2020/09/08 のログ
■持流 童男 > 「あーそうでござるよなぁ・・・そうなんでござるよな、
クッソ可愛い魅力的で強い女の子がいるんでござるよなぁ。
・・・そうでござるな。」
そう思いながらも、女性のことを考える。
だけどトラウマのフラッシュバックが、よみがえってしまう
怖い。裏切られるのが
「素敵な女性・・・うーん、・・うーん。
でも、某のような、キモオタが、話しかけたら引かれられないでござろうか。
某ごときが・・正直、怖いんでござるよ。拒絶されるのが。
お主にはいってもよいでござろうな。オダ殿。
某、元の世界で、女性に裏切られて、そういう女性の人たちを、仮面をつけてでしか見れないんでござる」」
そう自分の弱さを思わず友達に、弱音を言ってしまう。
ヒーローの仮面をとりながらも、弱いドウオとしての一面を
オダさんに見せる。友達だから、友人だから見せれる一面
『仲間』には見せれない一面
「・・・気持ちのいい話じゃないでござるけどね。すまないでござる。忘れてくれでござる。ただ、・・・そうでござるな。
・・風紀委員の友人にきちんと、話してみるでござる。ありがとうでござる。助言してくれて。」
逃げなのはわかってるんだ、だけど、怖いんだ
そう思わず言ってしまう。
ヒーローの仮面をつけないでなんとか、話しかけれた人物もいた。だけど、怖いんだ。そう思ってしまう。
■オダ・エルネスト >
「恐れるものがあるのは、人間であれば当然のことだ」
目を閉じて童男の言葉を受け止めて、告げる。
脚を組み替えて、目を開く。
「先ずは、自分がオタクであったもキモいと思うのを止めてみようか。
君は、これからモテたい……つまり、ネガティブから変わろうとするのは
自分を卑下する事を止めなければ、不可能だ。
思うことはあっても、言葉にするのはやめておけ―――言霊は呪いだ」
「それが、私から出来る友人としての唯一の助言だ」
そこで一度息を吐く。
■持流 童男 > 「・・・うむ、そうで・・ござるな。」
その言葉に頷く。
だけどトラウマは未だ根深い。
女性が、怖い。沙羅殿は、仕方ない。某が悪い
そして少しだけヒーローの仮面をとってから笑って
「・・・友人に言われたなら、直してみるでござるよ。」
・・・だけどレイチェル殿や、凛霞殿が、風紀委員の女性の人達はいい人だってわかるんでござる。だけど、その頭の中で、心の中で、某は、きもがられてるんじゃないかと思ってしまう。
だけど言わない。これは言っちゃだめだ。
我慢する
「・・・済まぬな湿っぽいこといって。ところで、ツインテールとポニーテールの女性たちは、結構胸がぼいんぼいんとしてるでござるよ!!!すっげぇかわいいでござる!!」
そう笑って言う
■オダ・エルネスト >
「そいつは重畳だ」
では、と右手をゆっくりと肩の高さまで上げて手のひらをみせる。
「では、次にコミュニケーション。
こればかりは聞くだけでは分からない」
そして、広げた指を拳にゆっくり握る。
「これは、年齢を重ねるだけじゃ、どうにもならない。
交流っていうのは、相手を落ち着いてみて相手の事を考えて
相手の事を想って言葉を紡ぐ事でしかコミュニケーションを高めることは出来ないんだ」
言葉では簡単に納得できることに聞こえるかも知れない。
でも、これはとても難しい。
言うほど簡単じゃない。
なんなら誰も彼もが死ぬまでコミュニケーション能力というものは一生かけて磨いていくものである。
「だから、これは、どんなに陳腐な言葉でもゆっくりと一つずつ口にしていくしかないんだ。
だからこっちに関しては、私もアドバイスというアドバイスはできない」
少し、申し訳なさそうに微笑みながらそう言った。
■持流 童男 > 「・・・なかなか難しいもんでござるな。コミュニケーションっていうのは、オダ殿でも難しいとは。」
そう思いながらも、少しだけ、苦笑しつつも
友達にしっかり弱いところを見せて、少しだけ
目を伏せる。だけど友人が言ってくれたのだ
「だけど逃げないで、やってみるでござる。怖いでござるけど。それでも、なんとか、やってみるでござる。できるかどうかはわからないでござるけどね。」
