2020/12/31 のログ
ヒメ >  
「……そういえば、そうじゃ。
 この辺りは、異邦……この世の者ではない連中の方が多かったのじゃったな。
 むう……やはり、この世のヒトが居る場所まで行ってみなければ駄目じゃろうな……」


世話になっているヒトからは、この世の常識を学んでから、と散々言われている
しかし、そろそろよいのでは?と、ちょっと思ったりもする

「とはいえ……案内もなし、では流石に迷ってしまうじゃろうな。
 まあ、迷いながら歩むのも一興ではあるが」


普段の皇であれば、些細なことは気にしない
しかし、世話になっているヒトはそれなりに気に入った配下である

彼らを困らせるのもあまり本意ではない
まあ、なんとなれば……というのはあるが


「さて、どうしたものじゃろうな」

ふむ、と皇は道端で一人考え込む

ヒメ >  
「う、む……どこかで、案内人でも探すか?」

結論としてはそんなところである


「……しかし、何処におるのじゃろうな?」


皇は世間には疎かった


「ま、のんびりと探すのもよいじゃろう」


気ままに皇は歩き始めた

ご案内:「異邦人街」からヒメさんが去りました。