2021/01/03 のログ
ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
学園は冬季休業期間中
委員会街の風紀委員本庁に顔を出し、その帰り道
まだ病み上がりだろ、と言われ落第街の警邏からは外されているのだけど、
こちらにやってくるのはまた別の用事…

常世渋谷で消息不明になった友人の足がかりは未だに掴めていない
もう数ヶ月…本部は捜索をとっくに打ち切ったし、本来はもう、諦めるべきなのかもしれない

でもどうしても、彼が…あの少年があのまま消えてなくなる、なんてことは想像ができない
受け入れられない、といったほうが正しいのかもしれないけれど

「……落第街のスラムほどじゃないけど、この辺りも随分雰囲気が悪いね」

通りのあちこちに品のない落書きがあり、損壊もちらほらと見て取れる
おそらくまっとうな許可をとっていないであろう、怪しい店などもちらほら
そしてこの格好で歩いていると、やたらと視線を受ける気がする

伊都波 凛霞 >  
ちら、と視線を道路の脇にやる

なんだか髪の毛も眉毛もない人がすごい目つきでこちらを睨んでた

「(うわぉ…)」

こわっ…何人か○して食べちゃったんじゃないかみたいな顔である

風紀委員をやっているとはいえ別に恐怖を忘れたわけでもないし、ビビらないわけでもない

とりわけ、"とても怖い顔をしている人"はちょっと苦手だ
思わず萎縮しちゃうことだってあるし、なにより『顔が怖い』というだけで取り締まれる法がない

そして見た目だけで人を判断するのは大変失礼である
もしかしたら外面が悪いだけで家ではたくさんの動物に囲まれて笑顔になれる人かもしれない

伊都波 凛霞 >  
数人で警邏に来ていたら職務質問の嵐になりそう
といったくらいに不良っぽい生徒や違反生徒らしき人が闊歩している
落第街に面したエリアとはいえ…といった感じだ

プライベートで来るなら腕章は外しておいても良かったかな、なんて思ったりもする
多分、睨まれているのはそういうことな気がする
もしくは単純に、このあたりで見ないような女生徒、だからだろうか

単純に人探しでこちらの方面にはあんまり来たことなかったかなーぐらいの行動方針だったんだけど

「(な、なんか目ぼしいものがなかったらさっさと帰ろ…)」

身の危険、といったほどでもないが、とにかく雰囲気が悪く居心地が悪い
つい早足

伊都波 凛霞 >  
目ぼしいもの…
古い立て看板であったりとか、それなりに長い時間、この場にあったであろうもの
立ち止まってはそれに触れ、その記憶の断片を、視る

「……」

深くため息
かなり古い情報断片まで潜り込んでも、これといった手がかりはない
映り込むのはどれも、不良同士の喧嘩であったりといったこの場所の日常風景ばかり
肝心の探し人の情報は欠片も見つからない

考えたくはないけれど、やっぱり『裏』に取り残されている可能性のほうが高いようだ

「(…風紀委員会での捜索は打ち切られているし、私一人で探しに行く、っていうのも…)」

どうしても限界がある
情報密度過多なあの場ではまともにサイコメトリーも使えなかった

…まぁ、それでも諦めるわけにはいかないのだけど

伊都波 凛霞 >  
「…と」

立ち止まっていると余計に視線を集めている …気がする
しょうがない。今日は渋谷分署のほうに立ち寄ってみて、それから帰ろう

落第街に近い雰囲気、危険な雰囲気を感じる店並び
普段は風紀委員の分署が管轄しているのだろう、通称ブラックストリート

もしかしたら将来的に危険視されるようになるかもしれない、そんな空気を感じつつ、踵を返した

ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」から伊都波 凛霞さんが去りました。