2020/06/13 のログ
ご案内:「宗教施設群/とある協会」にアリソンさんが現れました。
■アリソン > 土日に何回かに分けて執り行われる礼拝式に紛れ込む形で
メイド服に身を包んだとある種族の少女はいた。集団での礼拝式は滞りなく行われ、
あとは熱心な信徒による個人的な礼拝が細々と静寂の中で祈りを捧げ頭を垂れ、
膝をついてロザリオを胸に抱き祭壇前で祈りをささげている一人がアリソン。
「…神の御心のままに Amen」
最後の言葉を唱え終わると 慣れた手つきで十字を胸の前で切り、
祈りが終わった後でも暫く瞼を閉ざし祈りを続けている模様。
ご案内:「宗教施設群/とある協会」にエルピスさんが現れました。
■エルピス >
『宗教』には多くのモノが必要である。
経典の為の書物。
儀式の為の道具。
帰属の為の装飾。
etc。
そしてそれらは、"ありふれたものでは宜しくない"場合も多い。
分かり易く言えば、"普段使わないようなもの"をよく使う。
「そう言う意味でも、こういう所は良いお客さんなんだよね。」
礼拝室の外で呟くのは右腕が2本ある、少女のような少年。
大きな箱を2箱程、2本の義腕で抱えている。
■アリソン > 祈りが終わったのに膝をついたまま祈っているはたから見てもメイド服の少女。
ロザリオを胸の前で掲げて頭を垂れ、指を絡めたまま動きがない。
ただ暫くして気持ちがすんだのか今日の祈りは此処までにという事で祈りの姿勢をやめて
ゆっくりと立ち上がろうと動き出す、ロザリオは首から下げるのではなくポケットにしまい込み、
「さて、長く感謝の祈りをしてしまいました。」
他に祈りをささげていらっしゃる方々の邪魔にならない様に、
静かに礼拝堂から出ようと出入り口の扉をゆっくりと開けたところ、
大きな箱二つを抱えている人物と視線?があった気がする。
「あら…?こんにちは?」
■エルピス > 礼拝が終わったらしい。
人が掃けたら搬入しようと思って脇に控えていたのだが、ふと、メイド服の少女と視線が合う。
「……ぁ、こんにちは。」
挨拶も受ければぺこりと頭を下げて返す。
それにしても……
(どこかで見たような……)
と、既視感を覚えながらもメイド服の少女を見つめる。
暗い所に身を置いていれば互いに顔ぐらいは見たことあるかもしれないし、
もしかすれば知っているかもしれない。
いずれにしても白昼の礼拝堂ともなれば、互いの雰囲気は違うのだろう。
■アリソン > 礼拝堂に残っているのはあと何人か位。
神父もシスターも礼拝堂にはおらず奥の休憩所などに下がってしまっていない。
朝昼晩という礼拝の時間以外は本当に静寂の時しか刻まない場所柄、
礼拝堂に入らずそこに待っていた少女に見えるような少年の姿に首を傾げて。
「…祈りの時間は終わってますよ?中に居られる方々ももうすぐ終わられますし。」
何かご用件があったのではなくて?と箱二つを持っていた彼を見やる。
夜は夜でも月明かりがあまりない新月の夜の時のみ落第街等に出没するメイド。
それ以外は清楚に慎ましく学生らしい学生生活を送っているに過ぎない(自称)。
既視感は日中においては人の顔を覚えないというのもあって、思い出そうにも覚えていない。
■エルピス > (気のせいだったかな?)