その微笑みに対してこちらは笑って見せた。
それでも、進んでいかなければいけない。
男友達ならいるのだ、だったら、そちらを頼ればいい。
「オダ殿は、本当に良い人でござるな。信頼できる人でござる。」
不法侵入してるのはだめでござるけどね。
と少しだけ苦笑して。
■オダ・エルネスト >
「そう、難しい。
人と人がわかり合うのは難しい。
これは永遠の命題だよ」
人類の対話が必要だが、
その対話はとても難しい。
「だから、童男。
君のその覚悟は素晴らしい。
そんな君に評価されてるのはありがたいよ」
――その輝きこそ、最初に君に見た輝きそのモノだ。
さて、と一度手を叩き笑みを浮かべ歯を輝かせる。
「さて、私に答えられる悩みへの解答はこんなものだ。
もし悩みが未だあるようなら、ここの主が帰ってきた時に相談するといい。
私の戦友は、人の悩みを解決する《専門家/プロフェッショナル》だ」
今度は、ここの主に相談すればまた違った解答が得られると勧めて、
今日はここまでというように立ち上がった。
「そろそろ、始業時間だろ。
風紀委員に出勤とかあるのかは知らないが、遅刻するなよ?」
■持流 童男 > 「おうそろそろ始業でござるよ。
・・・そういえば、ここの主の名前ってどんな名前なんでござるか?」
そうふとした疑問を、思い立ったので聞いてみる
ここの元の主の人の名前が分からなければ相談もできないだろうし
「いや、お主に悩みを言ってよかったでござる。お主だからこそ、言ってよかったでござるよ。朝のトレーニングも、早起きもするもんでござるな」
そう友人として笑う、オダ殿に向ける。
■オダ・エルネスト >
「ここの主の名前は、マルレーネ。
異邦人だが、学園の一年生だ。
私と共に地獄を過ごした戦友だ。」
そう、不敵に笑った。
「日本のことわざで確かあったろ、
早起きは三文の得だか……今日は一日ハッピーかもしれないな!」
笑みを返しつつサムズアップした。
■持流 童男 > 「マルレーネ殿でござるか。それならば、その人に今度は会いに来るでござる」
そうこちらも笑う、
しかし、なぜ不在だったんだろうか。少し気になりながらも
「おう!!幸せに何とかしてみるでござるよ!!」
そうオダ殿にサムズアップして、修道院を出ていこうとする。
その顔はどこか晴れやかだったという。
というか捕まえなくてよかったのか、ドウオ
ご案内:「宗教施設群-修道院」から持流 童男さんが去りました。
■オダ・エルネスト >
客人が去った。
去ってしまえば、再び暇な時間がやって来てしまう。
神は会話の相手にはなってくれない。
そう、自分から動かなければこういう役割に縛られる。
ただ神のためにある。 無欲で敬虔な信徒には私はなれそうにない。
全く、よくやってたものだなマリーは。
ご案内:「宗教施設群-修道院」からオダ・エルネストさんが去りました。
ご案内:「宗教施設群-修道院」に神樹椎苗さんが現れました。
ご案内:「宗教施設群-修道院」に神代理央さんが現れました。
■神樹椎苗 >
この日の講義を終えて、日の高さも低くなり始めた頃にふらりと、修道院立ち寄る。
そう、特別な理由はなく、ただ会いたくなったから──それだけで来ていいのか少しばかり悩んだが。
グレーのキャスケットを被り、修道院の前まで行く、が、そこで首を傾げた。
以前来たときは出ていた、相談受付の看板が出ていない。
修道院の扉も閉められていた。
(──今日は施療院の方ですかね)
最近、『姉』は落第街で医療支援活動を行っている。
一度様子を見に行ったのだが、なるべく来ないように言われてしまった。
『姉』を心配させるのは本意ではないので、大人しく従っている。
(となると、今日は会えねーですね)
仕方のない事だが、少しだけ不満が顔に出てしまう。
本当ならもっと姉と一緒にいたいのだ。
折角、可愛いと褒められた服を着て来たと言うのに。
もしかしたらまた、熱中症で倒れてるだけじゃないだろうか。
なんて、そんな同じ失敗を繰り返しはしないだろうと思いつつ。
開かないとわかりながらも扉に手を掛ける。
「────?」
──開いた。
一瞬、意味が分からず固まってしまったが。
