2020/08/11 のログ
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」に修世 光奈さんが現れました。
修世 光奈 > 「よぉーし、みーつけた、っと…」

広い常世中央街の夕方ごろ。
そのベンチの陰に探し物一つ。可愛らしいお財布だ。
それを見つけた光奈は回収して手提げ袋に入れ、掲示板で依頼人に報告。
…決して、依頼人の探し物がどうでもいいというわけではないけれど。

「…はぁー…」

『他の』探し物もこれだけ簡単に見つかればいいのにな、と。少し溜め息も出る。

「ええと、バイト後、か。バイトかぁ…」

先日もあったが、バイトした後に取りに行きます!という依頼人も多い。
時間の関係上仕方のないことなのだが、どうしても空き時間ができてしまう。
今日は珍しく追加の依頼もないし、どうしようかな、と。

「♪」

とりあえず、『見つからない』探し物のことを重く考えすぎてもまた、仕方がない。
見つかるのなら…いつものようにぴん、と来るだろうと。
中央街の…混沌とした、ただし今のところ怖くはない店を巡っていく。

また新しいファッションやアクセサリーが出ているから、楽しそうに歩いていき。
ただ、時々…ため息が出てしまうのは止められない。

ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「ここなら誰も某の事を知らないでござるな」

そう言って笑顔の仮面をつける。パトロールをついでにしよう
そういえば、ココに来るのは初めてだ。

そこで、少し茶色のによった黒髪少女を見かけて
思わず

「おーい、女性、独りでは危ないでござるよー。夕方とはいえ、悪い大人がいるでござるからなー」

そう言って少女に向けて声をかけた。

修世 光奈 > 「わ、セールしてる…!くぅ…いいなあ、可愛いなあ」

その途中、ウィンドウに張られたSELEの文字。
それに気を取られていると、確かに少し周りの人間は少なくなっていた

「?、あ、と…、ありがとうございます?あはは、でも、この大通りなら多少は大丈夫…ですよ、きっと。
風紀委員の人達とかも見回りしてくれてるし、ええと、あなたも風紀委員ですか?」

ただ、声をかけられればそのウィンドウから体を離して。
そちらを向いてにこにこと笑おう。
私服姿だが、注意してくれるということは風紀委員だろうかと。

持流 童男 > 「あぁ、某、風紀委員なのでござるよ!」

そう取り繕って笑う。大丈夫未だばれない。
そう笑って取り繕って

「某の名前は、持流 童男!・・・今はヒーローを休業して自分自身を探してるものでござるよ」

そうウィンドゥから体を話してこちらに笑ってくれる少女に笑いかける

「お主はココで何してたのでござる?少女殿?」

そう笑う 演じる

修世 光奈 > 「…ほんとに縁があるなあ」

それだけ自分が素行不良に見えるという事?なんて少し思うも。
単純に彼は自分を心配してくれているのだろう。

「ヒーロー………」

これも凄く思い当たる節もあったが、身長が違う。
公園で見かけたヒーローは自分より小さかった
人違いならぬヒーロー違いか、と一先ずふんふん頷く。

「あ、えと…探し物の依頼が終わったからウィンドウショッピングでもと思って。
…って、自分を探してる?それって、仕事してて大丈夫なんですか?」

自分を探しているとはまた大層に思える。
仕事を否定するつもりはないが、大丈夫なのだろうかと。

持流 童男 > 「おう!大丈夫でござるよ~~!!」

そう快活に笑う
笑って
「自分自身を探して、そして、あわよくばむふふふふ」

そう道化の様に冗談めかして笑う
笑って

「探し物の依頼をしてたのでござるかぁ!それはまた・・ーーーそれなーーーいや、すまぬ何でも無いでござる」

そう誤魔化して笑って

「それなら某の恋人も探してくれでござるぅ~~」
冗談めかして笑う

修世 光奈 > 「そーですか?」

大丈夫なら、良いのだが。
それほど深刻な悩みではないのだろうか。

「まあもう終わったんですけどね!えー、なんですか、それ。気になりますよ。
後、恋人は…ドウオさん?の好みがわからないとどうしようもないし、それに、そういうのは自分で見つけるものでしょ?」

