2020/07/17 のログ
ご案内:「宗教施設群/教会」にセレネさんが現れました。
セレネ > 夏場の雨にしては雨脚も強く、ゲリラ豪雨と言っても良い程の雨量。
雨避け代わりのフードローブに数多の雨粒が当たり、バラバラと音が鳴る。

身体が重い。片目は魔力不足により一時的に失明状態。
耳も少し聞こえが悪い。
お陰で日常生活に支障が出る。

雨宿りでもと、教会へ足を運べば両開きのドアに手をかけ――
何度か遠近感が狂ってノブが掴めなかったが。
何とか掴めば身体全体で押すようにドアを開ける。

ふらふらと覚束無い足取りで、伝う雨粒もそのままに教会の床を濡らしていく。

セレネ > 普段の足取りより遅く、一番近い長椅子へと手を伸ばす。
背凭れを何とか掴めば己の身体を引き寄せるようにして椅子の一番端に腰掛けて。

「…つかれ、た。」

まるで長旅でもしてきたよう、異国の言葉で呟けば。
首を擡げて背を預ける。
祈る気はない。祈りの言葉もない。
ただ、居心地が良い此処に引き寄せられるように来ただけで。

セレネ > この土砂降りの雨により、教会に祈りに来る人は今の所居ないようだ。
幸か不幸かは分からないが…少なくとも襲われるような事はないと安心出来る。

――頭痛がする。
しかし回復魔法は使えない。
頭痛薬も寮にある自室だ。取りに戻るには時間がかかる。
雨粒が落ち、弾けて砕けた。
両手両足は冷えてあまり感覚もないときた。
口元には力ない自嘲の笑み。

…これは、怒られるなぁ。

セレネ > 「――あぁ、眠い。」

昨日は何時寝たっけ。
殆ど寝られなかったような気がする。
眠い。眠い。

微睡む瞳と、重力に従い横にずり落ちる身体。
硬い木の長椅子に力なく寝そべるとそのまま眠りに落ちた。
誰かが起こすか、自力で起きるまでは暫く。
静かな寝息を立てて。

ご案内:「宗教施設群/教会」からセレネさんが去りました。