まさか本当に倒れてるのではないだろうか。
「姉、いるのですかー?」
扉の隙間から顔を覗かせて、中に声をかけてみる。
しかし、反応はない。
本格的に倒れているのかもしれないと、非常事態を考えて院内に入る事にした。
──結果としては、何もなかった。
姉も居なければ、空き巣かなにかに荒らされた様子もない。
むしろしっかり片付けもされている。
きっと、姉がヒマさえあれば掃除や修繕に動き回っているからだろう。
(なんだ、ただ出掛けてるだけですか)
鍵も掛けずに出て行ったとなると、余程慌ただしい何かがあったのか。
しかし、そう言う事ならそのうち帰ってくる可能性も高い。
しばらく待っていれば合えるかもしれない。
玄関の前に座り込む。
暇や退屈を過ごすのは、さほど苦痛ではない。
留守番がてら、ここで時間を過ごす事にしよう。
■神代理央 >
落第街での聞き込みは成果を生まず。
警邏の最中に行うには、効率が悪いとの結論に至り、違う方法を模索するに至る事になる。
とはいえ、直ぐすぐ良い方法が思いつく訳では無い。考えを纏める為にも、先ずは『犯行現場』である修道院へと足を運んだのは、放課後遅く。黄昏の夕日が修道院を染める頃。
久し振りに警邏が非番、という事もあって、珍しく日が暮れる前に此の場所を訪れる事が出来た――。
コツリ、コツリと革靴を鳴らして。石畳を踏み締めて。
訪れた修道院の玄関先には――ぽつんと座り込む、少女の姿があった。
一瞬、マリーの関係者か。或いは、彼女を『待つ』者か。
少なくとも玄関前に座り込んでいる、という事は――マリーはきっと、此処に戻ってきてはいないのだろう。
となれば、行方が分からなくなって二日目となる。そろそろ、楽観視するのは難しくなってきただろうか。
まあ、先ずは。座り込む少女に事情を聞いてみようかと。
ゆっくりと近づいて言葉を投げかけようと――
「……すまない。此の修道院のシスターは不在か――」
投げかけようとした言葉は、途中で打ち切られる事に成る。
何故なら、眼前の少女はつい昨日、恋人に送られた『母親』のものと同一であったが故に。
即ち、此の少女は『神樹 椎苗』であるという事。
それに気付いてしまえば流石に。驚いた様な表情を隠す事も出来ず、少女の数歩前で立ち尽くす事になるのだろうか。
■神樹椎苗 >
ただただぼんやりと、『姉』を待ちながら時間を過ごして。
いつの間にか日が暮れた頃に、靴音が鳴って顔を上げた。
そこに居たのは一人の少年。
名前を神代理央。
『鉄火の支配者』という異名を持ち、過激な制圧行動で違反部活から恐れられる存在。
優秀な風紀委員であり、その産まれから何までエリートに属する。
そんな少年に対する椎苗の評は――。
「――クズやろー」
まるでゴミムシを見るような、蔑むような視線が少年に向けられた。
■神代理央 >
初手で投げかけられた言葉は罵倒。向けられる視線は侮蔑。
初対面の少女に向けられるには随分な態度に、僅かに眉を潜めながらも、取り敢えず歩みを進める。
恋人の母親、と聞いている少女に聞きたい事もあるのだが、今回の己の目的はあくまで修道院の調査。
「…随分な言い様だな。その言い草では私の事を知らない訳ではあるまいに」
少女にこんな態度を向けられる理由とすれば、大凡恋人に対する事だろう。そしてそれは、大きく否定出来るものでもない。
小さな溜息を吐き出しながら、少女の三歩前で立ち止まる。
「……まあ、何でも構わないが。中に入りたいのだが、構わないかね?」
■神樹椎苗 >
すっと立ち上がり、少年の前まで四歩進む。
体感温度がマイナスにまで下がりそうな冷たい視線で、少年を見上げた。
「気に入らねーですか。
そうですか。
なら言いなおします」
すう、と息を吸い、一息で。
「恋人と迎えた初夜で処女の娘に避妊もせずに連戦しろくにデートも恋人らしいこともしないうちに他の女のために奔走した挙句ぼろぼろになっている恋人にも気づかないでほったらかしてやっと落ち着いたと思えば妙な相手に因縁付けられすれ違いの末に喧嘩して捨てられかけて仲直りしたと思えばまた一人で落第街をほっつき歩いて大怪我して恋人が暴走するきっかけを作って諸々片付いたと思ったら夏祭りのデートでお持ち帰りした上に女に避妊具を用意させるようなクズやろー」