自分の好きな人ぐらい自分で見つけてください、と。
理想を聞いて、その相手を探すこともできないこともない、が。
そこから『上手くいかなかった』例もあるためそういった依頼はちょっと心情的に受けにくい

「それとも、風紀委員って言うのは嘘でナンパですかー?」

そんなことができる相手では無さそう、というのもわかっている。
しかし、どうにも何か無理をしている雰囲気を感じるのだ

持流 童男 > 「いやいや~~嘘ではないでござるよ~~」

そう笑う、この少女に心配をかけないように迷惑をかけないように
大丈夫。未だ笑顔の仮面は取れてない

「うおおお手厳しいでござるなぁ~~そうでござるよ~~!ーーーーいたら・・その恋人が、僕のことを覚えてたら良かったんだけどね」

そう笑って誤魔化す。最後の方は聞こえるかも知れない

笑顔を貼り付けている、貼り付けた笑顔で少女を見て冗談めかして笑う。笑顔を貼り付けているのはおそらく分かるかも知れない。

「いや~~なかなか出会いが無くて!へへへへ」
そう笑う。

修世 光奈 > 「本当かなあ、裏路地とかに連れ込まれないようにしないと」

あはは、と笑う
相手の雰囲気から、一見そういった相手では無さそうだけれど。
人は見かけによらないものだ。
一応、予防線を張っておく

「?、こんなに話しかけられるなら出会いなんていくらでもあるでしょ
だってもう、ほら、出会ってる。恋人になるかは知りませんけど…」

最後の方の言葉に首を傾げてから。
ぱ、と手を出してハイタッチのような姿勢。
出会いがないというのは違うだろうと。

「なーにかお悩みですか?女の子との話し方がわからないとか?
いいコミュニケーション本探しとか、依頼受け付けますよ。
それ以外でも、探し物ならなんでもおっけーなこーなです♪是非ご利用を―」

ぱ、と端末を見せて自分が管理する掲示板を見せる。
探し物、なんでも受け付けます、と書かれた掲示板を。
光奈は読心術などわからない。

ただ、『大したものじゃないから見つからなくても大丈夫だよ』

そんな前置きをする依頼人と同じ雰囲気を感じた。

持流 童男 > 「ーーーー君じゃ、探せないさ。だって、」

そう思わずはっきり言ってしまう。
そして笑って、しかしすこしだけ本音を出してから

「ーーーー擦り切れた自分自身を探すなんて依頼できるわけないじゃないか」

嗤って、誤魔化して、少しだけ誤魔化す。
そして思わず口から出たものを、両手を塞いでから顔を見ないで
少女から目をそむける。

「すまぬでござる。少女殿・・ーーー僕は、大丈夫だから。君はそっち側にいて、こっち側には、夜の方には、来ないで」

少しだけ悲しそうな声で、そう嗤って、言い切った。

修世 光奈 > 「………………はぁ――――――――………」

酷い既視感が、また浮かんだ。
少しうつむいて、ため息を吐く。

君はそっちで、僕はこっち

全く、風紀委員は本当にそんな人しかいないのか
重いものを抱えている癖に、人の心配をする人が多すぎる。
それは、その言葉は。
そちらに関わりたいと思う人に対する侮辱だ


「この実績を、舐めてるんですか?」

ば、と掲示板の続きを見せる。
何件も、何百件も。あるいは…昔から考えると、それは千件を超えている。
殆どの依頼が、達成されている

「大体、依頼の詳細も言わずにできないなんて決めつけですよ?それは、私を侮ってるってことです!
ドウオさんは、そんな…人のライフワークを馬鹿にするような酷い人なんです?
それなら、風紀委員に馬鹿にされたーって本部に報告するだけですけど」

