2020/08/02 のログ
ご案内:「宗教施設群-修道院」にマルレーネさんが現れました。
ご案内:「宗教施設群-修道院」に神樹椎苗さんが現れました。
神樹椎苗 >  
「しいは、えらくなんて」

 それが正しいと、最適解だと誤魔化して。
 他に出来る事などないのだと、言い訳をして。
 『友達』の願いを祝福するだなんて、役割に浸っていただけだ。

「わからない――」

 最後まで見届けることができた喜びと。
 ただ一人、想いあえた『友達』を失った悲しみ。
 そのどちらもが、間違いなく椎苗の本心で。

「いたくて、くるしい――」

 ただただ、腕に抱かれて涙を流す。
 言葉ももう、出てくるものは嗚咽ばかり。

 ――ああ、ようやく。
 本当に『死を想う』意味を、知ることができた。

 なにか、大切なものを見つけた――そう感じる事ができた。

マルレーネ > ………

彼女にはわかるまい。
だって彼女はまだ、幼いのだから。


「いたいよね。 くるしいよね。
 泣いたって、いいからね。」

嗚咽ばかりを零す少女の頭を撫でながら、己も目をぎゅっと、閉じる。


悲しむのは当然だ。
それは、否定したらいけない。 だから、ゆっくりと泣かせていく。
何もただ、しない。

自分の仕事がまだあるとしたら、それはこの次だ。

神樹椎苗 >  
 嗚咽は暫く止むことはなく。
 涙が止まるのにも、幾分と時間が必要だった。

「――こうやって」

 嗚咽が止んで少し経つとようやく、掠れた声が小さく。

「泣かされたのは、はじめてです」

 修道女の胸に顔をうずめるように、体を小さくしながら。

「なんか、てれくせーです」

 まだ少し鼻を鳴らすようにしながらも、落ち着いてきたのだろう。
 複雑な気持ちで顔こそ見せられなくて、上げられなかったが。

マルレーネ > 「………もう、落ち着きましたか?」

初めてだと彼女は言う。
そんなことって。 私が彼女の年の頃は、よくわんわんと泣いていたもの。
それは私だけじゃないはずだ。

ぽとり、ぽとりとまた、涙が落ちる。
彼女が泣き止んだのに、まだまだ、こちらは次から次へと。

幼い少女が歩んできた道を考え、また泣いた。

「………二人だけの内緒ですね。」

頭を胸に抱いて、そっと髪の毛にこちらも顔をうずめるようにして、そう囁く。

神樹椎苗 >  
 内緒だと言われれば、顔を上げないまま頷くだけで応える。
 しかし、頭の上に落ちてくる小さな雫は、まだ止まっていない。

「どうしてそうやって、泣いてくれるのですか」

 ほぼ初対面だというのに、こうして心から痛みを分かち合おうとしてくれている。
 そして、その真摯な相手を想う心が、椎苗からずっと押し込めてきた感情を引き出したのだ。

「仕事だからって、そう、出来る事じゃねえですよね」

 修道女――聖職者はこうして人の悩みや後悔を聞くのも仕事だと、知っている。
 けれど、今自分を抱きしめてくれている相手は、与えられた『役割』を果たしているだけには思えなかった。

マルレーネ > 「………それは、違います。」

首を横に振っては、小さく吐息を漏らす。
相手の疑問は最もではあった。
二度目の出会いとはいえ、初めて出会ったシチュエーションはあまりにも非日常。
こうやって、しっかりお話をすることは初めてに近い。
そんな相手がぼろぼろと泣いているのだから、格好悪いったらない。

「……仕事なんて、思ってませんよ。」

そっと頭を撫でながら、言葉を紡ぐ。

「私は、 貴方を。
 あの場から助けてくれた恩人だと思っています。
 そんな恩人の気持ちを、受け止めないわけにいきません。

 私にはできないことができる、強い心を持っている人間だと思っています。
 そんな尊敬する人の言葉を、耳に入れないわけにいきません。

 そして。
 私の腕にすっぽり収まる、小さな女の子だと思っています。
 泣いている女の子の思いを、自分のものとして受け止めらなくて、大人だとは言えません。」

言いながら、額にそっと唇を当てて。

神樹椎苗 >  
 額のくすぐったさに身をよじる。
 やっと上げられた顔は、目じりが赤く腫れていて、一瞬だけ見上げて視線を合わせるが。
 慌てて目を逸らした。

「しいに、助けたつもりなんてないですし。
 お前が言うほど強くも――『人間』とすらも言えないです。
 でもまあ、だからって言うなら」

 もぞもぞと、腕の中で身じろぎして。
 ほんの少しだけ、声に甘えるような幼さを感じさせる。

「――これで、おあいこです」

 恥ずかしさを紛らわすように、柔らかな温もりに縋り付く。
 遠く微かに残る誰かに抱きあげられた感触――。
 それを想起しながら初めて感じる温もりは、あまりに心地よかった。

