2020/10/21 のログ
ご案内:「異邦人街:外れの教会」にレクターさんが現れました。
■レクター > 「随分と時間を食っているようですね。」
異邦人街の郊外にある少し教会。
少々古い建物のようで外壁や屋根は劣化が目立つ部分があるが、内装は手入れが行き届いていた。
管理する者がちゃんとしている証だろう。
尤も、それは椅子に腰かけている男のことではない。
留守を任せて用事を済ませた顔見知りのことだ。
「………困ったものです。」
誰もいない空間に溜息が響く。
■レクター > 特にこの後に用事があるというわけではない。
だが、いつ戻ってくるかも分からないというのも気分としては良いものではない。
投げ出した足を組む仕草には、少々退屈さが滲み出ていた。
「せめて予定時刻くらいは教えておいてほしいものですが。」
手持ちのものに暇をつぶせるようなものは無い。
精々、瞼を閉じて取り留めのない思考に耽るくらいだった。
■レクター > しばらく瞼を閉じている内に意識が沈みかけてくる。
椅子に座ったまま眠ってしまいかけたところで教会の扉が開く音が聞こえた。
重たげに瞼を開け、そちらへと顔を向けると顔見知りの姿があって
「楽しそうな寄り道でもしていたようですね?
………まぁ、これでチャラにしてあげますが。」
顔見知りが手に持っている荷物を見ては、少し皮肉を込めて言葉をかける。
だが、謝罪しながら手渡される物を受け取ると渋々ではあるがこれで許すと答える。
「では、私はこれで。そうそう、誰も来ませんでしたよ。」
最低限の連絡だけすると、椅子から立ち上がり教会を後にするのだった。
ご案内:「異邦人街:外れの教会」からレクターさんが去りました。