2021/01/11 のログ
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」に劉 月玲さんが現れました。
劉 月玲 > ぺろりと唇についた血を舐めながら、ぶらりと大通りへと歩き出す。
やはりこういう普通の人のほうが美味しいのだが、ちょっと連れ込むのに難易度が高い。
別に相手を犯罪者にしたいわけでもないし、自分がなりたいわけでもないので気を付けようとは思っているのだが、やはりそういう場面を見られると危ない。

(ちぇー、もうちょっと飲みたかったんだけど)

劉 月玲 > 中途半端にお腹にたまった状態。
これはおやつも必要になる予感。
どこかで買うか、あるいはまたパクっといくか。

「あー……、それとこれ、一つください」

考えながら歩いていたら、気になる屋台を見つけ数歩戻る。
少しだけ、どれにしようかと迷うが、頷いて二つ乗せてもらう。

ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」に葉山翔一さんが現れました。
葉山翔一 > あまり来ない場所が取引の場所に選ばれると凄く面倒だとキャリバックを引きながら中央通りを歩き。
ここはさっきも歩いたかもと周囲を見回す見事な迷子。
恥を覚悟で誰かに道を聞くかと考えていれば見知った姿を見つけ。

「シャオリン、いい場所であった。今暇か?」

屋台で何かを買っている少女に目をつけては早足で近づいて声をかけていく。

劉 月玲 > ぺろぺろとカップに乗ったアイスクリーム。
バニラとイチゴを舐めながら歩き出そうとすると、お知り合いの顔。

「あ、しょーいち。
暇といえば暇だけどー?」

大きな目的はない。
アイスを食べ終わったらちょっとお店に寄るぐらいだ。

葉山翔一 > 「そうか、暇か…助かった」

これで忙しいと言われれば完全にアウト。
暇と言えば暇との言葉に大きな息を吐いて。

「この辺に詳しいなら道案内頼めないか?
見事に迷子になってな…」

初めて来たんだよと視線を泳がせ、大丈夫なら頼むと頭を下げて。

劉 月玲 > 「道案内?」

かぷり、とアイスを大きくかじりながら疑問符を浮かべる。

「私もそんなに知らないよ?
人がそれなりに行く場所と、あとは今日の目的地ぐらいしか」

あと、先にその目的地よっていいなら、と。
案内は、たぶんできるとは思うがお散歩しながらの感じだろう。

葉山翔一 > 「そうそう、道案内なんだよ。
そこにこれを置いて仕事なんだけどな」

引っ張っているキャリーケースを軽く叩いて理由を告げ。
少女なら人に言い触らすまいと。

「それでも俺よりは詳しいだろ?
なんかそこそこ有名な服屋らしいだよ。
シャオリンが行きたい場所が先で勿論いいって、なんなら案内代に好きな物を奢っても…血の方がいいか?」

最終的に目的達成が出来ればいいので全く急がない事。
そっちの幼児が最優先でいいぞとうなずいて。

劉 月玲 > 「ふーん?
お仕事なんだ?大変そう~」

またぬいぐるみ販売だろうか、と思いつつ。
彼が何を売っているのかとか、そこらへんぐらいしかしらないため。

「ん、じゃあいこっか。
案内代はー……どうしよ、後で考える~」

血でもいいのだが、おおっぴらに吸うのはあんまりよろしくないので何とも言えず。
とりあえず、アイスを食べながらとことこ歩き出す。

葉山翔一 > 「この辺りはさっぱりなんだが…配達のな。
シャオリンは遊びに来てるって感じか?」

ケースの中身までは流石に話さずにそうなんだと告げて。

「よろしく頼むよ。
それでいい」

無茶なことは言わないだろうと信じてそれでいいと頷き、
歩き出す後ろをついて歩き、珍しそうに周囲を眺めてしまう。

劉 月玲 > ある程度は先頭を歩いていたが、途中から隣に並んで歩き。

「うん、遊びに来た!
今日は何の予定もなかったからこっちにきて、ぶらぶらして感じ。
目的地も、こっちについてから『あ、買っておかないと』って思い出した感じかなー」