マルレーネ > 「はい、おあいこ。 秘密ですよ?
 ……それでも、私が勝手にそう思っているだけですからね。」

囁きながら膝の上に抱いて、胸に抱く。

「………椎苗ちゃんは、こうしていて………気持ちいいですか?
 ………もし、望むなら、いつだって来ていいんですよ。
 私の膝と私の胸で良ければですけど。」

穏やかに尋ねながら………ゆりかごのように揺れて。
腕の中にすっぽり納まってしまう少女の姿と、ようやく雰囲気が重なり合う。

神樹椎苗 >  
「――べつに、ちょっと、てれくせーだけです」

 まるで、心地よさに甘えていたのを見透かされたようで。
 誤魔化すようにむくれながら、それでも体は預けたまま。

「まあ、そう、ですね。
 お前が来てほしいなら、来てやらなくもねーです」

 そっけない言い方に反して、左手はしっかりと服を掴んでいて離さない。
 甘え方を知らない子供が戸惑っている――そんなふうにも見えるだろう。

マルレーネ > 「来てほしい。」

こっちもぎゅ、っと少女の肩を抱いたまま、離さない。
むしろこちらが甘えている、まであるくらいに、少女を引き寄せて、頭に頬ずりを二つ。

「………とっても、来てほしいです。
 お話もしましょう。
 一緒に泊まっていってもいいですよ。
 ベッド、ちょっと大きいですから、二人でも眠れます。

 いつでも、いつだって。」

引き寄せ、撫でて、甘えて。

「……私とも、友達になってくれますか?」

神樹椎苗 >  
「ん、くすぐってーです」

 頬ずりされれば弱く抗議するものの、その表情は柔らかく緩んでいて。
 来てほしいと言われた事に嬉しさを隠せていなかった。

「仕方ないですね。
 そこまで言われたら、一泊くらいしてやらないとかわいそうですし」

 捻くれた答えを返しながら、互いに甘えあえる時間に安らぎを覚え。
 けれど、『友達』と言う言葉には、すぐに答えを返せなかった。

「――お前は、良い奴です。
 優しくて、弱いのに強くて、あたたかい」

 腕の中で目を閉じて、修道女の体温を感じる。
 鼓動を感じて、『生命』を想う。

「しいをこうして抱き寄せて、想ってくれた相手も――お前が初めてです」

 誰かの腕に抱かれて、その体温に触れるのがこれほど心安らぐものだとは知らなかった。
 そこまで――心を許せてしまう相手が、現れるなんて考えたこともなかった。

「それでも、しいの『友達』は、あいつだけです。
 それは、それだけは――永劫変わることがない、でしょう」

 あの関係性を『友達』だと、その誰かを『友人』だと呼ぶのなら。
 椎苗にとって、それは唯一無二のものだ。

「べつに、お前が嫌とか、そういうわけじゃ、ねーですよ。
 ただ、そう、『友達』とは違う、そう思っただけで」

 答えてから、慌てて言い訳するように言葉を付け足す。
 『友達』にはなれないと答えたものの、けれどこの関係性を言い表す事が出来ず。
 もどかしさにまた、隠れるように顔をうずめるだろう。

マルレーネ > ああ。そこまでに。
これは私の失敗だ、すぐに分かった。
そこまで強く思える友人と同じ呼称が、使えるはずがない。

「………椎苗ちゃんは、本当に、ともだちおもいなんですね。」

もう少しだけぎゅっと、抱き寄せる。
うん、うん、と静かに頷いて。自らの発言に後悔しつつも、顔には出さない。

「それでいいと思います。
 今掌にあるものを、ずっと、ずっと大事にしてください。
 それはきっと、辛いことでは無いですから。

 椎苗ちゃんが思うように、感じたままに。
 私に協力できることがあれば、何でも。」

顔をうずめる少女を愛おしそうに抱きながら、そうですね、なんて。


「………お姉ちゃんとか呼んでみます?」

なんて、えへ、と冗談交じりに。 明るい調子に戻そうと。

神樹椎苗 >  
「『友達』想いかどうかは、わからねーです。
 これだって、初めてなんですよ」

 この一か月ほどの間、本当に初めて経験する事ばかりだった。
 理論理屈、情報としての知識――それはいくらでも持っていたが。
 実際に経験するものは、感じるものとは、あまりにかけ離れていた。