そんな時もあるだろう。
深く追求することでもないので直ぐに思考を切り替える。
「あ、うん。ありがとう。
担当の人に渡すだけなんだけれど、まだ話しているみたいでね……」
中を見て、居残っている内の一人を見る。
……何人かの信徒と会話を交わしていて、
どうにも割って入り辛い雰囲気を覚えている。
■アリソン > 少年は中に入るのを躊躇しているご様子なので、礼拝堂前のベンチへと足を進めてそちらに腰を下ろしてしまう。
立って話をするより座って話をした方がいいのではないでしょうか、と何となく少年を見つめてみる。
「お座りにならないのですか?ただ待つにしても座った方が楽なのではなくて?」
ベンチは出入り口に近い所に置かれており、斜めに振り返れば中の様子が見えるもの。
中の様子を何となく耳で聞いたのは―話の内容はともかくとして何かの打ち合わせの模様。
頭にかぶっていたベールもさっとぬぐい取って丁寧に折りたたみ始めた。
■エルピス >
「う、うん。」
促されるままにベンチに座る。
搬入予定の荷物も丁寧に地に置いた。
ちょこんと足を揃えて座っている姿は借りてきた猫を被ったような大人しい雰囲気で、
それっぽい服の一つでも着せればシスターと間違われそうな清楚さだ。
「お姉さんは、ここの人?」
■アリソン > 振舞い方がその辺の素人にメイド服を着せた代物ではない。
それなりの所作の教育を施された鮮麗された振る舞い方が存在し服を纏うそんな感じ。
黙っていれば 誰か曰く 美人 だった。そうある弱点を除けば清楚にしてメイドにもみられるそんな感じ。
少年がベンチに腰を下ろしてくれればそちらへと体の向きを変えて傾聴するかのような姿勢に正す。
「ここの人ではないですね、土日どちらかの礼拝に訪れる信徒の一人です。今日は土曜日に来ているのです」
■エルピス >
(……綺麗……よっぽどの修練を積むか、"そう言う能力"でもないと出来ない動きだよね……。)
アリソンの上品な振る舞いに目が行く。
所作の一つ一つが洗練されている様に感心している視線だ。
「そっか、そうなんだ。
……誰かのお付きとかじゃなくて、一人で来てるの?」
アリソンのメイド服へと視線を落とす。
装い的に、主人と一緒に来ているのかもとか考えていそうだ。
■アリソン > (…右腕が二本あるように感じられるのですが…それだけですね)
気づかれない様に反響定位で彼の事を視力代わりに異能で視ていた。
腕が義腕で尚且つ二本という謎仕様なのは疑問が発生するも個性ではと片付けてしまう。
一つ一つの所作が丁寧であり、どこも下品とかは顔をのぞかせていない。
「一人です。お付きは御座いません」
メイド服はただの趣味に過ぎず、装いの大本は市販されたものを改造して着こなしたもの。
コスプレとかのあのような造りではなくきちんと縫われたもの。
■エルピス >
異能による探知の通り、二本ある義腕以外には妙なものはない。
ついでにいえば、箱の中身も真っ当な備品であると認識出来る。
後は男の子にしては髪が長いとか、その位だ。
「そうなんだ。ということは、えっと……
かなり凝った趣味? 動きも服もとても綺麗だけれど……」
思わずメイド服の袖を取って質を確かめようとするものの、
はたと我に返って手を止めた。
■アリソン > 箱の中身は透視?は出来ると思うが色々と日中と裏がありそうな落第街やスラム以外では自重している。
箱の受取人はここの教会の担当者なのだから詮索不要という事で見ていない。
あと 少年の髪が長いについても 個性で一括りにして気にいない。
「ただの趣味でございます。メイド道を究めたくメイドに驀進あるのみなのです」
袖に手が伸びる様子に 御触りになられます?とすっと彼の目の前にひらひらする袖を差し出してみる。
くすくすと少し可笑しそうに微笑んで どうです?なんて。
■エルピス >
「メイド道……」
何か凄い単語が出てきて、呆気に取られている。
異能を使わなくても口が開いている様が浮かぶ位の反応だ。
「……ええと……」
ひらひらする袖が差し出された。
誘惑に勝てず手を伸ばして触ってみる。そっと触れた。
■アリソン > メイドがメイドになる為にメイド道を究めて一人前のメイドになる為の教えがメイド道。
まだ真髄を理解しきれていない為、メイドとはいかなるものかから学んでいる筈。
「メイド道はメイドがメイドにならんが為にメイドを学び経験を積む 一人前のメイドとなる事が最終目的かと。」
そっと触れられる袖、そこだけなんか妙な時間の流れがする。
場所も手伝ってか 男と女の淡い春の感じが漂うような…?
■エルピス >
「メイドがメイドで……えーっと……メイドメイド……」
頭の中がメイドで染まりそうだ。
そう言わんばかりの混乱具合だ。
袖の感触は見た通りかそれ以上の上質さ。
傍から見れば微笑ましくも仄かに甘さを感じる構図の、ような。
「う、うん。とにかく一人前のメイドさんになるんだよね。
とても大変そうだけれど……えっと、頑張ってね?」
■アリソン > 「メイド道は色々と奥が深すぎて真髄に辿り着けておりません。」
メイド道はそれほど難しい。彼が戸惑うのも無理はない。
アリソンでさえ説明してて混乱に陥りそうになっていたから。
袖を触られている間 微笑ましくもほのかに甘酸っぱい構図に
心の中で何を思ったかは秘密にしておく。やがて御触りも終われば
「…一人前になれると良いのですけれど。
頑張りますね…ではそろそろまたいずれなるときに逢えるまで。」
では、と腰をあげて深々と会釈をすると教会を後にしていきます。
ご案内:「宗教施設群/とある協会」からアリソンさんが去りました。
■エルピス >
「あっ、う、うん。」
我に返って手を離し、立ち上がりながら二本の右腕で器用に荷物を回収する。
奇怪だが、手馴れた動きだ。
深呼吸。
平静を取り戻す。
「じゃ、またね。」
既に人もいない
荷物を届けて仕事を終わらせるとしよう。
ご案内:「宗教施設群/とある協会」からエルピスさんが去りました。