幸い、風紀委員に馴染みができてしまったから。
報告するのも簡単だ。

持流 童男 > 薄ら寒く嗤って
「ーーーごめんね、もう笑顔を取り繕うので限界なんだ。磨り減り過ぎてさ。」

そうウィンドゥのショーケースを見る。自分が笑っている。なんてひどい笑い顔だ。

「・・・それは困るでござるがーーーーやるといいよ」
そう自嘲気味に笑って。
哀しく目を伏せながら笑ってから
嗤う

「ーーー君は日常にいてくれ、君の大事な人を、大事にしてくれ。君の大事な人はきっと君を望んでるから。君たちの幸せを願ってるよ。ーー僕は、こっち側で君たちの幸せを願ってるから。」

笑って嗤って、そういった。
哀しく笑いながら、

「ーーごめんね、初対面でこんなこと言って、だから僕のことは忘れるといい。君だってこんな初対面で、おかしなこと言う男はいやだろう?」

そう自分を嘲笑う。

修世 光奈 > 「あのですねー………」

苛々してきた。
思わず片手を額に手を当てる。
敬語ももう、面倒になってくる

「なーんでそんな深刻な話になるの?笑顔を作る、なんて誰でもやってることじゃん
ドウオさんに言われなくても、大事にしたい人は大事にしてる。そんなの当たり前だし」

「風紀委員とはいえ急に声かけてきて、依頼でもないのに思わせぶりなことを繰り返す人は確かに変な人!」

ふんす、と額においていた手を腰に当てる。
怒ってますよ、というアピールだ。

「でも、聞いてほしいからわざとあっち、こっち、なんて言ってるんじゃないの?
それならはっきりいいなよ、面倒くさい。そういうの、なんていうか知ってる?構ってちゃん、だよ!だーれが笑顔を作らないとだめ、なんて言ったの」

何も事情何て知らない。
初対面で慮れるわけもない。だから、言いたいことをはっきり言う。

「異能とかで…例えばその話を聞いたら私が死んじゃうとか、そんなのなら聞かないけど。
でも、それなら、初対面の私にそんな態度取らないでしょ。必死に隠すでしょ。
……初対面の私にでも、聞いてほしいから言ってるんじゃないの?
だったら、話した方がいいと思う。解決できるかどうかはぜんぜんわかんないけどさ。聞くだけは誰にでもできること、違う?」

光奈もまた、これは八つ当たりに近い。
隠す人が多すぎるから、無駄に苛々が募るのだ。
怒っている自分、理性が薄い自分を自覚しながら、言葉を続けていく。

持流 童男 > 「ーーーうっ・・・」

構ってちゃんと言われたが笑顔を取り繕う
そして笑いながら、仮面をかぶるが、
多分聞いてほしかったんだろうなぁ某は思って

話をしていくおそらくこの話をしたら彼女も、おそらく面倒だと思う

「少しだけ長い話になるでござるよ。」

そう言って、話し始める

「某の異能は、今は変異してるのでござるが、『知られずの英雄』っていう、大事な人を助けられる代わりに、大事な人に忘れられるっていう異能で、この異能を使って大事な人を助けてきたでござる」

悲しそう笑って続けて言う

「13回、13回の世界で、この能力を使って大事な人を助けて忘れられたでござる。そしたら自分自身すり減って何もなくなったでござる。表情も、自分も、味も、感情も、すり減っていったでござる。」

そう笑う。
哀しく嗤って、笑う。

修世 光奈 > 「はぁ、もう…」

怒ったから少し疲れた。
適当なお店の壁に凭れて話を聞こう。
ただ、話を聞くときはやはり、真剣だ。

「……。」

聞いている間は無言。
口を挟むとまたややこしいだろうから。
そうして聞いた後…うーん、と考える。

「13回…13人も…か」

その途中、ふと思う。
自分の原動力は、ありがとうだ。
探し物を見つけて、お礼を言われること。
時には…涙を流しながら言われることもあった。
けれど、それが無かったら、自分はこれを続けられただろうか。