と、言い切った後。
「なにしにのこのこ現れやがったのですか。
懺悔ですか、悔い改めにでも来やがったのですか。
残念ですがお前の懺悔を聞く優しい姉――シスターは不在ですから帰りやがれですよクズやろー」
言いながら、右足で少年の脛を蹴ろうとする。
■神代理央 >
「………激しく罵倒されているのは理解出来たんだが、少しは区切って話してくれないか。全て聞き取れたかちょっと怪しいんだが…」
9割くらいは心当たりがあるし、否定の言葉を持たないが。
あまりに一気に告げられた言葉は、怒りよりも先に疑問符を頭に浮かべる事に成る。ぱちくり、と言わんばかりの表情で、首を傾げてしまうのだろう。
まあ、全て聞き取れたとしても否定の言葉は持たないのだが。
「……親心に満ちた貴様を無碍にするのは本意では無いのだがな。
懺悔にでも、悔い改めに来たのでもない。強いて言うなら――そうか。"やはり"シスターは不在か」
右足を蹴飛ばす少女を止める事は無い。
痛みに少々顔を顰めつつ、シスターの不在を告げる少女の言葉には――失望の色を隠さず、深い溜息を吐き出すのだろうか。
■神樹椎苗 >
「いえ、べつに聞き取って欲しい訳でもねーですし、聞かなくていーです。
すべて圧縮してクズやろーで十分ですし。
お前の能力自体は評価しますが、これとそれとは別の話です。
それよりも――」
むっと目を細めて、少年を睨みつける。
「『やはり』とはどういう意味ですか。
何があったのか、事情でも知ってやがるんですかクズやろー。
詳しく話しやがれです」
そう問い詰めるように言いながら、右足は止まらない。
淡々と連打、連打、連打。
■神代理央 >
「……貴様が沙羅の事を大事に想っている事は理解出来た。それに、聞き取れた内容については否定の言葉を持たんしな。
寧ろ、能力を評価してくれているだけ、有難いと思っておくとしよう」
呆れた様な溜息と共に、己を睨む少女を見下ろす。
「……それを貴様に言う理由も、説明してやる義理も無い。
少なくとも、出会い頭に罵倒と暴力を振るう様な者に丁寧に語って聞かせる程、私はシスター程慈悲深くない故な」
フン、と少女を一瞥すれば、好い加減痛みを訴え始めた脛を庇う様に数歩身を引いた後、彼女の横を通り抜けて修道院へと足を進めようとするだろうか。
何事もなければ、少女の話をゆっくり聞いてやっても良いのだが――今は、少しでも早く『犯行現場』を見ておきたい、と気が焦ってしまっているのだろうか。
■神樹椎苗 >
「待つのです、いくら風紀でもヒトの家に勝手に入っていい訳はねーのです。
シスターに、『姉』に関わる事ならしいにも無関係じゃねーです。
だから事情を話しやがれってんですよ」
すれ違おうとする少年の服を掴んで引き留めようとする。
「妙な横暴をするようなら本庁にクレーム入れますよ。
まず説明義務を果たしやがれです」
止まろうとしなければ、止まるまでしつこく妨害するだろう。
■神代理央 >
「……事情を話したところで、何がどうなると言うのかね。
貴様にとっては『姉』かも知れんが、学籍情報においてその様な事実は認められない。
よって、私にとって貴様は『無関係の生徒』でしかない」
服を掴まれれば、立ち止まって少女に視線を向ける。
その視線は、感情の色を見せぬ淡々としたモノ。
「クレーム?好きにすると良い。ならば今此の場で、公務執行妨害で補導しても良いのだぞ。
強引な手段に訴えないだけ、有難いと思って欲しいものだが」
突き放す様な言葉。拒絶する態度。
しかし、掴まれた服を振り解こうとはしない。立ち止まった儘、少女をじっと見つめるばかり。
それは、少女の気持ちを理解出来るが故のもの。
無碍に出来ず、振り解けず、己の言葉によって少女が諦めてくれればと。冷たい表情と言葉の中に、僅かな苦悩が滲んでいるだろうか。
■神樹椎苗 >
「――そうですね、たしかに『無関係』ですね。
まったくお前の言う通りなのがむかつきますね」
チッと大きく舌打ちをしながら、それでも手を離すわけではない。
表情は苦々しく歪んでいる。
