2020/10/29 のログ
ご案内:「宗教施設群 小さな祠」にサヤさんが現れました。
サヤ > 「サヤ、ただいま戻りました。長く留守にしたことをお詫び致します。」
雑草を掻き分け、祠の前で柏手を打った後一礼する。仕方ないこととは言え放置してしまったことを詫びる。
定期的な掃除と管理をお願いしていたので祠は綺麗だが、雑草はどうしようもない。お隣さんのご利益のせいで何度抜いても一日と経たず戻ってしまうのだから。

「この数年、世界を回っておりました。実り多い旅であったと思います。」
目を閉じて、記憶を遡る、心に浮かべた風景が祠を通じて、元いた世界の神々へ通じるように願いながら。

サヤ > 「はい、一歩また武の道を進むことが出来ました。果て無き道とは存じております。定命の者が歩める距離など知れております。ですが、確かな一歩です。ヒトツルギノカミよ、ご照覧ください。」
もう一度柏手を打つと、目を開く。そして振り向きざまに手刀。刃物ですらないそれはまるで大太刀を振るったかのように雑草を一面薙ぎ払う。続いて斜め下へ突き、地面が抉れ、絡み合った根が吹き上がる。
一気に姿勢を落とし水面蹴り、地面ごと一帯が切り裂かれ、爆風でも起きたようにサヤを中心に雑草が倒れていく。

「拙い技ですが、これを持って旅の成果と致したく存じます。」
祠にもう一度礼。

サヤ > 「では掃除をさせていただきます。」
持参していた麻袋に吹き飛ばした雑草を詰めていく。ほとんどは根っこごと掘り返されているので詰めているだけだ。
残っているのは祠のごく近くに生えているものだけ。つまり祠を傷付けることを恐れて加減してしまった部分。
「まだまだ未熟ですね……。」
雑草を引き抜きながら独りごちる。五体全てが刃となった今、何を斬り何を斬らないか完璧に選べるようにならなければならない。
まだ技を磨かねばならない。剣技は成長はした、体も、身長が伸びて間合いが広がった。胸が大きくなったのは予想外だったが……。とにかく、まだ足りないのだ。

サヤ > 雑草を全て取り終え、祠の掃除を済ませる。
「また参ります。」
と最後にもう一度頭を下げて、祠を後にした。

ご案内:「宗教施設群 小さな祠」からサヤさんが去りました。