2020/08/19 のログ
真乃 真 > 「水だけでもかなりお金かかるよね!
 任せてほしい!僕は宣伝に関していえばかなりの実力を持つ宣伝強者だからね!!」

宣伝強者。
聞きなれない単語であるが恐らく宣伝が強い。
強いのは良いことだ。

「スポーツ選手!?しかもプロの!?
 えっ?もしかしてあれかい?あの飛ぶ奴かい!?」

確か前に迦具楽から聞いたことのある飛ぶスポーツ!
真も勢いで買ってみたがやる相手がいなくて結局家でほこりを被っている!

焔誼迦具楽 >  
「そうそう、水に電気代にってバカにならないの。
 宣伝強者?
 うん、まあ、頼りにしていいなら頼らせてもらっちゃおうかな」

 言ってる意味はいまいちわからなかったけれど。
 任せてくれというなら任せてしまおう。
 今は一人でも協力してくれるヒトが居るのは心強い。

「そうそう、あのころからずっと続けてるの、エアースイム!
 最初はアマチュア大会で頑張ってたんだけど、優勝したら声がかかって。
 一昨年からはプロリーグでやってるの」

 もうそのスポーツを教えてくれた友人も、卒業してしまったようだが。
 教えてもらったことは今も、迦具楽の生活に彩を与えてくれていた。

「今年も秋の大会に出るの。
 インターネットで動画配信とかもされてるよ。
 春の大会とか準決勝まで行ったんだけど、多分、動画とか残ってるんじゃないかな」

真乃 真 > 「凄いなあ……プロ、好きな事でそこまで行けるのは本当に凄いよ!!」

自分の好きな事でお金をもらってきていくのは本当に凄いことだ。
もともとの才能もあったのだろうけどそれでもやっぱり努力の賜物だろう。

「エアースイム…っと…おお!あっこの人見たことある!」

早速調べて出てきたのはプロの試合の動画。
ランキング1位の選手の試合らしい。
他の選手より明らかに装備が少ないのにかなり安定した飛行……。

「…試合の動画初めて見たけどめっちゃ早いね!ああ…すごいなあ!」

焔誼迦具楽 >  
「あ、これこれ。
 このヒトすごい強いの。
 あとちょっとまで行けたんだけどなー」

 迦具楽は主に、スカイファイト――選手同士のドッグファイトをメインにした選手だ。
 動画の選手は次々と他の選手を撃墜して、ポイントを稼いでいる。

 ちょうど覚えのある試合。
 迦具楽がスコア30点差で決勝行きを逃した試合だ。

「私も注目されるようになってたみたいだから、真っ先に狙われちゃって。
 このヒトに落とされて出遅れちゃったんだー」

 あれさえなければなあ、と残念そうに腕組み。

「最近はほかにもスカイスポーツ増えてきてるから、見た目の派手さに比べて人口は増えてないんだけどね。
 だからプロって言っても、ライバルが少ないってだけだよ。
 常世島だと特にマイナーだしね」

 昔も、アマチュア大会に出ていたのは十人ほどしかいなかった。
 今だって本当にライバルと言えるような選手は上位の十数人と言ったところ。

「これも同じかも。
 やっぱり宣伝とか、知名度が足りないんだろうなあ。
 ――うん、やっぱりもっと宣伝に力を入れないと!」

 そう気合を入れるように、ぐっと腕に力を籠める。

真乃 真 > 「本当すごい…空を泳いでるみたいだ…。」

エアースイムという名前をまさに体現したような動き。
トップの選手…。

「確かにねこの島では全然……学生時代に何回か砂浜で飛んでる子を見たことあるぐらいかな…。」

マジックスポーツの用品店でもその値段の高価さからあまり扱われてはいなかったし…。
そして、遠くから見たからあれがエアースイムだったかどうか確証はない。
飛んでる子がいたって記憶が残ってるぐらい。

「その意気だよ迦具楽さん!
 僕も応援したり宣伝したり!出来る範囲で手伝うから!!」

無駄にかっこいいポーズで宣言する!

「いやあ!知り合いに会うとどうしても話し込んじゃうね!
 さっと買い物しようと思ってたのにもうこんな時間だ!!
 楽しい時間は一瞬で過ぎてしまうなあ!」

焔誼迦具楽 >  
「ふふ、ありがと真!
 頼りにしちゃうから、私も頑張るね」

 そう言いながら、青年の声に時間を見ると。
 思ったよりも時間が過ぎていた。

「ほんとだ、そろそろ帰ってプールの掃除しないと。
 久しぶりに話せて楽しかった。
 真もこのあたりに住むの?
 そうしたらまた、時々会えるわね」

 そう、改めて合計50㎏ほどの荷物が積まれたカートをしっかり押さえて。
 ゆっくりレジカウンターの方向へ向けて方向転換。

真乃 真 > 「ああ、会社が異邦人街にあるから、近くのアパートを借りてるんだよ!また会えるかもね!」

学生時代も異邦人街のアパートを借りていたが今回は違うところ。
前回よりも駅に近くて、前回よりも家賃が高く、前回よりも新しい。

「……プール掃除一人でやるのかい?」

ソワソワとしてる。

「…流石に一人でやるのは大変だろう?」

凄くソワソワしている。

「手伝ってもいいかい!?いや、大丈夫!邪魔にならないから!!
 プール掃除の経験あるから!絶対役に立つから!!」

人助けしなくてはいられない悪い癖がでた。

焔誼迦具楽 >  
「え、ええ?
 いつも一人でやってるし、そんなに大変でもないから大丈夫だけど――」

 そういえば、昔は人助けといってトラブルに巻き込まれてたっけと思い出し。
 そういうところは全然、変わっていなさそうだなあと笑った。

「仕方ないなー。
 じゃあ、うちまで案内するから、掃除手伝ってもらってもいい?
 プール、家の裏に作ってあるの」

 青年の落ち着かない様子を見て、くすくすと笑いながら。
 折角再会したのだからもう少し一緒にいるのも楽しいかな、と言うように。

真乃 真 > 「いや、まあ折角!折角あったんだし!!」

チラシを見た感じ結構広いから大変そうであったが
実際に意外と苦なくこなしてそうにも見える…。

「やったあ!ありがとう迦具楽さん!いやあ腕がなるなあ!!」

どちらが助けられる立場なのか…本当に嬉しそうな様子で会計を済ませて
人助けへと向かうのだった!

焔誼迦具楽 >  
「そんな大したことないからね?
 まあでも、早く終わったら晩御飯くらい作ってあげる」

 重いカートをなんなく運び。
 会計を済ませると、青年を連れて家へと還るのだった。

ご案内:「異邦人街-ホームセンター」から真乃 真さんが去りました。
ご案内:「異邦人街-ホームセンター」から焔誼迦具楽さんが去りました。