2021/01/05 のログ
ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」に雪景勇成さんが現れました。
■雪景勇成 > 「―――久々に来ちゃみたが、この辺りはあんまし変わってねぇな。」
昨夜の違反部活の殲滅任務を終え、報告書もきっちり提出し、後は何時ものように怠惰に過ごしていた。
が、出向に辺り一部資料やら書類の不手際があったらしく、ついさっき渋谷分署で諸々済ませてきた帰り道。
オフなので制服は風紀のそれではなく、腕章も武器も携えてはいない。
…いや、細長い布包みは携えてはいるが。鎖で雁字搦めに巻かれたそれを肩に担ぎながら歩く。
――黒街。3年前、まだ有象無象の二級学生の一人だった頃は、この辺りまでは偶に出向いていたものだ。
あれから、何となく足を運ぶ事も無くなったが、帰りにふと思い出したので立ち寄ってみた訳だが。
「……表と裏の境界線…ってのは大袈裟だが。」
ここからあちらに落ちていく、落ちてきた連中を腐るほど見てきた。
昨日も、今日も、そして明日も。それがまるで自然の摂理だと言わんばかりに、誰かが堕ちていくのだろう。
―――まぁ、うん。ぶっちゃけ俺にはどうでもいい事だが。
ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」に雪景勇成さんが現れました。
■雪景勇成 > 「――特別攻撃課の頃とやる事は大して変わんねーしなぁ。」
目標を完膚なきまでに殲滅する。実に分かり易くて結構。いちいち煩わされずに済む。
先に提出した例の錠剤の一件は、順当に考えるならおそらく刑事課辺りの領分だろう。
それが巡り巡って、こちらに殲滅任務として廻ってくるなら…面倒だが是非も無い。潰す。それだけだ。
「――ま、もうちょい隊員の練度を底上げした方がいいとは思うが、うちのボスもそこらは分かってんだろーし。」
自分が口出す事でもない。きちんと仕事をこなしてくれりゃこちらも文句は無い。
勿論、逆にこちらも仕事なら出来る限りきっちりこなす。当たり前の事だ。
黒街を堂々と歩きながら、時折り感じる視線は清々しいくらいに無視をする。
かつては”あちら側”だったが、別に同情も憐憫も共感も何も無い。
自分だって、偶々拾われただけに過ぎないのだから…まぁ、悪運が強かったのだろう。そんなもんだ。
それが仕事なら非道だろうが外道だろうが構いはしない。任務に淡々と忠実に当たるのみ。その在り方が機械じみていようと。
元より正義感なんてこの男には無いし、善悪の区別にも興味は無い。風紀委員としての矜持?拾われた”借り”は返す。それだけだ。
■雪景勇成 > 己の中での明確な基準。仕事なら何であろうと実行する。そうでないなら出来るだけサボる。
例えば、昨夜に遭遇したあの黒い狼マスクの男――あれがいい例だろうか。
(まぁ、結局お互い軽くカマす事になったが……んで。)
あのマスクの男が個人で動いているのか、何らかの組織の一員なのかは分からないが…。
あの口ぶりなどからして、共同戦線の可能性を提示していた。さて、その場合うちのボスはどう判断するやら。
(…まぁ、仕事が手っ取り早く終わるなら敵だろうが何だろうがどっちでもいいんだが)
極論――どっちでもいいのだ。仕事がきっちりこなせれば。あと出来るだけ早く終われば。
まぁ、刑事課がどう動くかだが――一時期所属していた事もあるし、今度進捗具合を探ってみるのも…
「……いやいや、面倒臭ぇし。仕事以外で能動的に動くのは俺らしくねーわ。」
担いだ布包みで己の肩をとんとん、と叩きながら自分の考えに突っ込む。
自分は与えられた仕事はこなすが、それ以外で動く気は無い…いわば”駒”で”歯車”だ。
面白みが無かろうとつまらないと言われ様と、そういうスタンスの人間なのだ。