2022/11/21 のログ
■マルレーネ > そのまま、もぞり、もぞりと尺取り虫のように修道服の中で動けば、ずるずると修道服を残して女性が下から出てくる。
怠惰の塊のような動きをしながら修道服を脱ぎ捨てると、ついでに下に着ていたシャツもそのまま寝転がりながら脱ぎ捨てれば、ぽーい、と捨てる。
下着のままでんぃー、っとベッドで伸びをして、力を抜いて。
「………………なーんだか長かった気がします……。」
誰にも見せられない怠惰の塊。長い金色の髪が流れ落ちて地面にまで広がり。
……ふはぁー、と吐息をつく。
ころん、と仰向けになれば、目を閉じて大きく深呼吸。
■マルレーネ > 「よ、っと……」
本人の持つエンチャントの力に頼っているからか、そこまでスポーツマンらしい身体つきではないのだけれど、それでもあおむけの状態で、すぐに腰を浮かせて足を垂直に伸ばすのは簡単。
バランス感覚に優れているのか、そのまま温度を保つためのズボンをするーっと脱いでは投げ捨てる。
パジャマを取りに行かなくてはいけないのだが、身体が重い。
今日はラフ過ぎる恰好で、ぱふーんと寝転がって。
今日はいいや、みたいな投げっぱなしな気持ち。
■マルレーネ > なんだか、だいぶ疲れた気がします。
やることはたくさんあるけど、とりあえずは。
吐息を吐き出して、吸いこんで。それをゆったりと繰り返せば、下着に包まれた胸が上下する。
……そのまま、その呼吸が意識的なものから、自然なものへと変わっていって。
穏やかな顔で、静かな寝息。
とりあえず起きた時にくしゃみが出て、自分のぽんこつさに頭を抱えることになるのだが、後々の話。
ご案内:「異邦人街/修道院」からマルレーネさんが去りました。
ご案内:「異邦人街」に落花 彩晴さんが現れました。
■落花 彩晴 > 気分転換――と、いったものはきっと誰だって必要で。
ショッピング、読書、映画鑑賞、音楽鑑賞、料理、その他にも色々と個々あるだろう。
少女の場合、主にあちこちを散策する事で気分転換としており、その延長で今は異邦人街へと足を運んでいた。
「うわぁ…何度来てもここはまさに『異世界』な街並みですねぇ。」
地球の日本育ち、こういう漫画やアニメの向こう側にしかないような街並みは正直好奇心を刺激される。
島に来てまだ1年も経過していない小娘からすれば、この街並みは良くも悪くもまだ”慣れない”。
それ故に新鮮な訳だが――今、少女が居るのは異邦人街のメインストリート…を、少々外れた辺り。
(ここは大通りから外れていますけど、それでも生活感ありますね…。)
異邦人街も結構広いようだし、治安にも程度の差はあろうがこの辺りは平和な様相だ。
■落花 彩晴 > 当然ながら、異邦人街方面の土地勘というものはサッパリ無い。
学園には、異邦人やこの街から通学している生徒も結構居るのだけど…。
(…私、お友達居ませんからねぇ…。)
色違いの双眸にちょっと光が無くなるが、それが悲しい現実である。
式典委員会の個性的な先輩達やクラスメイト、教師達は勿論尊敬しているし頼りになる。
が、対等に接して楽に付き合える【友人】と呼べる存在がまだ少女には居なかった。
「異邦人の知人友人が居たら、この街を案内して貰う事も出来たかもしれませんけど…。」
だから、こうして散策はしているが奥の方までは迷ってしまう恐れがあるので出向けない。
あくまで賑わいの中心から然程外れないコースを散策する、というレベルに留めている。
ご案内:「異邦人街」に落花 彩晴さんが現れました。
■落花 彩晴 > (まぁ、迂闊に変な所に迷い込んで帰れなくなったりとか、暴漢に襲われたら大変ですし…。)
私も一応乙女なので――まぁ、そこらのチンピラは拳で撃退しますけど。
等と、ちょっぴり”地”が顔を覗かせている事に気付いてこほん、と誰が見ている訳でもないのに咳払い。
大通りの活気溢れる生き生きとした喧騒も好きだが、一つ道を外れた比較的静かなこういう通りも好きだ。
それぞれの良さがある、というか…落ち着いて散策したいなら、むしろこっちのコースが良いかもしれない。
「何か、良いお店とかあれば……う、でも財布の中身的に微妙ですね…。」
今月の生活費など、諸々を差し引いた自分が使える分のお小遣いをザッと計算して暗雲たる面持ち。
そろそろ、式典委員会に入って始めてお給料が出る頃なのでそれまでは耐えるしかない。
ご案内:「異邦人街」に鳳 悠樹さんが現れました。
■鳳 悠樹 >
「ううむ……」
色とりどりの野菜や果物が並ぶ露店の一角でそこにおいてある商品を凝視して頭をひねっている生徒が一人。
今度の休みに料理がしたい。と思い立つも、悲しいかな休み直前まで予定がたくさん入っていて
仕方が無いので今日中に食材を買い込もうと出かけてきた悠樹は例によって見たこともない物に吸い寄せられていた。
しっかりと抱きしめたチョイダサ(本人談)のリサイクルバッグは異邦人街に行くときは必須のアイテム。
