2020/08/31 のログ
■神代理央 >
「焼きおにぎり…おにぎりを、焼くのか?あ、でも美味しそう…。米って、焼いても美味しそうなものなんだな…」
「確かに、魚の串というのは余り見ないかも知れないけど……ん、美味しい。獲れたてかな」
運ばれてきた料理に舌鼓を打ったり眺めたり。
こういう庶民的な居酒屋は訪れる機会が無いので、どれもこれも本当に新鮮。味も美味しいし、また来てみようかな、とも思う。
「保留…か。まあ、アイツが恋愛事に絡むってイメージも中々湧かないし、悩んでいるんだろうな」
「惚気るじゃないか。まあ、同僚の恋路は応援させて貰うよ。結果はどうあれ、御互いに良き結果である事を、細やか乍ら祈るばかりだ。頑張れよ、山本」
恋、というものはきっと良い物だ。多かれ少なかれ、人が変わるきっかけになる。それがどの様なものになるか分からないが――今は唯、穏やかな笑みで彼の恋路を応援しよう。
■山本 英治 >
「ここの魚の串さー、ダシ醤油なんだよなぁ、味付けがさ」
「それが魚の身肉の旨味を引き出すいーいダシ醤油なんだよなぁ」
焼きおにぎりを食べ終えて、手をおしぼりで拭う。
「ヘルメットは角生えてる人用の収納魔術が刻まれてるやつ買うかなぁ」
「そ、保留」
皿の上の料理を雑に食べながらビールで流し込む。
腹いっぱい、幸せいっぱい。
「悩んでるんだと思いますよぉ? そういうところも愛しい」
「ははは、とはいっても園刃先輩モテると思うんでどうなるかはわっかりませんがー」
呵呵と笑って。
テーブルの上の料理はゼロ。
「それじゃ会計と行きますかぁ」
「今後のためと考えて割り勘で」
楽しそうに笑いながら、席を立って。
ああ、こんな日があるんなら。
また、頑張れる。
■雨夜 賢瀬 > 「知らんのか焼きおにぎり。
焦がし醤油が香ばしい庶民の叡智の一つだぞ」
コンビニにもたまに並ぶものだが、ここまで美味しそうにはならないだろう。
粒がはっきりと分かる白い断面から立ち上る湯気。
これは間違いない。あっという間に平らげた。
「ああ、良かったよ。また解説付きで味わってみたい」
「そういう物もあるのか……」
そういう需要も確かにありそうだ。であれば、心配ないのかも知れない。
「おっと、奢りの約束だったろう」
ははは、と笑いながらナチュラルに伝票を奪い取る。
もちろん抵抗しても良い。
■神代理央 >
「へえ…甘い醤油で味付けした焼きおにぎり…。へえ…」
はふはふ、と冷ましながら噛り付いて――
「………美味しい。すっごく美味しい…!」
そのままぺろりと平らげた。食が細い方なのだが、炭水化物の塊の様なおにぎりを平らげてしまうくらいには、好みだった様子。
「何、山本も良い漢だ。それは少なくとも、私も雨夜先輩も保証するところだと思うぞ。ねえ、雨夜先輩?」
「恋愛事に関しては何もアドバイスらしい事は出来んが…何時も通り真直ぐに、想いを伝えれば良いんじゃないのかな。私は、山本のそういう所、とても好ましく思っているよ?」
にこにこと、少年らしい笑みを浮かべつつ。それでも相変わらず偉そうに。
最後に残ったジュースを傾けて、グラスを空にした。
「んふふ、此処で一番お金持ちなのは私だと思うんだが?
此処は是非、支払いは持たせて貰いたいものだが」
椅子に引っ掛けた上着から取り出したるは黒塗りの高級車――ではなく皮財布。
其処から取り出した高額紙幣をひらひら。金持ちボンボンムーブ。
■山本 英治 >
「……伝票の奪い合いやってると、有閑マダムみたいだしここはお二人に任せます…」
楽しそうに笑いながら三人で居酒屋を後にした。
さて、明日からまた頑張っていこう。
ご案内:「異邦人街の居酒屋」から山本 英治さんが去りました。
ご案内:「異邦人街の居酒屋」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「異邦人街の居酒屋」から雨夜 賢瀬さんが去りました。