「なるほど、公務と来ましたか。
それはつまり、いよいよ『姉になにかがあった』って事ですね」
声音に少しの焦りと、苛立ちが混ざる。
しかし、その後にすぐ大きく息を吐いて、頭を切り替えた。
そして方々に意識を『接続』する。
「――風紀のデータに事件の報告はあがってねーですね。
となると、事件性が認められない内容って事ですか。
なら、少し待ちやがれですよクズやろー」
そう言ってから、後ろに引っ張って手を離し、少年より前に出る。
「お前に鑑識みてーな能力はないはずです。
現場を調べるというのなら、しいの方が多少、得意と言えます」
そう言いながら、少年より先んじて、玄関の扉を開けて修道院の中を覗き込んだ。
■神代理央 >
己の言葉にも態度にも、決して諦めない少女。
気の強さと思い立ったらすぐ動き出すところは、何となく恋人に似ている。『親子』は似る者なのかな、と少しだけ苦笑い。
「………何気なく物騒な事を言わなかったか。風紀委員会のデータベースにアクセスするのは、それなりに問題行動なんだが」
と、小さく溜息を吐き出しながらも、それを咎める様な素振りは見せない。
「…やれやれ。まあ、手伝ってくれるというなら止めはしないが…」
と。溜息に交じるのは小さな苦笑い。
少女が諦めずに行動を起こした事を喜んでしまうのは、己もまだまだ甘いという事なのだろうか。
さて、そんな少女に続いて己も修道院の扉へと。
少女の頭の上から己も顔を突き出して、ひょい、と中を覗き込もうとするだろうか。
■神樹椎苗 >
「そうです、手伝ってやるのです。
感謝して崇めやがれば今後の対応も考えてやりますよ」
また大きく舌打ちをしながら、二人で並んで修道院の中を覗き込むことになるだろう。
修道院の中は、きれいに掃除されている。
それは先ほど様子を見に入ったときから変わっていない。
問題は、椎苗以外の人間が出入りした痕跡があるかどうか。
「――しい以外に出入りした痕跡はありますね。
この修道院が掃除されたのは昨日、それ以降の痕跡が二人分。
どちらも男のもので、姉のものではありませんね」
そう、わずかな埃の積もり方、動き方、微細な情報から『計算』を重ねて『解析』する。
その結果わかったのは、少なくとも丸一日以上『姉』が戻っておらず、男が出入りしているという事実。
それだけでも十分に異常事態だ。
「一応、念のために聞きますが。
姉に『なにかがあった』と思われるのはいつの事ですか」
そう少年に確認をとる。
■神代理央 >
「…すまないが、少女を崇め奉る趣味は無いのでな。
だから貴様も、その態度を改める事は無いさ。嫌う相手への対応を、無理に変える必要も無い」
僅かに肩を竦め、舌打ちする少女に応えつつ。
少女と共に中を覗き込めば、意外な程綺麗に整頓された修道院が見える。
争った形跡は一切感じられない。それどころか、つい最近綺麗に清掃した様にすら見える。
「……昨日掃除された?修道院の関係者か何か、だろうか。
そして、掃除した後に男二人分………」
ふむ、と考え込む。
昨日、落第街の施療院へ送り届けた担当医からマリーが帰って来た、見つかったという類の連絡は来ていない。
即ち、昨日の時点で『マリーは修道院にも施療院にも帰ってきていない』
掃除したのはまあ、マリーの関係者だとしても。その後に訪れた男二人と言うのは――
「……修道院を掃除したのは、関係者かも知れないが…。
その後に此処を訪れた二人、というのは些か解せぬな」
ふむ、と考え込む様な素振りと共に少女の言葉を聞き入れる。
そして、少女に問い掛けられれば暫し考え込んだ後――
「……いなくなった、と連絡が来たのは一昨日の夜。
つまり、一昨日の何処かの時間で、シスターはいなくなったのだろう」
彼女の問いに答えた後、振動音と共に震える己の端末。
懐から取り出した端末の画面を見れば、其処に映るのは恋人からのメール。昨日己が依頼した違反組織についての情報が記載されているだろうか。
「……違反組織による誘拐、という可能性も零ではない。勿論、誘拐されたと断言する事は出来ないが。
その可能性を考慮すれば、掃除の後に訪れた二人の男というのは――調べる価値が、あるかもしれんな」