何故ならば……
「でっか。なんすかこれでっか……
え、でっか……」
人の頭ほどある、大根と株が正面衝突してお互いにどつき合った結果マンドラゴラみたいな見た目になった感じの食材を目の前にして近くにあるやたらポップ絵柄の立て看板の説明を読む。
この見た目でフルーツは無理があるでしょう絶対。
説明通りなら柚子みたいな香りがする苺みたいな味の……だいこ、いやなんだこれ、判らん。
ちなみにこの看板は推定年齢100歳超えのガチマッチョ魚人強面店長さんが描いたもの。
可愛いものと丸文字が大好きで趣味は編みぐるみのリメイクらしい。
「いや……そうはならんやろ」
百歩譲ってもこれ野菜だろぉ!?と脳内の漫才師が突っ込む。
こういう訳が分からないものが平気で売っているのが異邦人街なので食材や香辛料を仕入れにくるときは大きなバッグが無いと目当てのものが買えなくなる。
はい、無駄なお買い物をしちゃうからですね……。
どうしようかなこれめっちゃ買うか悩む……と唸りつつふと視線を挙げると
「んー……?」
若干慣れてない感を出しながら道を歩いている生徒が目に入る。
それだけなら別に有り触れた光景。珍しい事じゃない。
この辺りは学生に人気のスポットだし。
けど……
「ん、どっかで見たことある気がするんすけど……」
なーんか本土かどこかで見覚えがある気がすると先ほどとは違った唸り声を挙げつつ思案。
やっべ全然思い出せない。まいっか。
「はぁぃこんなとこでどーしたんっすかー?迷子っすか?
手助けが必要っすかー?」
一応風紀(生活)委員ですし、困ってるかもと声をかけてみる。
知り合いなら向こうが思い出してくれるだろうとぶん投げつつ。
■落花 彩晴 > 「はい…?……あ…。」
完全に物見遊山気分で、隠そうともせず控えめながら周囲を興味深そうに眺めつつ歩いていた少女。
不審者、という程では無いがそれなりに目に留まる者も居るかもしれない。
そんな中、声を掛けられればそちらへと視線を向けた。
声を掛けてきたのは、自分と同年代くらいの少女だ。制服にパーカー姿…おそらく同じ学園の生徒だろう。
だが、特徴的なのはその髪の毛だ。赤い色彩が鮮やかだが、末端に近付くにつれて白く変色している独特の色彩。
(……あれ?何処かで覚えがある色彩ですね…。)
うぅん?と、首を捻る。島…ではなく、本土に居た頃に確か――同じ『旧家』にそういう子がいたような…。
「あ、いえいえ…!ちょっと気晴らしに出向いて散策しているだけなので大丈夫ですよー…。」
と、あははと愛想笑いを浮かべながら、右手を軽くゆらゆらと振って大丈夫だと口にする。
だが、距離が縮まれば矢張り覚えの或る面影に、また考えるように内心で首を捻り。
「――あ、もしかして……。」
思い出せたのか、僅かに色違いの双眸を見開きながらも、直ぐに気を取り直しておずおずとご質問を。
「あの、いきなりの質問ですみませんが…もしかして、なんですけど…【鳳】家の方…です…よね?本土の『旧家』の一つである…。」
【落花】も今は数少ない『旧家』の一つ。しかも、大変容後に【呪い】を内包した一族だ。
結果的に、周囲との付き合いはほぼ隔絶に近いがそれでも幾つかの旧家とは繋がりが僅かにあった。
確か、その一つが――…むしろ、お互い面識も一度か二度くらいはあったかもしれない。
■鳳 悠樹 >
「てんちょこれ、買うっす。
後で食べ方教えてほしいっすよ」
店の奥からダンディで渋い声ではいよーと返事。手書きの説明を入れておいてくれるとのこと。
マニューゼット川の河口にある港町に住んでそうな見た目なのに先祖代々農耕民族らしい。
初めて見た地球人はほぼ例外なくSANcが発生しそう。でも超いい人なので度々利用している。
やっぱり人格は見た目で判断できないんですよええ。
「そっすかー?その辺は入り組んでるんで迷子にならないように気を付けるっすよー。
……あー!」
自分の家の事を知っている?いや確かに特徴的な髪の毛しているけれど……とまで考えて
先程の違和感の正体に思い至りおっもいだしたそうだと柏手を打つ。
まだ本土で修行してた頃に総会とかで何度か顔を合わせた覚えがある。
「落花さんちの!いろはちゃん!
わーひさしぶりー!元気してた?
こっち来てるんすね、電話してくれたら迎えに行ったんすけど!
え、きたの最近っすよね」
久しぶりに本土の知り合いに会えたのでテンションが爆上がり。
一応補足しておくと総会は滅茶苦茶真面目な大人同士の集まりなので全然そんなフレンドリーな場ではない。
むしろいがみ合っている家系も多い。なので大変重苦しく刺々しくなりがちな場です。
仕方がないっちゃ仕方が無いが……
「え、どれくらいこっちに居るんすか?制服ってことは暫くいるんすよね?」
とはいえ子供同士はそういう場でも仲良くなるので前に何度か遊んだことがある気がする。
なお、その時はほぼ男児みたいな見た目だったことは当人は忘却の彼方。