2020/12/04 のログ
ご案内:「常世島共同墓地」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
懺悔したい訳でも無い。
弔いに来た訳では無い。
神に祈りに来た訳でも無い。
唯此処は、紫煙を燻らせるに丁度良かっただけだ。
■神代理央 >
「……名前が刻まれているだけ、まだマシというものよな。
"その他大勢"として供養されては、死んでも死にきれまいに」
慰霊碑を眺めながら、ぽつりと呟く。
それとも、案外霊魂とかそういう類のモノは、気にしないものなのだろうか。
此の世界には現実に霊だのなんだのといったものが実在する。
その存在を定義されてしまったが故に、対抗する力を持つ者も多く存在する。
他者を襲う悪霊とかいう連中は、恨みつらみが籠ったから死にきれずに現世に留まったのだろうに、それすらも狩られてしまっては正しく『死んでも死にきれない』だろうな、と少しだけ笑う。
零した笑みと共に、空中に漂う甘ったるい紫煙。
■神代理央 >
此処には、己が殺した者も多く眠っている…筈だ。
少なくとも、死体が残っていた連中は、此処の無縁墓地に埋葬されたと聞いている。
身元がはっきりしていて、親族と連絡がついた者等は、生まれ故郷に遺骨が送られたりしたらしいが、そんなものは稀有な例だ。
多くの者は、名も知られず、死んだ事すら知られず、此の大地に眠っている。
「……祟って出て来るだけの気概があれば、私も幾分思う所があったかも知れぬがな。
此の煙草が羨ましければ、せめて地中から這いずり出て来るくらいはしてみたらどうかね?」
それじゃあ、出来の悪いゾンビ映画だな、なんて思いながら。
薄汚れた街で葬ってきた違反部活生や、落第街の住民達が眠っているであろう大地を軽く足で叩く。
別に、反応は返ってこない。