2021/11/11 のログ
ご案内:「常世島共同墓地」に比良坂 冥さんが現れました。
比良坂 冥 >  
ふらりと現れたのは、墓地には似つかわしくない少女の姿
しかしどこかその少女から滲み出る空気、雰囲気は埋葬の場に相応しかった

「………」

手に花束を抱える少女はゆっくりとした足取りで、
殉職した風紀委員達の墓標の前へと歩いてゆく

比良坂 冥 >  
ばさり、と花束が投げ捨てられた

献花であるとかそういった類の敬意や、
死者への想いなどは何も感じられない
そんな、所作

「……」

「──こんな場所にあの人の座る席があるわけない」

ぼそり、と呟く言葉は呪いにも似て

「……喚ばないで、勝手に。死んでるくせに、生きてる人を」

じっとりと、口から溢れる言葉は怨嗟の色に塗れていた

比良坂 冥 >  
「……"お墓参りに行くならどうぞ"なんて渡されたけど」

「……いらない」

放り捨てた花束を踵で踏み躙る
その弔いの墓標ごと、邪魔者を踏みつけるように

「……あの人の居るべき場所は私の隣、私の内。
 さっさと死んで楽になったお前らなんかに、渡さない」

憎しみの籠められた昏い視線の先
無残に踏み散らされた花束に向けて、呪いを吐き続けていた