アイスのイチゴ味をスプーンに一掬い。
はいっ、と葉山へ差し出してみる。

葉山翔一 > この辺りはこうなのかと、商店街や歓楽街、落第街と違う光景は珍しく。
目を奪われていれば先を歩いていた少女が隣に並ぶと歩幅を合わせて。

「そう言うのも悪くなさそうだな。俺もやってみるかな。
こっちについてからって事はこの辺にだけ売ってる感じなのか?」

思い出してと言う事は何度か経験があるのであるあると頷き。
アイスの乗ったスプーンを差し出されると身を屈めてパクリと一口。

「うまいな、このアイス。帰りに買ってみるのもいいな」

バニラ以外は食べる事が無いのだがイチゴ味もおいしいもの。
帰りに買ってみようと口にして、ありがとうと一言告げて手を伸ばし頭を撫でようとする。

劉 月玲 > 「んー?
あ、買っておかないとっていうのはこのアイスじゃないよ?」

そもそも、こんな冬にアイスの屋台が出ているとは思ってなかった。
なのでこれはついでで。
頭を撫でられると気持ちよさそうに目を細めつつ。

「んふふ~。
本命はー、あ、ここ」

アイスを食べ終わり、カップにティッシュを入れてから葉山くんのポケットに突っ込む。ゴミよろしくお願いしますの意。
そして腕にひっついてから、引っ張ってお店へ連れ込もうとする。

お店のなかは、女性の下着専門店。

葉山翔一 > 「それは流石に分かるって。冬場に食べるアイスも良いものだとは思うけどな」

冬場にアイスを売って商売になるのかと思うが美味しいから売れるのだろうと考え。
髪を溶く様に撫で、目を細める姿はなぜか猫のように見えて。

「おい、アイスのカップをポケットは止めろって。
制服の替えはないんだぞ……本命はここ……?」

ティッシュが入ったカップをポケットに突っ込まれると汚れるだろうとジトりと見降ろし。
腕に引っ付かれ引っ張られ、本命の店に視線を向ければ「え?」と固まる。
視線に入るのはどう見ても女性の下着専門店。

待て!と止める間もなく同様する間に連れ込まれてしまう。

劉 月玲 > いらっしゃいませ、と店員の声と、他入店客から向けられる男性への侮蔑な視線。
連れ込んだ本人はなんのそのというか、むしろ楽しんでいるというか。

「最近ちょっと下着がきつくなってきちゃってねー。
胸とか、図りなおしてもらおうかなーって。
あ、せっかくだししょーいちの好きそうなブラとかショーツも選んでもらおっかなー?」

大変、相手を弄んでいる顔。
もうにやけ顔。

葉山翔一 > 男には一緒縁がない、むしろ踏み入れたくない店の一位。
店員は兎も角、他の客からの侮蔑の視線は針の筵でしかなく。
一瞬にしてこの世の地獄に自分を連れ込んだ少女は楽しそうで。

「きつくって…むしろオーダーメイドだったのか。
おい……流石に揶揄ってるなら俺にはここはつらすぎるんだが…?」

きつくなったと聞こえれば視線を向けるが特に変わっているようには見えず。
それよりも完全なにやけ顔、弄んでいると分かる顔を見れば、社会的に殺す気かとため息を吐くしかできず。