「はい、大事に、できうる限り。
 協力も何も――お前には今こうして、助けられてしまってます」

 そう、感謝を伝えつつ、冗談交じりな言葉に顔を上げた。

「――『お姉ちゃん』?」

 言われるまま、本当に不思議そうな表情で繰り返す。
 そんな本来の幼さが垣間見える一瞬の後、真剣に考えこむように目を細める。

「姉、姉妹、家族――。
 よくわからないですが、それは、こういうモノなのですか?」

 そう、何も知らない子供のような、素朴な疑問をたずねるように。

マルレーネ > 「そうですね…………。
 私を信用はできますか?」

そっと肩を抱いて、向き合って、真正面から見つめ合って。

「私の言葉を、ひとまず真実だと考えて、受け入れることはできますか?」

穏やかなまま、修道院の空気の流れが止まったかのよう。
問いかけて、首を傾げ。


「……貴方の疑問に、できるだけ、嘘をつかずに誤魔化さずに答えたいので。」

えへ、と舌をちょっと出して笑った。

神樹椎苗 >  
「今更です。
 お前の言葉は、信じられるだけの心が籠っていますから」

 信用できるかと問われれば、すぐにそう返すだろう。

「――こうやって、真剣に向き合おうとしてくれる相手を。
 その言葉を信じて、受け入れたいと、しいは思っていますよ」

 穏やかでけれど真剣な眼差しに、椎苗もまた正面から応える。
 修道女の茶目っ気が出た笑みには、同じように微笑みを浮かべて。

マルレーネ > 「ひとつめ。」

ふー、っと一息をついて、視線を合わせる。

「貴方は友達思いです。」
「貴方に友達として選んでもらった人を羨ましく思います。」

「そんな貴方を、私は。
 尊敬しています。」

そっと手を取って、手の甲にキスを一つ。

「……これは、"敬愛"という意味だと教わりました。
 私も、貴方のように友人を大切にしたい。」

「それを教えてくれた貴方に、感謝を。」

その手を引き寄せて己の胸にあてて、ぎゅ、っと掴んで祈りを捧げる。

神樹椎苗 >  
 尊敬していると真っ向から言われれば、流石に座りが悪いのか、唇がむず痒そうに歪む。
 そして、敬愛の証を示されれば、驚いたように目を丸くして。
 告げられた感謝の言葉に、ほのかに頬を染めて、目を逸らす。

「――これは、てれくせーですね」

 茶化すわけでなくそう口にするのも、言われたように素直に受け入れようと努めているからだろう。

マルレーネ > 「ふふ………、ふたつめ。」

微笑みながら、少しだけ困ったように。


「………その。
 私も家族は特にいないので、ごめんなさい。
 言ってみたはいいんですが、よく分からないのが本当です。」

勢いで言いました、と、頭を下げて謝罪する。

「……妹がいたら、こんな感じかな、なんて、………ちょっと思っちゃって。」

えへ、と微笑みながら、舌を出して。

神樹椎苗 >  
 頭を下げられれば、一時きょとんとしてその様子をみて。
 そして微笑みながら舌を出す様子を見れば。

「――ぷ、ふふ、なんですか、それ」

 そう、可笑しそうに声を出して笑う。

「それじゃあ、お互いにしらねーんですね。
 家族も、姉妹も――そーですね、それなら」

 この茶目っ気がたっぷりの、心優しく、相手を慈しむことができる女性と。
 いつか、誰かとしたような言葉を交わしてみてもいいだろう。

「ちょっと『試して』みますか。
 お前と、しいで――その、『普通』の姉妹みたいなものを」

 言ってみるとどことなく恥ずかしく、はにかんでしまうが。

「家族とか姉妹とか、それがどんなものか、なにをするのか、しいは知識でしか知りませんが。
 それでもお前となら――そんな関係を試してみるのも、悪くないかもしれないです」

マルレーネ > 「そうなんですよぉ、………だから、こう、そういった相談が来ると本当、ちょっと困っちゃって。
 あ、絶対秘密ですよ!」

なんて、人差し指を自分の唇に当てながら、にひ、と笑う。
楽し気に振舞いながらも、相手の言葉には少しだけぴたり、っと静止して。

「ちょっとだけ、ですよ。
 二人きりでいる時だけ、ちょっとだけ。」

「………おいで、椎苗。」

そっと、改めて両手を広げて。
自分から初めて、他人を呼び捨てにする。

神樹椎苗 >  
「そうですね、ちょっとだけ」

 限定的で不器用な、『お試し姉妹』。
 呼ばれた名前は、いつもとまるで違う響きを持っていて。
 途端に、気恥ずかしさがにじみ出てくる。

「ん――」

 それでも、広げられた腕の中には思い切って飛び込んで。
 そう、誰かの腕にはじめて『自分から』身を預けに。
 腕の中に納まれば、さっきまでと変わらないはずなのに、胸の奥がやけに暖かい。

