2020/09/08 のログ
ご案内:「異邦人街」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
とほとほ。

歩幅の狭めな歩みはゆっくりで、のんびりと歩いているようにしか見えないかもしれませんが。
美奈穂さんの平常運転。

「こんにちは」

まだ日がある時間です。
すれ違う方に丁寧に頭を軽く下げて挨拶。
異邦人に来られた方が、なれずに困ったことがないかの巡回です。

幣美奈穂 >  
5限目の授業も終わってからの、風紀活動の一環。
それと共に、穢れが嫌う歩法で「『道』を足の裏で抑える」。
常世の世をつつがなくするために大事なお勤め。
できるだけ、路を歩いたほうがいいのです。
・・一人で歩ける場所など、限られてますが。

ゆっくりと見ますが、美奈穂の視界に淀みも見えず。
それに感性が引っ張られることもないので、今のところは大きな道を歩むのです。
道が判らなくならない為には大事なことなのです。

幣美奈穂 >  
右足のつま先をこするように、小さな弧を描くようにしながら。
最後は足の裏で『道』を抑えます。
次に、左足のつま先をこするように、小さな弧を描くようにしながら。
最後は足の裏で『道』を抑えます。
砂や土であれば、交互の弧を描かれた筋が付いて見えるかもしれませんが。
舗装された路では、紅袴で足元も見えにくいので。
ゆったりと歩いているようにしかみせないでしょう。

「・・この場、今日は落ち着いてはるなぁ」

閉じた扇子の先を下唇に軽くつけながら、
少しうれし気な小さな独り言です。

幣美奈穂 >  
ゆっくりあるいていても、まだ日中は暑く。
きちりと着ている美奈穂も慣れているとはいえ、少し汗ばんでくるのです。
休憩できるように、植え込みの木々と、その下のベンチ。
ゆったりとそこまで歩きますと、袴を抑えながらゆっくりと腰を浅く降ろします。
ぴんっと伸びている背は育ちの良さでしょうか。

「・・」

裾から、水筒をとりだします。
緑茶の葉に、氷を中に入れていたもの。
朝からである程度氷が解けている水出しになる緑茶を、キャップをコップとして。
両手でコップを持つと、少しいただきます。

「・・ふわぁ・・」

身体のほてりを覚ましてくれるような、しみこむような冷たさ。
思わずしみじみとした声が漏れちゃいます。

幣美奈穂 >  
「・・こっちのほうが暑う感じるん、きのせいやろか・・」

ふう、と一息ついてからまだ日がある青い空を見上げるのです。
夏休み中、帰省していた自然豊かな実家。
そこに比べると、9月になっているのにまだ暑く感じます。

コップを横に置きまして、ハンドタオルで首筋を軽くふきます。

幣美奈穂 >  
キャップを絞めなおしますと。
ゆっくりと立ち上がりまして。
巡回をつづけるのでした・・。

ご案内:「異邦人街」から幣美奈穂さんが去りました。