劉 月玲 > 「うん、お母さんが昔、『下着にはお金をかけなさい』って言ってて。
既製品も買うことはあるけど、オーダーメイドが多いかも」

彼の地獄のような居辛さにはケラケラと笑って楽しむ。
勿論からかってますとも。

「ここね、数日で作って届けてくれるからすごく便利なの。
付け心地も悪くないから、凄く良くってねー。
あ、店員さーん」

店員に手を振り、サイズの測定やオーダーメイドを頼み始める。

「しょーいちは好きそうな下着とか見てていーよ?」

そう言って、店員とともにフィッティングルームへ行く。

葉山翔一 > 「金をかけるってのは判るが…解るんだが…。
そういう所に親の言いつけでもな……うん…」

少なくとも自分では絶対にしない金の使い方。
何かを突っ込もう、頭を叩いてやろうかと思いもするが居心地が悪すぎて行動に移せず。
自分を揶揄って楽しんでる少女がこの時だけは怨めしく。

「いや、聞いてないからな。俺には関係ない話だからな?
それを俺に言ってどういう答えを期待してるんだ?
って聞けよ!」

地獄に連れ込むだけ連れ込み、店員と話し始める少女にようやく突っ込めるが。

「おい、流石に置いてくな!ただの変人扱いされるだろ!!」

さっさとフィッティングルームに行ってしまう少女に声を上げるが行ってしまい。
出来るだけ人目を避けようと人の少なめの棚の裏へと逃げ込むしかできず。

劉 月玲 > おそらく10分くらい。
シャオリンが計測されている時間。
そろそろ葉山も死にそうになってるかなーとおもいつつフィッティングルームから顔だけを出す。

「しょーいちー。
何か選んでくれた―?」

当然、選んでるよねといった声かけ。

葉山翔一 > 少しでも他の客に見つかれば向けられる侮蔑の視線は刃物のように突き刺さる。
どれだけ時間がたったかなど確認する余裕もなく、早く戻ってこいと願うばかり。

「そんな余裕があるように見えるか…?早く戻ってきて助けてくれ」

聞こえた声にし背を向ければ顔だけを出す少女。
選ぶ余裕など欠片もなく、早く戻ってこい、助けてくれと訴えるしかできずに。

劉 月玲 > 「えー……。
あ、じゃあそこのピンクのブラとショーツ、とってー。
ふりふりがついたやつ」

用意されてなかったことが残念そうな顔。
仕方ないので、対象の下着を指さし、持ってくるように命令。

葉山翔一 > 「選ばせたいならせめて一緒に居てくれ…頼むからな?
……これか?仰せのままに、お嬢様」

残念そうにする少女に、選んでほしいならせめて隣に居ろと訴え。
指された下着と少女を交互に見て、見た感じで大体のサイズを考えれば人セットを手に取り、重い足取りで少女の元へと運んでいく。

劉 月玲 > 「ありがと。
あ、そこに居てねー」

下着を受け取ると、カーテンを閉めて着替え始める。
お話?聴いてない。
超自分勝手。

数分もすれば、またフィッティングルームから顔を出して。

「しょーいち、いるー?」

葉山翔一 > 「……勘弁してくれ…」

持ってきた下着を手渡すとカーテンは閉められる。
きっとこちらの話は聞いてはいない、そんな気がして。

早く出てこい、頼むからと祈っていれば再び顔が出てきて。

「いるぞ。むしろな…まだここは居やすい」

ここに居れば彼女に振り回される彼氏と思われるのは生温かな視線。
侮蔑よりは居やすいからいると視線を向けずに返して。

劉 月玲 > 「あ、いた。
すぐに逃げちゃったかと思ったけど」

ケラケラ笑いつつ、フィッティングルームからそぉっと手を伸ばして。

「そりゃっ!」

いっきにぐいっと引き込む。

葉山翔一 > 「逃げるなら店の外まで逃げてるって…」

楽しそうに笑う少女の言葉を背中で聞いては肩を落とす。
最初にそれをすればいいのにしないのは人がいいのかタイミングを逃したのか…。

「おわ!!」

背中を向けていたせいで伸ばされた手に気が付かず…一気に引き込まれてしまって…。

ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から劉 月玲さんが去りました。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から葉山翔一さんが去りました。