「――『お姉ちゃん』」

 そう口に出してみたら、それはとても『特別』な言葉に思えて。
 喜びと恥ずかしさと、ほんの少し切なさが入り混じり――。

「――てれくせーです」

 顔を赤くしながら、甘えるような笑みを浮かべた。

ご案内:「宗教施設群-修道院」から神樹椎苗さんが去りました。
ご案内:「宗教施設群-修道院」からマルレーネさんが去りました。
ご案内:「【イベント】常世島関係物故者慰霊祭 宗教施設群」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「・・・・・・『約束』を守れなかったんだ」

友達に誤りたい、仲直りしたいだけどどう謝ればいいか、どうすればいいかがわからない。

結果宗教施設群にたどり着いた。なにか分かるかも知れないと思って。

「・・・・なぁ、聞いてくださるか・・・・わからないんでござる。友達に誤りたい、仲直りしたいでござる・・・。だけどどうすればいいか、何をすればいいかわかないんでござる。」

震える声で、空を見上げつつも、ひとり愚痴る。

「某は、こんなにも醜くて、立ち直ったと思ったらまた、折れてて・・!情けないでござる・・・!!!!!最低でござる・・!」

空は晴れなのに視界が濡れる。

「雨が降ってきたでござるな」

持流 童男 > 「しばらく会わないと心に、誓ったんでござる。だけども・・・だけども・・・」

胸を抑える。

「心が痛いんでござる・・・。心臓が・・・魂が・・・痛いんでござる・・・友達を失った・・失ってしまった・・!!!」

崩れ落ちる。祈るように。祈りたくはないが。

「それがどうしても本当に辛いのでござる」

持流 童男 > 「強くならないと行けないし、自分を救いたいって、
忘れられなくて讃えられるヒーローになりたいって思えるんでござる・・だけど・・・」

胸を強く、握りしめる

「それ・・・でも・・・!心にぽっかり穴が空いちまって、何も手がつけられないンでござる・・!!!!」

かがむように

持流 童男 > 「初めてできた友達なのに・・・!!!某は裏切ってしまった・・!!!!自分のことばっかり言って、それなのに」

自分かってなのは分かってるどうしようもなく、
だけども、あぁ本当に自分勝手だ

「まだ、仲直りしたいって思ってる自分が未練がましくて自分勝手で許せねぇんでござる・・!!!」

「許される方法も・・!!救える方法も・・・!!全然わからなくて・・!!」

「辛くて・・・苦しくて・・・!!!!」

苦悶の表情をしつつも、泣きつつ嗚咽を漏らす

持流 童男 > 「・・・・ちょっと立ち直ったって思ったらすぐこれでござる・・!!!」

言いつつも自分の未熟さを恥じる。

「相手の痛みなんて理解できてなかった・・!!!相手の立場になって考えても!!これだった!!!また・・・!!!また、傷つけてしまった・・!!!!!」

懺悔するように

「自分可愛さに逃げて!!自分が傷つかないために!!!某はまた目をそらしてしまった・・!!!!!」

持流 童男 > 「はじめてできた!!この世界で初めてできた!女の子の友達を!!!某は裏切ってしまった!!!」

鼻水がたれる涙があふれる。


「・・・・幼女殿にも・・・いわれたでござる・・、いじめるのって・・・」

思い切り地面を四つん這いになった状態で叩く

「苦しい・・・辛い・・・だけど・・逃げたら駄目でござる・・・」

持流 童男 > 「これじゃ・・悲劇の主人公気取りじゃないかでござる・・・・」


うなだれつつ壁によりかかりつつも


「・・・すまないでござる。少し楽になったでござる。」
そう言いつつも佐藤 花さんの墓に、思い切り独り言を話てたらしい

持流 童男 > 「・・・すまないでござる。一方的に喋ってしまい。」

言いつつも謝罪しつつ

「・・・今度メロンパンとコーヒーを持ってくるでござる・・・お主は、あっちの友達と、しっかり、やってくれでござ・・・る」

いいつつもその場を去ろうとする。

ご案内:「【イベント】常世島関係物故者慰霊祭 宗教施設群」から持流 童男さんが去りました。