらいのお金かけて作ったのだろう……。

「迦具楽さん!僕に出来ることは少ないけど、宣伝とか!…あと…宣伝とか!させてもらうから!
 あと、早まって変なところからお金借りたりしちゃダメだよ!」

お金関連で真に出来ることは本当に少ない。
経営に関する知識もない、知り合いとかに宣伝するぐらいしかできない……。

焔誼迦具楽 >  
「そうなの、よくないの。
 だから宣伝だけでもしてもらえたら、すっごい助かるかな」

 実際は維持管理費くらいにしかお金は使っていないけれど。
 それだってバカにならない金額ではあったりする。

「あはは、平気平気!
 一応それなりの貯蓄はあるんだから。
 これでも、スポンサー付きのスポーツ選手だもの」

 かなりマイナーなスポーツではあるが。
 それでも結構なお金が動いていたりする。
 おかげで、少なくない蓄えはあった。