2021/04/04 のログ
ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
「……異能も魔術も持たぬのに、風紀委員に喧嘩を売るその度胸は買おう。
しかし、勇敢と蛮勇をはき違えていては、此の街で大成する事も出来ぬだろうさ」
呆れた様な溜息と共に、軽く制服を叩いて埃を落とす。
少年の足元には、蹲り、倒れ伏すチンピラ達の姿。
呻いているから、一応生きてはいる様子。
「……これが違反学生や二級学生なら、とっとと処分してしまえるんだがな…」
腰のホルスターから引き抜いた拳銃をくるくると手元で弄びながら、面倒そうに再度溜息を零す。
先ずは分署にコイツ等を運ぶ人手を要請するところからかな、なんて思案顔。
■神代理央 >
新入生が訪れる前の査察…だけのつもりだったのだが。
春先の陽気に浮かれているのは、チンピラも同じということなのだろうか。
まあこうやって風紀委員に勝てぬ喧嘩を売りに来るくらいなら可愛げもあろうというものだが――
「…迷い込んだ生徒に恐喝だのなんだのとされては困るからな。
暫く不味い飯を食って反省しているといい」
肉体強化の魔術を行使した己に思い切り殴り掛かってきた挙句。
そのまま単なる筋力差で蹂躙されたチンピラは呻くばかりで返事も無い。
聞こえているのか。聞こえていたとして理解出来ているのか。
全く…と言わんばかりに、深々肩を落とす。
■神代理央 >
「…と、流石に刑事課の連中は足が速い。
いや、此処の分署が特別なのかな」
肩を落としている間に、ばたばたと響く足音。
懐の通信機も、味方の接近を伝えている。
其処まで急ぐ事もなかろうに、と苦笑いを浮かべながら
少年は駆け付けた味方と合流した後、街を立ち去るのだろう。
ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」から神代理央さんが去りました。