「…すごいね、それ。私なら絶対できないや。ちょっと、思ったんだけどさ
…それなら、笑顔を作るな、なんて酷い事言ったね。ごめん」

これもまた、素直に謝る。
彼の話を信じるなら、もう普通には笑えないのだろう。

「…おやすみ、とか、しないの?大事な人でもさ、自分が一番大事…と思うんだけど」

思いつくのは平凡な答え。
辛いなら、休めばいいだろうと。

持流 童男 > 「ーーーありがとう、だけど、休もうとしたいんだけど。駄目なんだ。足掻かないと。足掻かないと、自分自身さえ取り戻せない」

そう少女に言う。平凡な答えだけど休まないといけないのは分かってるんだけど。

「ーーーー”それでも”こんななにもない僕ができることは・・それくらいしか無いから」

そう寂しく笑った。

「ーー笑い方が分からないんだ、本当の笑い方がさ、すり減って忘れちゃって」

笑って、嗤って、嗤ってそう少女に笑う
哀しい表情で笑いつつ

「ーー救ってきた人たちに失礼だって、同じ風紀委員の人にも言われたよ、『仮面』を付けてたら信頼はしてないって」

そう少女に黒い瞳で笑った

修世 光奈 > 助けても…忘れられるということは。
光奈の…相手の言葉を聞いたイメージとしては知覚できない、に近いものなのかとも思った。
助けられても、誰に助けられたのか覚えていられない。だから、ありがとうも言えない、届かない。

「…うーん。…それは、違うと思うなあ…」

どれだけ苦しいのか、想像もできない。
世界なんて言われても、光奈が知っているのは自分が生きてきた世界と…ほんの少し、紅い世界だけ。
思い出して、ぷるぷると頭を振ってから。
それでも、違う、と反論する。


「できない、何もない、それくらいしかない、取り戻せない。ないないないって言ってるだけじゃないのかな、って…そう、思う」

勿論これは光奈個人の意見でしかない
けれど

「こんなフツーの私だってさ、この前…ヒーロー?に教えてもらって綺麗な右ストレートを撃てるようになったんだよ?
それに…辛いことが何回あっても、私を助けようとしてくれたじゃない」

小さくても、助けてもらったのだと。

「だから、擦り減ったら継ぎ足せばいいと思うし、変わろうと思えば変われるんだよ。
今のドウオくんじゃなくって、違うドウオくんを目指してみれば?遊ぶのとか、付き合うよ。
その異能も、四六時中働くわけじゃないんでしょ。それならこうして話してないし」

あまりに平凡すぎて、もう誰かに言われたかもしれない言葉ではある。
それでも、笑いながら。
聞いた限りの情報で、何とかアドバイスを返していく。

持流 童男 > 「ーーーははは、ありがとうでござる・・・違う僕・・」

そう少女に笑って礼を言う。
しかし、すこしだけ考えて

「ーーーただ、僕自身を見つけないと、多分継ぎ足せもできない。元がないからね」

笑って言いながらも少女さんにいってから
笑う

「ーーーこのことは、レイチェルさんや凛霞さんには言わないでね・・僕が、かっっこわるいやつって認識されてると思うからさ、個人的に。どうでもいい存在だと思ってると思うから大丈夫だと・・思うよ。」

笑ってから踵を返そうする
そして笑って

「ーーーありがとう、少女殿、だけど、ごめん。やっぱり、今の僕じゃ君の友達だって、胸張って名乗れないよ」

そういって哀しく笑う、その背中は、どこか寂しそうだった

修世 光奈 > 「レイチェル?凛霞…さんって誰さ…。はぁ…最後まで自分本位に喋るなあ」

風紀と関わりはあってもその人数は膨大だ。
名前を出されてもわからない。

「ああもう。これから友達になっていくんだってば。
おーーーーーい!何かあったら!さっきの掲示板に書き込んでよー!後、私は光奈―!!」

自分が無いと言ってもどうしようもない。
だって、相手は…歩けているし、話もできるじゃないか。
そこには確固たる自分があるはずだとそう思う。

まったくもう、と。
彼が抱える重さを全て知ることはできないから。
去っていく背中にせめて、繋がりを残そうと声をあげるが、果たして届いたかどうか。

もう暗くなり始めた。光奈もまた、寮への帰路に着こう。

ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から修世 光奈さんが去りました。